オリジナル作品レッスンで
出来上がった生徒さんの作品の
ブログ展覧会 その⑳です。
M・Uさん (ヴォーグ学園東京校)
「サヨナラの日」
ターコイズを花が重なり揺れる様なイメージで
作りたいと思いピンで留め花束にして見ました。
花束の間は、チェーンか
シードビーズにするか悩みましたが、
茶色の花びらのビーズを使いました。
チェーンは間がぬけて、
シードは子供っぽくなると感じたからです。
リボンでチョーカーにすることで
完成出来たと思います。
春先に白いtシャツ ジーンズと黒いジャンバーで
学生が校内を歩いているイメージです。
1種類のブルーのビーズだけで
こでまりのように密集させたモチーフと
それ以外は潔くブラウンでまとめた
バランス感で静かな迫力のある
作品になりましたね。
花と花の間を
ペタルビーズにしたことで
ほどよいボリューム感と動きが出たのも
思惑通りでさすがです!(K)
「ムーンリバー」
ダークネービー 、グレーの
無機質なビーズが橋渡しとなり
お買い得袋のチェーンの三本が
硬軟のバランスをとりました。
ダークネービーとグレーが暗い海、
チェーンが波 銀色のスリービーズが
海に映る月の光です。
オーセンティックバーで
シングルモルトを飲んでいます。
シンプルなビーズの組み合わせですが
なんともドラマチック!
首周りの部分を
ただのラインにするのではなく
チェーンやシードビーズで
うまく雰囲気を出していますね。
シルクのドレスにこれをつけて
バーに向かいたくなります。(K)
「蜂のダンス」
お買い得袋の中にこのチェーンが入っていて
小さなビーズの黄緑色 オレンジ色 黄色に
惹かれました。ビーズをかざして見ると
三色の色が輝いて見えたのでチェーンとあわせました。
多面カットされている中心ビーズから、
丸ビーズに移るステップと、その中間カットの意味合いで
流れを崩す立方体ビーズをいれました。
歩道のテーブル席の下に
散歩途中の犬とお茶をしています。
チェーンから発想をふくらませてゆく
というのもいいアイデアですね。
そしてこんなによく合うビーズを
よく見つけました!
これだけシンプルなつくりなのに
大きさや色合い、そして
ちょっとしたアクセントの入れ方次第で
こんなに素敵な作品ができあがるという
良い例です。
ものすごく上品です!(K)
「ノクターン」
シャンパンゴールドのビーズは本当に大好きです。
以製作した淡水パールネックレスが
使いやすかったので同じ手法で作りました。
大きいビーズから当たりをつけて
チェーンを立てながら配置し、
無造作に見えるよう気を配りました。
私の中ではギリギリのビーズ量ですが
もう少し減らせるかもしれません。
ホワイエでシャンパンを飲んでいます。
これ、実物も拝見しましたが、
もう溜息が出るほど美しい作品でした。
無造作に見えるようにと
計算されたビーズのリズムが
本当に心地よく、
「ノクターン」とあるように
美しい音楽、調べに通じるものが
あるように思います。
ビーズの量に関しては
減らすことだけが良い訳ではなく
こんな風に適度なボリューム感、密集感が
必要な場合があります。
そういう意味でこれがベストでは?
あと、小さく映っていますが
ピアスもとてもまとまっていますね!(K)
「コットンキャンデー」
竹ビーズは並んだり繋いだり
規則正しいイメージがあるので、
違った使い方がしたくて
テグスと潰し玉でモチーフをつくりました。
繋いだビーズの間に5つ
等間隔に入れていくデザインを考えましたが、
ビーズを繋いでいるだけの方が良いのでやめました。
いくつかのビーズの塊を作りそこからモチーフが
飛びでるデザインも考えましたが、そのつなぎを
チェーンにしてもシードビーズにしても
しっくりしません。
悩んだ挙句、課題でしたラリエットに
モチーフを重ねるとイメージ通りになりました。
綿菓子にドライラズベリーなどが
まぶしてあるイメージです。
暖かい昼さがりのお散歩につけています。
これも実物を拝見しましたが
ロングのラリエットで
ところどころに小さな花火のように
竹ビーズのモチーフが
キュートに揺れていて
大人の可愛らしさが存分に表現された
とっても素敵な作品でした。
イメージに合うまで何度もやり直して
自分で納得する答えまで導き出した努力が
素晴らしいですね。(K)
今回は「感じる」を大切に しようと思い
お弁当箱を選びました。
作りたいイメージがモヤモヤと浮かぶのですが、
明確なイメージまでつなげるのが大変でした。
手法、技術が追いつかずイメージ通り
製作することがとても大変でした。
今回 裏課題として足し算で作らず
引き算で考えるを課しましたが、
やはりあれもこれも欲張って
ビーズを足したりデザインをしたり
してしまいました。
積極的に色々な刺激を吸収して、
引出しを増やし作品の幅を広げたいです。
私が見る限り、今回の「引き算」は
とてもうまくいっていると思いますよ。
なぜかというと、仕上がった作品がどれも
とても抑制のきいた迫力を持っていて
全体のバランスを考え抜いた作品に
見えるからです。
beads cafeのレッスンに何年も通ってくださって
こんなに素敵な作品を、しかもこんなに沢山
作れるように自分をブラッシュアップされていて
いつも素晴らしいなと感心しています。
これからも素敵な作品を見せてください!(K)