ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Cathedral - The Last Spire

2013-05-22 22:05:03 | 洋楽レビュー/感想 2013
洋楽レビュー/感想。
Napalm Deathで世界最速の音楽をやっていたLee Dorianが、
世界最遅の音楽をやりたいと思いGaz Jenningsと作ったバンド、
ドゥームメタルの神様Cathedralの、
結成20周年目の10作目にして最終作のレビュー/感想。


◆Cathedral - The Last Spire
重い。遅い。暗い。
ドゥームメタルを表現するのに大事な上の三つを、
これでもかとばかりに完全に体現しながら、
テンポチェンジの仕方やメロトロンの使い方など、
アレンジが巧みなのでフックに溢れてますし、
ギターのチョーキングの仕方一つとっても分かるように、
演奏も巧みでフックに溢れているので、
各曲がほとんど10分近くと長いにも関らず聞いてて飽きないし、
相変わらずマニアックというかカルト臭も半端なく、
怪しさ/妖しさも大炸裂で、
初めて聞いた時はあまりにへヴィでマニアックな音にニヤニヤしてしまったくらいですし、
あの濃かった前作とは別の意味で濃密で、こりゃ凄い!

初期の雰囲気を多く感じるように、
原点に回帰してる雰囲気満載で、とにかく重くて妖しく、
1作目から聞いてる人からしたら感動もしますし、
地獄への入り口のようなカラスの鳴き声が響く怪しげな1曲目でCathedralの世界に迷い込み、
あとはひたすらドゥームメタルに60~70年代のサイケ/プログレを合わせたような、
Cathedral独特の美しくも醜い暗黒の世界で恍惚感に酔いしれるしかない。
CathedralによるCathedralの為の埋葬作。
最終作で最初に回帰して1作目に繋がるという趣向も文句無し。完璧。

ただこれをバンドの最終作とか抜きにして、
1枚の作品と考えると新しい要素は少ないし、
過去の名作に比べてインパクトあるかと言われれば微妙で、
作品的には前作の方が意欲作であり冒険してるように感じるので、
海外のメディアが言うように、
客観的に見たら物足りなさや焼き直し感があるのも事実だと思う。
それでも多くの似非ドゥームメタルバンドが、
泣いて謝るような濃い作品なのは間違いないし、
Cathedralの後にCathedral無しという事を強く印象付ける作品なんで、
個人的には文句なしです。最高。
Cathedralよ永遠に~
こんな変でカルトでカッコイイバンドは二度と現れないだろうな…

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