beads cafe の片隅で

ビーズ・アート・アクセサリー
https://www.beadscafe.yokohama/

ケヤキ通りの彼女

2007年12月23日 | ちょっとe-mail

いつも広島から応援してくださっているYさん。
かなり古くからのbeads cafeの、上お得意カフェージョさまです。
個展の初日、なんと日帰りで広島から銀座の会場にいらして下さいました。
後日、いただいたメールからの抜粋です。
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 あの日・・・ ランプビーズを選んでいたら
 彼女:「あの~スモーキーブルーネックレス&シェル素敵ですね!買うかどうか
 迷っていましたが身に着けていらっしゃると素敵なので買うことにしました」
 私:「ああっはい。」(ニコッ)
 彼女:「私・・・先月、初めてサロンレッスンに参加して、ケヤキ通りラリエットつくりました。
 シェルネックレスも持ってます!ケヤキラリエットにシェルをあわせると・・・
 シェルネックレスが長いのでやめました。。。」
 私:「ケヤキとシェルあいますよ!シェルのチェーンを短くしてシェルパーツが
 胸のこのあたりにくるようにされたら素敵ですね~」
 彼女:「あ~そうですね~~~。ありがとうございます~」
 うれしそうに話すケヤキ通りの彼女の顔はキラキラしてました。 
 彼女のカゴにはKITがたくさん!このカゴに間違いなくスモーキーロングがプラスされました。

 ♪サカモト先生 お疲れさまでした!
 あの短い時間・あのスペースで声をかけられました。びっくりです!
 ケヤキの彼女がわかりましたら彼女にヨロシクお伝えくださいませ。
 彼女の目に止まったことうれしく思います。。。

 私もどこからどのようにお話したら良いのか・・・
 帰りの新幹線で胸がいっぱいになりました。
 思ったより東京は近かった!
 なぜなら、名古屋からブラックネックレス
 つくってました~(笑)

 (中略)

「個展」無事終えることができて、本当にお疲れさまさまさまでした!

やったね!beads cafe!
やるじゃん!beads cafe!
またお会いしましょう!beads cafe!
Y でした。
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個展初日の午前中、新宿でのレッスンを終えて、会場に入ると、
そこにはいつも広島での催事でもお馴染みの(笑)Yさんがいらっしゃいました。
え?嘘!ま、まさか、広島から?
お忙しいのに、わざわざ・・・。本当にありがとうございました。
今回の個展はYさん以外にも遠方から新幹線や飛行機で駆けつけて下さった方も
大勢いらしたようで、びっくりするやら有難いやら・・・。
オマケに、Yさんのように新人(?)カフェージョの皆さんにも気さくにコーディネート案を伝授していただいたようで、
銀座でますます広がった、カフェージョの輪、なのでした。
ケヤキ通りの彼女さん、心あたりのある方は、来月のレッスンで教えてくださいな。


オリジナル作品を作るということ③

2007年12月18日 | ちょっとe-mail

 もう一通、これまた素敵なメールです。
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 サンラボの最終レッスンが終わりました。
 ありがとうございました。

 みんなの渾身の作品はどれも素晴らしく、最終レッスンのプレゼンの熱い思いや、
 苦労を自分と重ね感慨深く聞き、まさに走馬灯のように、
 先生にこの企画を聞いた時からの事を思いだしました。

 作品は11月のレッスン後からスパートをかけた状態でしたが、
 これだけ何かに情熱を注ぎ込んだのは久しぶりでした。


納品後は心地良い放心状態でしたが、今日作品と頂いた薔薇を見たら何だか卒業式みたいで胸がキュンとなりました。
4ヶ月間は決して短い時間ではありませんでした。
少々解らない部分もあり自問自答したり、メンバーとメールをやり取りして内容を反復したり、
1つの事をこれだけ考え、自分を見つめ直し…
ホント久し振りでこのクラスに参加して良かったです。

…でも、こういう制作活動を月に幾つもこなしてる先生はホント、スゴイッ!!
しかも、今回は17名もの生徒を抱えての初個展。
御苦労様でした。
そして、ありがとうございました。

(Kさんより)

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私も、キュン・・・。



オリジナル作品を作るということ②

2007年12月18日 | ちょっとe-mail

 サンラボファミリーから送られてきたメールです。一部、ご紹介します。

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 この3ヶ月間、短いようでとても長い道のりでした。
 サンラボへの参加のきっかけは、二十代最後に何か記念に
 新しいことに挑戦したいという思いからでした。

 オリジナルの作品は今までにいくつか作っていましたが
 コンセプトを決め、最初から最後まで自分の力で作るというのは
 始めてのことでした。


途中、なかなかまとまらず『もう間に合わないかも・・・』と弱気になってばかりでしたが、
完成したときの達成感と安堵感は、今までになく大きいものでした。

今日、戻ってきた自分の作品を改めてまじまじと見ていたら、
パンフレットに書いてあった先生の言葉、

『すごいじゃん、自分』

と本当に思いました。つい1週間前までうーうー唸って
作ったこの作品、発表のときは満足したとはいいきれないと
言いましたが、でも今はとても満足しています。

また、サンラボを通してビーズに対する
自信を少しつけることができたと思ってます。

ボンボンキッチンもすごくよかったです。昨日今日と
とんぼ玉を買って、さっそくシンプルなネックレスを2つほど
作ってみました。赤系のとんぼ玉をつなげたネックレスには
『秋の飴玉』青系のとんぼ玉をつなげたネックレスには
『青空の海』と名前をつけてみました(笑)

正直今まで『とんぼ玉のアクセサリーってちょっと子供っぽい
ような・・・』と思ってました。でも今回のこのボンボンキッチンで
一つ一つのとんぼ玉の完成度の高さや、一粒でも素敵なアクセサリーを
作ることができることを改めて学びました。

先生の個展を通して私自身もビーズや作品に対して
さまざまなことを直接・間接問わず学ぶことができました。
本当に感謝しております。ありがとうございました!

(Mさんより)

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「学び」って、与えられるものじゃないんですね。
Mさんの、レッスン中のひたむきな姿から、私も沢山学ばせてもらいました。





個展2日め

2007年12月12日 | ちょっとe-mail

 今日も大勢の皆さんにご来場いただきありがとうございました。
 昨日、今日とアトリエにはF本さんがひとり留守番部隊として残ってくれています。
 電話で「さびし~。寒い~。」と話していたスタッフにも、どうぞご声援を!
 さて、そんな留守番部隊の元に、初日ご来場くださった方々より
 温かいメールをいただいたとのことで転送メールが送られてきましたので、ご紹介します。
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 阪本先生・スタッフの皆様
 こんにちは。Uと申します。
 個展拝見してきました。(ちょっと興奮気味です・・・)
 とてもとっても良かったです。

先生のビーズ作品はもちろん、細かいところまで行き届いたセンスあふれる展示、
サンラボの皆さんの作品、全て素晴らしいと感激しました。
いろいろなランプビーズのネーミングにも、『ピッタリ』と思って、感心しました。

帰宅の電車の中で、パンフレット熟読してしまいました。大切にしますね。・・・
個展の開催、本当におめでとうございます。そして、どうもありがとうございました。
(Uさんより)

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今日個展に行きました。
残念ながら阪本先生にはお会いできませんでしたが、キットを沢山購入できて良かったです。
とてもアットホームな個展で良かったですよ。
初日二番のりで最初のうちは少しバーゲン会場のようになっていましたが
皆さん真剣にランプビーズを選んでましたね。
銀座はなんと10年ぶりでした。ずいぶん変わりましたね。
ブランドの店が沢山出来ていてびっくりしました。
久しぶりでおのぼりさんのようにキョロキョロしてしまいました。
オリジナルtea美味しかったです。
先生にお会いしたら三年番茶の入手先を伺う予定にしていたのですが
また何かの機会に教えてくださいね。
個展の興奮が冷めないまま夜を迎え、今日は本当に楽しい時間をありがとうございました。
(Kさんより)
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みなさん、こちらこそ本当にありがとうございます。
サンラボの作品は、本当に評判がよくて、色々な方に口々にお褒めの言葉をいただいています。
皆さんにじっくり見ていただけて、作品やビーズたちも誇らしげに堂々と壁にかかっているようにも見えます。
まだご来場ではない皆さんも、どうぞ楽しみにしていてくださいね。

それから、三年番茶に関して・・・。
今日も、風邪が治らないという方に思わずオススメしていたばかりですが、私が飲んでいるのは、
オーサワジャパンという自然食品メーカーの普通の三年番茶です。
(ネットで検索してみてください。沢山出てきます。)
特選など少し高いお茶もあるみたいですが、私はこれを飲み始めて本当に体調がよくなりました。
それまで冷えがひどかったんですが、なんだか最近ずいぶん薄着でいられるようになった気が・・・。
個展前のハードワークもこれで乗り切れたような気がします。

さて、明日はどんな出会いがあるでしょうか?
皆さんのご来場を楽しみにお待ちしています。



はじめてメールいたします

2007年04月12日 | ちょっとe-mail
 阪本先生、こんにちは。
 はじめてメールいたします。Yと申します。
 銀座松坂屋 ビーズフェスティバルの初日に行きまして、
 とても楽しくお買い物ができました。ありがとうございます。
 ビーズに興味を持ったのも、そしてビーズカフェさんを知ったのも最近で、
 こういったイベントは初めてでしたので、うれしくていつまでもうろうろしていました。
 しばらくじろじろ眺めていましたら、突然さわやかに阪本先生らしき御方が
 登場されて、どきどきしてしまいましたよ。
 (中略)
 その母ですが、私が大好きな「グレープ色のネックレス」をつけていると
 いつも、「素敵なネックレスだねー。どれもおいしそうだ。こんなきれいな、
 あめ玉が食べたい」と、妙な誉め方をします。
 それにしても、やはり実物をみると、全部欲しくなってしまいますね。
 新作の絹糸のロングネックレスも、ラメールのネックレスも、とっても素敵…。
 ねえ、私これ買おうかなあ、とせっかくなので母の意見も聞いてみると、
 「素敵だが、お前には似合わない。もっとスラッとして、ある程度背の高い
 人でないと。」なるほど私は、ちっこくて、ころっとしている。
 それもそうかな、とも思い、今回は、ブルーブラウンのネックレスと、
 フェミニンチョーカーのグリーン×2と、ブラックミックスネックレスと、
 アムステルダムブレスの黄色いのを買ってみました。
 …なんとなく、みんなころっとしている。

 あと母が、クリエイティブパックをにぎりしめ、
 「私は3月生まれなんだから、これ買ってちょーだい」と言うので、
 これもふたつ買ってみましたが。まだ初心者ですので、果たしてこれで、
 私でも何かよいものが作れるのかなあ、と不安な気もしますが、
 こうして眺めているだけでも、とても楽しい気持ちになってきますね。今さらの
 ようですが、このネーミングの素晴らしさには、つくづく感動いたします。
 私はこの「年下の男の子」のブルーがかわいくて大好きになりました。
 そしてじーっと見ていると、本当に年下の男の子のイメージに見えてくるっ。
 すごいっ。


このクリエイティブパックは、毎月販売されるのでしょうか?
確かに自分の誕生月のクリエイティブパックは、何か特別な気持ちがして、お守りみたいでよけいに楽しいかも知れません。
これからもおしゃれで素敵な作品をたくさん期待しています。

先程も触れましたが、私はグレープ色のトンボ玉のネックレスが本当に大好きで、
これを入手してから、他のネックレスの出番がめっきり減ってしまったのですが、
これをつけていると、肌の色がきれいに見えるような気がする(、と自分では思っている。)
フェミニンチョーカーのグリーンも、そんな感じです。
お肌がきれいに見える色のネックレス、これからもいろいろと作ってください。お願いします。

銀座のお礼と感想をスマートに書いて終えるつもりでしたが、ごちゃごちゃと長いメールになってしまいすみませんでした。
 (中略)
ラメールのネックレス、そんなに長くしなくても、自分の好きな長さで作ることもできるのですよね…。うっかりしてしまいました。
最後になってしまいましたが、銀座ではいろいろとアドバイスを頂戴いたしまして、ありがとうございました。
先生の大切な作品たち。私の宝物が増えました。楽しんでつくって、ずーっと大切にします。

・・・・・・・・・・

Yさん、素敵なメールありがとうございました。
初日にグレープ色のネックレスがすごくお似合いになっていた方。覚えてますよ。
Yさんの文章を拝見していて、特にお母様のお言葉と描写が大変楽しくて、
何か、すごく味わいのあるエッセイでも読んでいるような気分になりました。

それにしても作品のひとつひとつに、素敵なコメントを寄せていただき、
なんだか偉そうな言い方になってしまうのですが、作品に込めた気持ちのようなものを
すごく素敵に汲み取っていただいたこと、本当に嬉しく思いました。
これからも、心をこめてものづくりに励もうと、気を引き締めなおしております。
ひとつひとつの作品を通じて、こういう会話をさせていただけること、作家冥利に尽きます。
Yさんのほかにも、銀座にいらしてくださった大勢の皆さん、本当にありがとうございました。
また素敵な出会いのできる日を楽しみに・・・。



ちょっといいメール⑥ 【夫婦deビーズ】

2005年12月16日 | ちょっとe-mail
 「自宅で、ビーズを作っていると、
 主人や息子がやってみたいって言うんです。」っていう話を
 たまに聞きますが、皆さんのところはいかがでしょうか?

 beads cafe には、これまでに、のべ10名ほどの男性の方が
 レッスンに参加された事があります。
 小学生の男の子から、現役力士、イケメンサラリーマン、
 そしてダンディなおじさままで・・・。
 どなたも繊細な感性をお持ちの方ばかりでした。


その中のおひとりの奥様から、素敵なメールをいただきましたので、ご紹介します。
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妻です。夫がいつもお世話になっております。
先生のおかげで、夫のビーズの作品もグループ展などに出品して、
購入してくださるお客様も少しづつですが増えてまいりました。

会社では女性社員の方から注文もいただき「仕事しているのか」
「ビーズの内職の注文とり」はてさてどちらが?本業と思いつつ
夜なべをしてビーズを作っている夫を不思議に思っています。

ペンチやニッパーを持たすと生き生きしてる夫をみて
私は複雑な気持ちです。

この度の、ビーズバック。私はひと目見たときから買いたい。「これが欲しいよ」と
夫に2日間みせ「お願いだからボタンを押してください」と頼んだのです。
実は、我が家では5000円以上のものを購入する時は、
一応夫に相談するという自分なりの暗黙のルールがあるのです。

と前日の夜、先生のページを見て「まだある大丈夫」と朝1番に、
さあ頼もうとPCを開いて、ボタン押してもらいましょ。と朝みたら
SOLD OUTになっており、家庭争議がおきました。

これからは暗黙のルールの値段は上げてもらおうと思います。
毎回ビーズカフェのメルマガ楽しみに拝見しております。
おうちでキットは阪本先生「センスのよさが~」とうっとり眺めております。

長々と恥ずかしい我が家のビーズバック騒動記を書いてしまいました。
ほんとうにありがとうございました。寒くなってまいりました、
どうぞお体大切に、益々お仕事のご繁栄をお祈りいたしております。

追伸
「おうちでキット」とは「おうちでキット(できる)!と
勝手に解釈している妻です。
 
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本当に微笑ましいご夫婦ですね。メールを読んでいて、思わずニンマリしちゃいました。
ご主人が以前、「キットをテーブルの上に置いておくと、
妻が勝手に作ってしまい、いつも夫婦で取り合いです。」とおっしゃっていました。
ご夫婦が同じ趣味というのも、むずかしいものなんですね。

それから、私思うに、男性って(ビーダーかどうかに関わらず)
ペンチがお好きな方が多いように思います。どうしてでしょうね。(K)


ちょっといいメール⑤ 【お叱り】

2005年10月02日 | ちょっとe-mail
 10月に入りました!
 吉祥寺でのイベントも無事終了し、
 (ご来場の皆様、誠にありがとうございました!)
 beads cafe では、この先の季節に向け、
 気分も新たにはりきって、仕事を進めております。
 
 そんな中、またまた素敵なメールを
 頂戴しましたので
 ここでご紹介します。

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最近あまり良い作品がないように思います。アイデアにかける(注:欠けるの意?)のなら
しばらく休まれてさらにいいものを出してくださると嬉しいです。以前のキットの余り物を
出してくるのはどうかと思います。個人でされているので限界はあると思いますが、
お客をもっと大切にされたほうがいいと思います。
(中略)
ブログなどに力を入れるのもいいですが、肝心のビーズの方にもっと力を入れるべきだと
思います。
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前置きもなく、改行も無い、無記名でのメールでした。
(ただ、メールのアカウントにはしっかりお名前があり、以前レッスンに来られたこともある、
Webショップを数回ご利用いただいているKさんという方からだとわかりましたので
今回は、許可をいただいて掲載させていただきます。)

有難いメールです。身のひきしまる思いがします。
キット内のビーズの不足といったクレームメールは、頂戴しますが、
こういう事、わざわざおっしゃってくださる方というのはあまりいらっしゃいません。
レッスンには来なくなる、キットも買わなくなる、で終わりだと思いますから、
ある意味感謝すべきことだと思います。
それにKさんにおっしゃっていただかないと、最近の私、裸の王様になるところでした。
本当に、ありがとうございました。

それで、Kさん。
そのように感じられたのだとしたら、本当にごめんなさい。
それから、このようなご意見が来るということは、同じようにお考えの方が
他にもいらっしゃるということですよね?
「天高く 馬肥ゆる秋」という言葉がぴったりの秋晴れの週末、
いただいた言葉の意味をひとつひとつ考えてみました。
ちょっと長くなりますが、じっくりお読みください。

良い作品というのは、どのようなものを指すのか、私もよくわからなくなるときがあります。
私がいい!と思っても、いくら質の良い珍しいビーズを使っても、それほど皆さん関心を持っていただけない
(要するにあまり売れない)作品というのもありますし、またその逆の場合もあります。
ただ、利益のみを追求することが目的なのであれば、ここまでbeads cafe は続いていないとも思っています。
なので、少なくとも私の中では惰性で作っている作品というのは一つもありません。
あまりお気に召さない作品でも、私にとっては、その時の阪本をめいっぱい表現するしかない毎日なので
「あ、今は阪本は調子悪いときかな?」と思っていただくしかないと思います。(開きなおりではなく。)
ただ、皆さんに、喜んでもらえる作品づくりの努力は怠ることの無い様、頑張ります!

また、しばらくお休みされてとありますが、実際にそうした場合、
がっかりされるお客様も中にはいらっしゃるかもしれません。
なんだ、偉そうなこと言ってても、結局は阪本の趣味の店なんだなと・・・。
どんな分野でもそうですが、仕事というのは、何が大変といえば継続することが最も大変です。
デザインの質、大量のキットを用意すること、業務の継続・・・。
自分の好きなときに、気分の乗っているときだけ制作することができれば、これに超したことは無いのですが
プロというのは、どんなときでもその水準を一定にしておかなくてはならないんですね。
Kさんがおっしゃりたいことも、おそらくそういう事だと受け止めました。

ただ、私自身が、「もうダメ」「もう何にも作れない!」と、精も根も尽き果ててしまったら、
そんなこと言われる前に自分でさっさとお休みすることもありうると思います。
ただ、現在は、つたないながらも制作のアイデアや、こんなもの作りたい!って気持ちだけは
今までも枯れたことは一度も無いのが私の自慢で、やめてくれって言われても、
どんな形であろうとも、作り続けると思うのです。なのでご心配は無用です。
また、私も人間ですからそのペースの増減というのは多少あり、
意識的に新作を作らず休息する時期というのもあえて取っております。
今後、永くこの仕事を継続していくためにもその点はご理解いただけますでしょうか?

それで、Kさんのおっしゃっているのは、以前の作品のリバイバルの件ですよね?
たしかに、先月末のアップもリバイバル作品のみでしたので、
以前からのお客様は、すでにお持ちになっている作品も多く、「ちぇっ」と感じられた方も
多いのではないでしょうか?それに関しては、そのようにとられたのでしたら申し訳ありませんでした。
beads cafe も7年目を迎え、阪本の手書きレシピの時代から支えて下さっている皆さんもあると思えば、
ついこの間beads cafe を知ったという新しいお客様が、以前の作品のリバイバルを強く望まれる
ご意見も多数いただいております。
それならなんとかまだ材料の都合がつくものに関しては、リバイバルしようとスタッフと話し合い、
季節感やさまざまな事を吟味してご用意しているわけです。
少なくとも、お休みするぐらいなら、こういう形でも喜んでいただける方がいる限り、頑張ろうと
思ってのことです。なので、余りモノのように見えるかもしれないんですが、これ、余りモノじゃないんですよ。
レシピもわかりにくい所は修正したり、材料も新たに揃え、そのたびに新たに作ってるんです。
なので、すでに完売の作品でも、さらにリバイバルを希望するご意見も多数頂戴しているのが事実です。
言い訳じみてきましたが、正直にお話しております。

さて、それから一部略させて頂きましたが、Kさんは、以前のレッスンの中で、「坂本先生が冷たかった」と
お書き下さいました。それは本当に、ごめんなさい。この点については私も少々思い当たるフシもあり、
深く反省いたします。私は自分自身が、お店で洋服を選ぶときなどでも、あれこれ考えているときに
話しかけられるのがすごく嫌な性分で、またビーズに関しても、お手本通りに作ることが必ずしも良いとは
考えていません。(と言いますか、私だったら嫌なので)
なので、よっぽどのことが無いかぎり、あんまりお節介を焼かない性質なのですが、
先生と呼ばれる職業にしてみたらそれは、失格なのかもしれませんね。
基本的なことや、コツを全体にお話したら、あとは正直言ってその方の自主性にお任せするようにしています。
たまにレッスン終了後、これで本当によかったかしら?と反省する事もしばしばです。
ただ、肝心なことが聞きたかったのに、私がきちんとお答えをしなかったというのであれば、これは
大問題です。たまに、私がお答えすべきでは無いことを尋ねられる方もいらっしゃいますが、そういう
場合でも、きちんと「これはご自分でお考えになってみてください」と説明すべきでした。
それで、「冷たい」と感じられたのであれば、誠に申し訳ありません。
また、研修の意味も兼ねて、スタッフにメインの講師を任せて、私はあえてサブにまわるときもありますし
どんな風にレッスンを行うのか、黙って見ているときもあります。
うちは、スタッフの評判が常に上々なので、いつか、阪本は要らないって言われる日が来るのではないかと
私も内心、戦々恐々なんですよ。(笑)

ちょっと余談ですが、以前レッスンで、レシピと違った風に制作が進んでしまった方があり、
「ちょっと違いますね」と言ったところ、翌日その生徒さんからカルチャーセンター宛てに電話がかかってきました。
「言われた通りやったつもりなのに、違うと言われた」というクレームだったそうです。
私としては「?」でしたが、色々な方がいらっしゃるんだなということを始めて知りました。
作ること、そして教えることを同時に行うというのは本当に難しいものなんですね。

でも、それもこれも今の私の仕事なのですから、極力皆さんにレッスンに参加して良かったと
思っていただけるように、努力しないといけませんね。
私も今後、より一層いろいろと工夫してみようと思います。

それで最後にいくつか。
●個人でやってらっしゃる → beads cafe は、一応法人です。(って、もっと頑張れってこと?)
●坂本 → 阪本です。 (よく間違われるので、まあどっちでもいいのですが。)
●ブログに力を入れて → これって力入れてる方ですか?更新も何日かおきで、内容もお粗末。
才能があれば、今後もっと力を入れたいと思っているほどです。ただ、ブログを書くより
ビーズ作りの方が今は楽しいので、そんな本末転倒なことにはなりません。どうぞご安心くださいませ。

今、beads cafe では次回の新作アップに向け、スタッフともどもフル稼働しております。
初顔の新作もございます。(あー。新作作っておいて良かった~。Kさん、気に入ってくれるかな。ドキドキ。)
Kさんをはじめ、皆様、どうぞ、楽しみにしていてくださいね!
そして、またご意見があれば、何なりとお願いいたします。
大学生協の白石さんみたいに、気の利いたこと、言えませんけど・・・。


【今日の一冊】
4872901541貝の火 宮沢 賢治  童心社 1991-11

子兎ホモイはそれで何を学んだのか。不思議に光り輝く宝珠を持っていたとしても、
悪の愉しみに溺れ、慢心し、威張りちらしていると、最後にはその宝珠も色褪せ、砕け散る。
その破片が目に入り失明したホモイに父親は厳しい倫理観と信念でたち直させる。
「このことがわかったお前は一番さいわいだ。」と。動物の世界を描いた童話だけれど、
大人になればなるほど、静かにドキリとさせる物語。毎日の生活の中で、ホモイと同じ過ちを
起こさないように暮らすのは難しい。この先なんども同じ過ちを繰り返すに違いないわけだが、
その度にもう一度我に帰る時が持てるようになりたいと思う。
この物語は、青空文庫でも読むことができます。



ちょっといいメール④ 【吉祥寺にて】

2005年09月26日 | ちょっとe-mail
 この3連休、いかがお過ごしでしたか?
 吉祥寺には、足元のお悪い中、
 おいでくださった方もいらっしゃるそうで、
 本当に、ありがとうございます!
 
 いくつか完売のキットも出ている様子ですが、
 追加できそうなものは、順次ご用意して会場に持っていっています。
 あれば「ラッキー!」程度に受け止めていただけると幸いでございます。
 (吉祥寺ビーズアート展 9/28まで)


さて、前回ご紹介したメールの送り主、Fさんより、早速お返事が届きました。
これまたとっても素敵な内容でしたので、今日は「ちょっといいメール(e-mail)」コーナーで
ご紹介したいと思います。

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こんばんは Fです
お忙しい中、お返事ありがとうございます。

ブログ拝読しました。
もう赤面してしまう思いですっ☆
どうして、「スポンサー、スポンサー!」って騒いでいた私がメールの差出人だって
わかってしまったんですか???
母に報告すると、
「スポンサーじゃなくて、大蔵省って呼べばよかったのに・・・」ってノンキな返事。

こんなオマヌケな親子ではしゃいでしまい、申し訳ございません。

(中略)

私は阪本さんはとっても素敵なお仕事をなさっていると思います。
人に喜ばれて、夢を与えて・・・。
ご自身は私達には想像できないご苦労があると思いますけれど。
私もビーズは大好きですが、自分で作品を考えたりすることがなかなか出来なくて。
それに、本を見ながら材料を揃えるのもかなりの時間を要するので、
「キット」は本当に嬉しいかぎりです。

「キット」好きの私は以前、アメリカのサイトでビーズ織りのキットを購入した事がありましたが、
届いてみたら、『made in JAPAN』のビーズでした・・・ とほほ・・・

そう、職場での作品の評判ですが、
もちろん女の人には「素敵なネックレスね」とか「私にも作って」って声をかけられますが、
男の人にも「素敵だね、ネックレスが!(←ネックレスが強調されます)」って褒められます。
友達がダイヤのネックレスをしてきても、男の人は褒めたりしません。
でも、阪本さんの作品だと、男の人も褒めてくれるんですよ。
これって、ダイヤより勝っているって事かもっ♪って思っています。
ねっ、魔法のネックレスですよね。

それと、
以前入院していた友人に、阪本さんの指輪を作ってお見舞いに行きました。
「退院したら、これをつけてお買い物に行きましょう」ってカードを添えて。
友人とは約束通り、退院後お揃いの指輪をして買い物に出かけましたが、
「入院中、この指輪を見ながら、退院したらどこに行こうって考えていたの」って言われました。
友人に元気をくれて、ありがとうございます。

だらだらと長くなってしまいましたが、私の周りには阪本マジックがいっぱいです。
これからも、楽しみにしています。
でも、このメールで一番伝えたかった事は、
どうして、「スポンサー、スポンサー!」って騒いでいた私が
メールの差出人だってわかってしまったんですか???
と言うことです・・・(>_<)

いつか是非横浜にも伺いたいです・・・ 

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素敵なお母様ですね。
なぜFさんとわかったかって?そりゃ、わかりますよ。
ピーン!ときました。
最近、なぜか妙に勘が冴えています。
日本歴史占いでは、卑弥呼と出ましたもん・・・。【K】


 【今日の一冊】

4947648899黒いうさぎ
高際 香里 リトルモア 1999-03


「黒いうさぎ」って何でしょう?
麦わらの下から覗く、何かを見据えたような目に惹かれます。
犬派のあなたと、ネコ派の私に新たな世界を・・・。


ちょっといいメール③ 【10000人】

2005年08月12日 | ちょっとe-mail
 夏休み初日。
 昨晩飲み会だったので、ゆっくり朝寝坊したあとに、
 ふらっと大船、鎌倉方面に出かけてきました。
 私の散策はいつも行き当たりばったり。
 でも、鎌倉でコーヒーを飲みたくなると、必ず行くのが
 若宮大路から少し入ったところにある「玄」というお店です。
 木目の一枚板の大きいカウンターに、レンガの壁の落ち着いた珈琲店。
 自家焙煎豆を水出しにした極上のアイスコーヒーが最高なのです。 
 今日も無口なマスターが、カウンターでひとつひとつ豆を
 丁寧に選別している姿が見えました。


さて、先日SMAP占いの事を書いたところ、
生徒さんのひとりから、ぐっと来るメールが届きましたので、ご紹介します。
 
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阪本先生

(中略)
そんなわけで、時々覗いてた先生のBlog、
結構真剣に読んでしまい、大層、刺激を受けました。

ところで・・・
一生の間に10000人もの異性に、そもそも出会えるのでしょうか?
会う異性、会う異性、片っ端から好きにならないと間に合いませんね。

学生時代、友達に「好きになる男性は一生に一人でいい」と言って、
思い切り馬鹿にされた私です。
すでにそのときには100人くらい好きになってた気がするけど。
でも、最近しみじみ思っています。
世界中の異性ぜーんぶ忘れろと言われたら忘れる自信がある。
ただ一人を除いては。

You are always gonna be the one
宇多田ヒカルのFirst Loveの歌詞ですが、
この歌を桑田佳祐が歌っているのが好きで、通勤の行き帰りに聴いています。
ちなみにNo.2は桑田君でこの辺は、先生とはだいぶ好みが違うかも。
No.3はいまのところイ・ビョンホンですが、
3位以下はころころ変わるのでなんとも・・・

SMAP占い、私は木村君でした。
恋愛すると相手がめろめろになってくれるそうです、うふふ。
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「First Love」ほんといい歌ですよね。
そして、それを地で行く、Mさん。
なんて素敵なんでしょう!(ぽっ)
ちなみに、Mさんには今年、初孫がお生まれになりました。
(ケボコ・ちなみに私も木村くんでした うふふ)  


 【今日の一枚】

B0000006D6Zaca
The L.A. 4
Concord Jazz 1993-12-14

高校2年の夏、父のレコードコレクションから、こっそり拝借し、カセットに録音して
テープが伸びて音がふにゃふにゃになるまで聞いた一枚。
今思うと、ローリンド・アルメイドのギターには、クラシックの端正な技法、
ジャズのスウィング感、ボサノヴァのサウダージがすべてある。
この夏、ふと思い出して久しぶりに聞きなおしてみたら、これがまた新鮮で素晴らしい!!
改めてシビれまくりました。間違いなく私の青春の一枚です。





ちょっといいメール② 【星月夜】

2005年06月12日 | ちょっとe-mail
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こんばんは。所沢のTです。
風邪が長引いているようですが、心配しています。
風邪には休養が一番なんですが、そうはいっていられない程お忙しいのですね。
先日 星空と海のネックレス を購入させていただきました。
ひとつひとつのビーズが個性を持ちながらも調和されていて本当に素敵です。
特に黄色のビーズが気にいっています。

初めてアップされた時なぜか「ゴッホ」を思い出しました。
先日見に行ったゴッホ展はとても混んでいましたが、
黄色と青の印象が強く印象に残っていて、しばらく青と黄色の組み合わせが
気になっているこのごろです。
敬子先生もお忙しいとは思いますが、お体を大切にして下さい。
メールの返事は気になさらないで下さい。
またレッスンに参加させていただきたいと思います。
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私はこのメールを読んで、心底びっくりしました。
だって、まさにこのネックレスは、今年2月にニューヨーク近代美術館で見た、
ゴッホの「星月夜」の世界に心動かされて作ったものだったので・・・。




Vincent van Gogh. The Starry Night. Saint Rémy, June 1889.
Oil on canvas, 29 x 36 1/4" (73.7 x 92.1 cm).
Acquired through the Lillie P. Bliss Bequest
On view at MoMA




HPにUPする時、この絵の事を書こうかどうか迷ったのですが、
私の稚拙な文章では、この気持ちがどうにも伝わらないように思えて、書くのをやめました。
あとは、「このビーズが星ですね。」「これが月」という風に言われてしまうのも本意では無いので・・・。

ゴッホが見ていたものは、星や月や夜なのではなく、
それを通した先にある別の何かだったと私には思えてなりません。

そして、私もその何かを自分の中の「星空と海」の情景に溶け込ませてこのネックレスを作ったように思います。
誰にもそのことは話していなかったのですが、作品の根底に流れる気持ちのようなものが、
ビーズとレシピを通してTさんに確かに伝わっていたという事に喜びを隠せません。
こういうのを、作家冥利につきるというのかもしれませんね。


ちょっといいメール① 【すこしだけ片想い】

2005年04月25日 | ちょっとe-mail
beads cafeには、生徒さんをはじめ、
キットを利用くださっている方などから
毎日素敵なメールが届きます。
チャーミングで、面白くって、じーんとなったり、感心したり。
こんな素敵な皆さんに囲まれて、本当に嬉しいなと思います。

私ひとりで読むのがもったいないので、メールを下さった方の了解を得て
素敵なメールをご紹介する新コーナーをはじめることにしました。
題して「ちょっといいメール(e-mail)」。
じゃあ、まずは一通目から行ってみよう!


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ケボ・サラモコ もとい阪本さま

いつもお世話になっております。
○○です。
(中略)
ここ半年~1年、ずーっと仕事が忙しいので、
ビーズも先生のデザインを作るのでいっぱいいっぱい。
先生がいつかHPのどこかで(blogかな?)もったいないな~と思うと
書かれていた中に「工夫することを放棄している人」とか書かれていて、
ずきーんときました。
今私が自分に課していることといえば、
「レッスンで作りかけたアクセサリーはその日中に作る」
低レベルですかね・・・

と愚痴っぽくなるので、この残業三昧の中のちょっとしたシアワセ。
ほぼ毎日終電で帰るんですけど、大抵、私のちょっとお気に入りの同期の男性と一緒になる。
で、20分くらいとりとめのない会話をして帰る。これがほんわか癒されるんですね~
私は中・高・大と女子高で、同級生の男子と普通に登下校とかいう経験がないもので
ほぼ2倍の年齢になって、楽しさ疑似体験。
ま、ハタからみりゃ38のオヤジとオバサンの疲れたサラリーマンなんですけどね。

ではでは、メールが長くなってしまいました。
来月もよろしくお願いいたします。
     
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ほお・・・。ええ話や。
同級生の男の子との登下校か・・・。
甘酸っぱいなあ。
いくつになっても、こんな話は良いなあ・・・。
(ケボコ)


後日追記
上記の記事を読んだ方からこんなメールがきました。
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「心温まりました」横浜市Mさん

こんにちは!
25日のblogのお陰で心穏やかになりました。
何だかイラつく毎日でしたが、
「ちっちぇー(小さい)!」と自分にツッコミ入れましたよ~!
小さな幸せって大切ですよね。
それに気付く心のゆとりを持たないとね、イイ女は(^_^;)
中間管理職のような板挟みの苦しみも
「世のおじさまはみんな味わっているのね~」
と思えば、大したことないかも、うんうん。
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うんうん。大したことない!
イイ女になりましょう!
(ケボコ)




【今日の一冊】
すこしだけ片想い 陸奥A子

私はこう見えても、結構「乙女ちっく」なものが好きです。
少女時代は誰がなんと言おうと「りぼん」を欠かさず愛読し、もちろん付録も大切に愛用。
中でも陸奥A子さんが最もお気に入りでした。
その素朴な絵と主人公の女の子のかわいらしさ、
足の長ーいボーイフレンドの優しいこと!
A子命の私は、自らもK子と名乗り、憧れを募らせていました。
Kさんからのメールを見て、久しぶりにA子タンの本を、
本棚の奥からとり出してみようと思いました。