各地のbeadas cafe レッスンで行った
「beads boxからオリジナル作品をつくる」
という課題を提出してくださった
生徒さんの作品、ブログ展覧会 その12です。
N・Mさん
(NHK学園市川オープンスクール)
「ボタニカル・ゴシック」
青地に黒い模様のボタンのようなビーズに惹かれて
ビーズボックスを選びました。
そのビーズから瞬時に浮かんだタイトルです。
<ウィンター・ブルー>
テーマそのものの青地に黒模様の
ビーズは存在感があるので、
あまり手を加えず、良さを出したいと思いました。
初めは、ボックスに入っていた黒リボンや、
黒レースと合わせてブローチにしようと
思っていましたが、いざ形にしてみると
思っていたようなイメージにならず・・・。
何度も試行錯誤を繰り返し
(レースもずいぶん無駄にして)
トライしましたが納得いかず。
自分はどうしたいのか再確認したところ、
「黒でこのビーズを縁取りたい」のだということに気付き、
ならばと思い切ってリボンやレースのことは忘れ、
黒いシードビーズでフレーミングすることにしました。
フレーミングも寸法を決めるだけで丸一日かかりましたが、
極めてシンプルながらも
主役ビーズを引き立たせることには成功したかなと思っています。
ブローチにするか、チョーカーにするか迷いましたが、
ボックスのリボンを使って、チョーカーにしました。
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「自分はどうしたいのか再確認した」とのこと。
ここ、オリジナル作品を作る上で
とっても大事ですよね。
今自分が向き合っているものと
自分の想いを何度も往復させる
この作業が無いままで作ってしまう方が
本当に多いと思います。
今回の「ボタニカルゴシック」というテーマ、
まさにこのフレーミングでばっちり表現できたのでは?
(K)
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バレッタは、大ぶりのビーズだけを使いました。
あまり悩むことなく、デザインもすんなり決まりました。
バレッタ台の寸法に合わせるために、
小さいパーツを足したり引いたりする部分は苦労しました。
ゴシック調のレースたっぷりのドレスにも負けない、
存在感あるヘアアクセになったかなと思います。
(娘の髪を借りましたがヘアメイクが下手でスミマセン)
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実物も拝見しましたが、
まるでデパートで販売されているような完成度!
デザインの素敵なことはもちろんですが
ビーズがきっちり土台に固定されていて
まったくグラグラしていない。
そして髪につけた時のこのバランス感!
これこそ、本当に「使える」作品ですね。
素晴らしいです!(K)
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ピンブローチは、バレッタを作る際に
ひとつ残ってしまったブルーのビーズを生かすために作りました。
中央に据えて、周りを十字に取り囲むようにして、
ゴシック感を出してみました。
キラキラ感を抑えるために、
土台のすかしパーツを裏返しにして使いました。
(本当はブローチ金具もいぶし銀みたいなものが欲しかったです)
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中央が立体的に盛り上がっていて
こちらも非常にキッチリ作られた良い作品でした。
透かしパーツの色合いを出すために裏返して使う
という斬新かつ柔軟なアイデアが素晴らしいです。
こんな風に頭を柔らかく使えるのがさすが!(K)
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<ウィンター・グレー>
グレー調の細かいビーズたちを使って、
植物のつるが絡まる雰囲気のネックレスを作りました。
ビーズが足りなかったので、
半分はデザインチェーンを使いました。
ビーズ部分とチェーンのつなぎに、
お花っぽいつなぎパーツを使いました。
シードビーズと竹ビーズの数の調整が難しく、
ちょっと収まりが悪くなってしまいました(要改善)
ところどころに、葉っぱのメタルビーズを入れましたが、
出来上がってみたら全然主張してないので、
無くてよかったなと思いました・・・。
普段使いに便利そうなネックレスになりました。
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なるほど。ご自分できちんと反省点もみつけていらして
次につながりそうな作品になりましたね。
葉っぱのメタルがいらなかったとのことですが
私が最初にこの実物を拝見したときに
この葉っぱのパーツが、バラの茎のトゲのように見えましたよ。
タイトルがなくとも、そう見えるなんて
すごいことです!(K)
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ピアスは、それぞれに存在感ある
ビーズと透かしパーツをそのまま繋げました。
一目ぼれした青地に黒模様のビーズ。
存在感があるだけに、生かすのがとても難しいです。
頭でイメージしたのと、実際に形にしてみるのとでは、
なかなか同じにはならないなと実感。
思うような材料(レースやリボン、他)を探すのも、
楽しいながら大変でした(そして結局使わないという)
「ボタニカル・ゴシック」というタイトルですが、
今一つ、ボタニカル感が少ないなと思っています。
レッスンで覚えた技法を取り入れるなどして、
もう少し、研究したいなと思っています。
常々、アクセサリーは合わせる洋服を想定して作っています。
今回は「ゴシック」ということで、
娘の手持ちのゴスロリ服をイメージして作りました。
お洋服には合いそうですが、
娘が使ってくれるかどうかは疑問です(笑)
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キットを作るのとは全く違って
材料集めや組み合わせ、本当に大変ですよね。
そんな中で妥協しないで
自分の想いをきちんと形にしてくださって
頭が下がります。
ボタニカル感をもう少し足すのであれば
例えば青地のビーズに描かれた黒い植物のような
モチーフ。この模様がまるで外に出てきたかのように
黒のシードビーズなどで表現してみては
どうでしょう?
またこのあと足したり変更したりできるのが
ビーズクラフトの良いところなので
ぜひお嬢さんのご意見も聞きながら
研究をつづけてくださいね。(K)
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ぞくぞくと作品が集まっています。
随時更新中…
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