途中で出会った遊牧民の家族です。
こんな何もないように見えるところですがチベットの人が
確かに生活しているのです。
ローリングを続ける車の中でぐったりしていると
目の前に茶色に濁った水の流れが目に入ってきます。
川幅は20~30メートルはあるでしょうか。
どうやらヤルンツァンポ河のようです。
対岸に街が見えてきます。
結構大きな街のようです。
川に沿ってしばらく上流へ向かって走ります。
前方に橋が見えてきます。
ヤルンツァンポ河はフェリーで渡ると思っていたのですが
今は、橋が出来たようです。
まだ新しい橋を渡り川に沿って少し下ると
サガの街(標高4,450M)です。
橋の袂に黄色い色をした渡し船が2隻、川岸へ上げられています。
以前はこの船で川を渡っていたのでしょう。
それが今では橋が出来たのであっという間に川を渡ることが出来ます。
17:30分、サガの街の入り口近くにある宿に入ります。
思いの外、立派な宿でした。
写真には写っていないのですが左手の方には直径2メートルほどの
衛星用のアンテナが空に向けられていました。
車から降りると動悸が激しくて手荷物を持つのがやっとの状態です。
部屋の場所を教えてもらうとベット脇に荷物をおくと
すぐに潜り込んで少し寝ます。
心配そうに声を掛けてくれるゲリーに「具合が悪いので、
ちょっと寝るから」と伝える。
心拍数をはかると90ぐらいある。
私の安静時の心拍数は60ぐらいなので、相当高くなっている。
軽い吐き気もあるので、これは高山病の症状に違いない。
ダイアモックスを250mg飲んでひたすら寝ます。
夕食を持ってきてくれた22:30分頃にようやく起きあがることが出来ました。
夕食の内、バナナとミルクティーだけもらってゆっくりと食べます。
ベットから起きあがって外に出ると救急車が来ている。
今日は私だけでなく、かなりの人に高山病の症状が出たようです。
救急車で運ばれた人が2~3人はいるようだ。
ニャラムに比べると一気に標高が上がった性だと思います。
5千メートルを超える標高の峠も越えてきましたので
この影響が一気にでているのでしょう。
夕食を食べ終わると少し元気が出てきました。
上空を見ると星空です。
その星を見ていると1個がスーッと動いていきます。
エッ!と思ってよく見ると、明らかに1個だけが動いています。
ゲリーにいうと星空を見上げて「動いている」といいます。
どうやら人工衛星なのでしょう。
こんなところで見るとは思いませんでした。
夕食を少し食べることが出来たので、お腹のむかつきは治まったようです。
ダイアモックスを飲んで、さらに水を多めに飲んで寝ることにします。
明日は直っていると良いのですが!?