日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 何か分からぬ思いに・・ *

2012年08月09日 | 雑感


デパートへ行く為にバスに乗った、昼下がり。

後部座席に座って本を読んでいた。
ノートルダム清心学園の理事長さん、渡辺和子さんのおっしゃる一説があった。  なるほどねと思いながら、もう一度読み返した。

”私の場合には宗教と言う落ち着きどころはありますが、特定の宗教を持たずとも宗教心は持つ事が出来ます。
「神も仏もあるものか」などと言いますが、「あれだけ拝んだのに、お賽銭をあげたのに、何もしてくれなかった」と言うのは、宗教心ではなく、利己心です。
本当の宗教とは、災いから逃れさせてくれたり、幸せをもたらせてくれるものではなく、災いに耐え、幸せに感謝する心を与えてくれるもの”

ふと前の優先座席を見たら、義母と背恰好が同じような老夫人が座っておられた。  義母かと思うくらいに。
最初見た時(まさか)床に座っておられるのかと想ったが、ちゃんと座席に座っておられる。  それだけ小さなお身体だった。

小さなその姿を見た時、とっさに義母と重なった。 

帰る度に、細く小さくなって声をかけるのも愛おしく辛い。  私などもうとっくに分からない義母。
毎日そばでお世話下さる兄嫁さん、どんな思いでおられることだろうか。
「デイサービスの方から、ショートステイを勧められ月に一度お泊りを始めているんdねすよと兄嫁さんが言われた。
「起こさなければずっと寝ているかも知れないのでお昼には起こすんです」とも言われる。
もしもの入院となったときに家が一番住み心地がいい、兄嫁さんの姿がなければ探す義母が、そのとき入院に合わせられるように・・かなぁ。 
それもいつかはやって来る義母の、旅じたくの準備なのだろうか・・。

あまりにも義母に似た後ろ姿。  もうバスなど乗れないし1人で散歩も出来ないけど・・。 
涙が込みあげあふれてきた。  何か分からぬ思いに。  
毎日お世話下さる兄嫁さんのご苦労を思うと、こんなことで感傷的になっては申し訳ないと思いながら・・。
18日、義母に会える。