二週間前の誕生日の日、中山寺へ愛ちゃんと次女が無事出産したお礼参りをした。
安産祈願で授かり使用した腹帯やお守りに、新しいさらしを添えて奉納する。
安産したお母さんの持参したその新しいさらしに安産祈願をして、新たな妊婦さんへ授けられる。
そのときにいただいたパンフレット、次女に”躾”が書いてあるから(読んでおきね)と告げていた。
私も目を通さなくてはと、恥ずかしながら今日開いた。
子育ての真髄の」ようでとても大切なことだと思い、抜粋させていただくことにした。
* お子さまのお誕生について * ー躾(しつけ)と幸福ー
「三つ子の魂百まで」と言う言葉がありますが、乳幼児の時に養われた性格は、一生残るわけで、
近来は医学的にも「三才までで、人間の脳髄の形はほぼ決まる、即ち、人間の脳の働きの基礎がきまってしまう」と、言われております。
我が子が明るくたくましく育つことを願わない親は、恐らくありますまい。
親が子供の無事成長を祈るのは、民族や時代を超えて万国共通の悲願でありましょう。
ドイツの有名な教えに「小さい時に、自分の欲求を押さえることを教わらなかった人は、一生不幸だ」
と言う味わうべき句があります。
この例(親が子の欲しいままに物を与える生活が、子が成長したときに形を変えて要求が大きくなり、
人を害したり自滅したりする結果となる話・・略)
よって、欲望にブレーキをかけさせる躾が、人間の精神的成長の上に、どんな大きな役割を
果たすかと言う事がお分かりいただけたと存じます。
「自分を生かす為には、まず、他人を生かすこと、大きな望みの為には、小さな欲望を抑えること」
このことを我が子に教え込むことが、かわいい我が子の将来の為に、最も大きな贈り物である
と言う事を、ご両親自身に知って頂きたいと存じます。
目を見張る経済成長は、はなやかな消費文化をもたらしました。 食べたいものを食べ、着たいもの
が着られる時代には、なおさら子供の「躾(しつけ)」には工夫が必要です。
ただ甘やかす一方では、辛抱のない、我慢することを知らない子供、セルフ・コントロールの
働かない人間をつくることになります。 このことをよくよく考えねばなりません。
(後略)
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子供は可愛い、孫はなおさらの事。 つい可愛さの為に、要求のままに物を与えるという行為や、
与えることがいいことのように必要以上に与えてしまう、そのことが将来へどんな風に繋がって
行くのかわ分からない。 この辺が大きな落とし穴であるのかも知れない。
親自身と言うよりも、私たちじじ&ばばたちも特に気をつけないと、無責任な可愛がり方等、
後で困るのは自分の息子や娘なのだから、私も気をつけなければ。
孫たちの将来は見えないし分からないが「三つ子の魂百まで」このことは、我が子を育てながら
大きく感じてきた。 生活は決して楽とは言えなかったが、むしろそんな時の幼児期の子育て
生活が今になって良かったと、そう言えるような気がする。
次女が(おじいちゃん、おばあちゃんがいる環境の中で子育てをしたい)と同居を希望した、
本当の意味をただ助かるから・・の部分でなく、その真髄に触れて行く自分でなければと思う。
秋の風景がひとつひとつ、空気の冷たさの中で消えて行く。