今から秋が彩られようかと言うのに、暦ははや立冬を迎えた。
夜半よりかなり強風。 屋上の配置換えした物置が気になり風が吹く中を物干しでつっかえ棒に。
夫は風の音にさえなんら気にすることもなく、白川夜船。 その神経たるやいかに。
若かりし頃麻雀に明け暮れていた夫に対して、なんだかんだと家の修理全般までも、
私がしなければと出しゃばりやってきたことの仕方の無い因果か。
今日は天保山の停泊していた帆船『日本丸』が出港、展帆及び『登檣礼』なる儀式ありと聞き、
（行きたい！見たい！撮りたい！）と長女と彼のお迎えで出かける。
海はいっそう風強く白波さえ立ち、予想的中展帆はなかった。 残念！
船首の若者の掛け声「ごきげんよう」でいっせいに黄色の帽子を高く掲げ「ごきげんよう」と言う。
一番の盛り上がり帽子を掲げる感動の画像がない！！
１回の総帆展帆には訓練生に加え、１００人ほどの試験を受け合格したボランティアで行うようである。
風もあった、いつもよりはかなり厳しい船上の儀式ではあったが、爽やかな感動で涙が出た。
あまりに簡単に命を落す若者の多くを日々報道で知るとき、やってみたいと言う彼らの勇気を讃えたい。
いじめる者はもってのほかだが、いじめられる者の鍛えねばならぬべき心もあるのではなかろうか。
このような日の出航も彼らには貴重な体験だったかも知れない。
波に揉まれるように海原に出てゆく帆船『日本丸』勇気ある者達の未来へ手を振り見送った。
異常に風のきつい寒い日ではあったけれど滅多と出合えない場面、セイ君の送迎に感謝。