懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 行橋の門鉄デフ

2015年08月06日 | 蒸気機関車
門鉄デフとは蒸気機関車の前面左右についている鉄板でデフレクターとか除煙板と呼ばれている。門司鉄道管理局内の工場で改造されたので門鉄デフと呼ばれている。デフの下部を切り取り空気で煙を遠くに拡散させ機関士など運転する人の窒息防止をはかった。
この板が煙を除くわけでもないが誤解を生む名称だ。避雷針だって雷が避けると考えている人がいる。正しくは誘雷針である。除煙板も飛煙板か拡煙板が正しいのではないか。
ネーミングなので大した効果もなくてもハッタリでつけるところがある。
征(正)露丸なんていうのもあった。ロシアが怒りそうな名前だ。

九州の鉄道マニアには人気があった。九州管内で最後まで残っていた。
しかし、関東の鉄道マニアは門鉄デフには冷ややかである。
私個人としてはC55,C57に装備された門デフはかっこよいと思う。

鉄道のネットは素晴らしい。門鉄デフの対象機の一覧表が集計してくれている。
全機種の写真を集めている人もいるのであろう。
昭和43年頃のカメラ雑誌にコレクション写真という記事が載っていた。
何か一つのテーマをもって長年にわたり撮影しなさいと書いてあった。そこでは灯台と暖簾をとりあげていた。
蒸気器機関車もコレクション撮影でいろいめな角度からとっておくべきだった。

行橋機関区の9600型の門デフ機を紹介します。