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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

カイラス山コルラ 4

2006-09-22 21:57:56 | カイラス巡礼・旅行記
 グレゴリーがテントを出ようと荷物をまとめている。
私は、必死になってグレゴリーを止めた。
なぜかというと、外は冷たい風が吹いているし、このテントを出ても
私達には行く場所がない。
エコトレックのシェルパ達が来てテントを立ててくれないことには
私達には行くところがないのだ。

まして、具合が悪くて寝ているヴィジュヌーをどうするんだ。
このような内容を片言の英語でグレゴリーにいうと、
グレゴリーも分かったようで腰を下ろしてくれる。 

お茶代の支払いをする。
おじさんが計算機を出しお茶代が2元、長い時間休んでいたので
2元を加え合計で4元だという。
4元を払おうとすると私には6元だという。
まあ、2時間以上このテントで厄介になったしお茶も沢山飲んだので
仕方がないかと思い6元を支払う。

 何回もグレゴリー達やエコトレックのシェルパが来ないか
見ていると、テントの横にある馬使いに
何か話しているインド人がいる。

どうやら、自分の妻が歩けなくなったので途中の道端で
休んでいるようにいって自分だけが先にここまで歩いてきたようだ。
そして、妻のいるところまでこの馬で迎えに行って連れてくるように
お願いしているようだ。
着ているものの色などを話しているのが私にも理解できる。

このように馬を使ってここまで歩いてくる人もいるが、
いったいいくら払えばいいのだろうか?

 そういえば、ここへ来る前に休んだタムドンのテント前では、
馬に乗ったインド人が馬使いと口論し、
馬から引き下ろされるところを見た。
値段の交渉が不調に終わったのだと思ってみていたのだが、
この時の値段もいくらだったのか?

いずれにしても、こういった状況では馬使いの言い値を
払うしかなと思うのだが、この考え方は日本人だからなのでしょうか?

馬から引き下ろされたインド人は、しっかり交渉していたのですが、
その結果、馬から下ろされてしまった。
どちらが良いのか、私には分からない?
でも、私なら値段の交渉ができる立場にはないと思い
言い値で払うだろう。

20:00分、やっとエコトレックのポーターが一人
大きな荷物を背負ってテントの前を通っていく。
でもテントを持っていない。
あとの人はいつ来るか聞くと「もうすぐ来る」という。

20:30分、やっとエコトレックのシェルパ達が来たので、
テントの設営を手伝う。
そして、ヴィジュヌーをテントへ呼んで寝袋の中へ入れる。
ヴィジュヌーが私の顔を見て苦しそうな顔ですが
「MIKO,サンキュー!」といってくれる。

 今日はとてもハードな一日だったけれど、
私は高度順応がうまくいっているようでヴィジュヌーの
荷物を持っても普通に歩けてしかも息が乱れなかった。
感謝!感謝!ですね。


カロリーメイトの袋がパンパンに膨らんでいます。
これは高度のため空気が薄い証拠です。

タルポチェの標高は約4,600m、ドラプク・ゴンパは4,900mほど
なので、今日は約300メートルほど標高を上げたことになる。
明日は、いよいよドルマ峠(標高5,630m)への挑戦となる。