日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 定期診察 *

2014年06月26日 | 雑感


月に一度の定期診察の日である。 
予約が予約でないが、まいっかな日。

体重、血圧、尿検査、血糖値、ヘモグロビンA1c・・などの検査をして順番を待つ。
診察室の前においてある質の良いラジカセからいつもメロディーが流れている。 
待合室でない所が心遣いかなと思う。 
邪魔せずちょうどいい音量で、そして心地いいよりすぐりな曲が流れる。

長椅子にいる先客さんに会釈しながら腰かける。
そして私はお気に入りの本を出して読みながら、名前が呼ばれるのを待つ。

文章を読んでいるとき、言葉にメロディーがより感情を盛り上げて思わず涙が溢れそうになるときがある。
ここにくるとたいていがそんな風。 家とは別な場所だからだろうか。
今日は詩集。 
普通の文章でなく、普通の言葉もその人なりの豊富な形容詞で・・深くてなんだか、
分からないような思いで込みあげてくるものがあった。
あ・・私は久しく、詩と言うものから離れていた・・忘れていたと言うべきだろうか。
若いと思っていた頃にはそんな詩に、自分がそのヒロインにでもなったようで胸を熱くし心の奥深くまでその世界へ入り込む。
誰にも邪魔されない、私にすればこれが至福の時・・なのかも知れない。

「メタボみくさ~ん」
「はい!」
詩で盛り上がっていたところへ、思いがけなく早くお呼びがかかった。

「今日はみんな明るい服着てるなぁ、いいね」
先生の心ははずんでいた。 お一人の先生が休まれていてお忙しいはずなのに、いつもと変わらない平常心な姿勢。
(え~? 先生そんなこと思う余裕おありなんです?)

何人もの先生に当たったが、専属になった糖尿病が専門ぶっつけなお気に入りの先生である。 
先生の前に来ると、なんだか若くなったようにはきはきしゃべっている私がいる。
反省点などをやりとりしながらも、本当はそれほどでもないのに「頑張りますから」と前向きな言葉を言っている。
順番を待っている間この先生と患者さん、はっきりは聞こえないが老いも若きも皆さんの明るい声が聞こえてくる。

月に一度の診察、別に聴診器をあてられるわけでもないのに、ちょっとだけわくわくドキンドキン。
これをときめくと言うのだろうか。
医は忍術、まさにまさに。
これも心身共に・・の健康づくり・・かな。