懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 雪のD51貨物

2017年01月14日 | 蒸気機関車
冬の宗谷本線はどこも雪である。日本海から風雪が冬の間、吹き続く。
寒期の鉄路を守るにはコストも人手もかかる。
冬の雪国の鉄道は必死になって守られたと思う物資や人の輸送の生命線であった。
蒸気機関車もディゼル機関車、ディゼルカーも凍結防止とスタート不良に神経を使う。
ポイントの切替も凍結防止に神経を使う。昔はカンテラで温めたり駅から温水や蒸気で加温していた。

雪で貨物も少ないD51のナメクジタイプが静かに駅のヤードに停車した。
今夜泊まるところも決めていない。泊まるところがなければ長距離夜行で車中泊か

駅のストーブに当たりながら子供の頃に両親と共に開拓に入ったというオバアチャンに話しを聞く。
四国から八歳の時に開拓村に入った。厳しい人生だったと思うが愚痴は言わなかった。

厳寒の地でくらしている人がいる。旅で訪れただけの自分。
あの頃の自分は軟弱だった。この撮影の旅で少しは根性も入ったであろうか。