日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* もしも・・ *

2006年11月22日 | 雑感

季節は間違いなく巡り、木々は実りを迎える。 この時期公園などを歩くと色々な木の実に出あい、
この木にはこんな実がなるんだ・・と、子供のように喜んだりもする。

21日、斉藤茂太氏の訃報を朝刊で知った。 衝撃と言うかショックだった。
15日、病院の待合室で彼の書を読み、記事にしたところだったからあまりにも身近な気がして。

結婚して10年の時刊行された『隣の夫婦』を買って読んだのが最初の出合いだった。
教科書に載っていた有名な歌人、斉藤茂吉氏の長男であると言う事も興味があったし。
家庭のあり方、夫婦のあり方、人としてのあり子育てなど等、私の好きな題材がテーマだったから。
穏やかでやさしい口調の文章からは人柄が溢れていて、すぐにファンになった。 
私もこんな家庭が作りたい、このような夫婦像を目指したいと思った。

私のブログのプロフィールに、”50代、これからが人生を楽しむ時。 写真を楽しみながら、
生き生きとせいいっぱい、ときめきながら素敵に過ごせたらいいな・・と、計画実行中”等と書いてあるが、
私の人生の究極の目的は、三人の子供たちが平凡でいい、月並みだけど明るい幸せな家庭を
築いていってくれるそんな姿を傍観しながら、また陰の支えになりながらそれを自分の楽しみとする
それが私にとって一番で、最高の人生だったと言えるのではないかと思っている。

もしも、夫より先に逝くことがあったら、「子供たちだけは、決してあなたを寂しがらせないような
思いやりのある子供たちに育てたつもりだから、いい妻ではなかったことを許してね」
そう言えたらいいとな思っている。 多分子供たちはこんな私の思いを裏切らない・・そう思っている。

斉藤氏の書物で最後に買ったのは去年、『いつも朗らか あっぱれ夫婦学』だった。
表紙の帯には”楽しい夫婦のヒケツとは、よく話し合い、よく遊び、たまにケンカすることだ。 
仲良きことは元気の素!”と書いてある。 斉藤氏の家庭を取り上げながら、夫から見た妻のあり方、
夫婦のあり方の極意をユーモラスに書き上げている。 少しでも努力しなければと言う気持ちになった。
先生の手でもう書物が書けないのだと思うと無性に寂しさが募る。
ご冥福を心からお祈りしたいと思う。 今までの感謝も込めながら。

伸びた髪を見て次女が「もうこのまま伸ばしてアップにしたら?」 「そうやね」と言っていたのに、
美容院へ行って短く切った。 しゃきっとしなきゃ!そう思ったし。




                 * 菊の花・今日の一枚 *