昨年5月、同級生Cちゃんから送られてきた絵手紙、還暦記念旅行のデジブックのお礼の葉書である。
日曜同じく静岡の同級生Sちゃんから、新茶が届いてその電話のやりとりで分かったのだが・・
”湊かなえさん” (ウィキペディアより)
2005年、第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。
2007年、第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、
「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。
デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。
彼女が、絵手紙のCちゃんの娘さんだったなんて!
それってすごい、だって因島出身、それに今甥っ子が住んでいる中庄町生まれだったなんてね!
*****************************************************************************
「告白」 「松たか子さん」そんな固有名詞はちらちら耳にしたような気がするが、同一のものとは知らなかった。
「旅行の時娘さんが本を出したってCちゃんから聞いてね、すぐに買って読んだわ。
ネットで見てごらん、次々と作品なんか出てくるわよ」Sちゃんは2人目のお孫さんにミルクを飲ませたばかり、
抱っこしたままで電話しているので、時折生後4ヶ月のお孫さんの可愛い声が聞こえていた。
”湊 かなえ”さんのミステリー小説「告白」が映画化されて、6月5日公開!
ひょっとして知らなかったのは私だけ!? なんかそんな気がしてきた。
こんなに賞ももらっているのに、新聞の作品紹介欄にも載っただろうし、TVにも出たのに~。
自分がいかにそう言ったものから、遠ざかっていたと言うことに、取り残されたような冷たいものを感じた。
だからと言って自分の生活には、なんら支障はないんだけど。
中島哲也監督とのインタビューで”湊 かなえさん”のお顔を初めて拝見した。
夫が即行「やっぱりCちゃんによう似てるなぁ!サイン会があるみたいやで、あんた行ってこな!」
Cちゃんに電話をした。
「地元の人は知っているやろうから、還暦旅行の時地元以外の人に言ってくれたら良かったのに!」
「ミステリーは好きな人は好きだけれど、むかない人には全く・・だしね」
受賞した時、かなえさんの因島の同級生達がお祝いのパーティーを開いてくれ両親も招いてくれたそうで、
「何もないような人生だったけれど、こんな素敵なプレゼントしてくれてもう感激、本の大好きな子だったけど、
まさかね。 淡路島の花博のところで結婚式したのよ~、そばで書いているわけではないから、私には
大変さが分からないけれどでも忙しそう。 電話をくれたと言うだけで嬉しいわ」たいそうに喜んでくれた。
もう話し方が中学の時良く家に遊びに行った、あの時のCちゃんを思い出させるそのまま。
頭脳明晰でありながら、マイペースで結構おっとりな彼女の笑顔が懐かしい。
昨年の旅行のとき部屋に来てくれて絵手紙やっているのよとか言っていたけれど。
「還暦の年に、すごいプレゼントもらったね!我が子が新人賞なんて!」「また読んでやってね」
「けんつくさんがサイン会あるって言ってたから行くね、お母さんの同級生って言うわ」「うん、言ってやって」
彼女は娘さんの作品を4回読んだと言う。 「最初に感じなかったことを2回目でまた感じることもあるのよ」
母親だなぁ・・娘さんの書いたひと言ひと言、その背景や心情を少しも見逃すまい、読み取りたい、
そんな親心なんだろうなぁ。 そんなCちゃんの言葉に熱い思いになった。
Cちゃんは、「パソコンや携帯はね、あんなのきらい、できない」なんと言う、頭いい彼女なのに。
一緒に住む次女さんが、パソコンで色々見せてくれたりするそうだ。 以外や以外。
「ブログに葉書載せるね、書かせていただくわね」「いいわよ、書いて」彼女は読むことはないだろうが。
「良かったら本、6月にもまた出るから読んでやってね」母親として精一杯のアピールだった。
還暦旅行でみんなに言わなかったCちゃん、「それがいかにもCちゃんらしいわ」小学校から一緒の夫が言う。
公式サイトで立ち読み、内容は強烈だが・・ゆえに作品の中の正なる部分に興味が湧く。
普通と違って、同級生の娘さんの原作である、夫とどんな感想を言い合うだろうか。
(検索して分かった。 夫が言うサイン会は2009年・・・だった・・)