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Sudan Archives - Natural Brown Prom Queen (アルバムレビュー/感想)

2022-09-17 09:41:40 | 洋楽レビュー/感想 2022
洋楽レビュー/感想 2022。

他の2022年の「洋楽レビュー/感想」はこちら。



「R&B」と「アフリカ音楽」と「エレクトロニックミュージック」を
絶妙なバランスで組み合わせている
カラフルでバラエティ豊かでディープで、
アーバンでオシャレで芸術的で知的で社会的でいて奔放で開放的でもある、
R&B/ヒップホップ/エレクトロニック/アフリカ音楽作品。


◆Sudan Archives - Natural Brown Prom Queen
「シンガーソングライター」で
「フィドル奏者」でビートボックスも出来たりする
「マルチインストゥルメンタリスト」でもある、
「Sudan Archives」の2枚目のアルバムなんですが
「R&B」と「アフリカ音楽」と「エレクトロニックミュージック」を
巧みに組み合わせた前作の延長線上にはあるものの、
「FKA twigs」っぽい感じや実験的な要素が薄れて、
「Beyoncé 」っぽさがあったりで、
聞き易く&分かり易くなった感ありますし、
ヒップホップ色が強めだったり、
ハウスやラウンジ色が強くあったり、
シティポップに通じる様な雰囲気もあったりと、
いろんなジャンルが入っているのですが、
アーバンに洗練されてる感ありますし、
曲のバリエーションが増えて、
よりカラフルでバラエティ豊かでディープになっていて、
アーバンでオシャレで知的で社会的でいて、
アフリカ特有の奔放で開放的な雰囲気もあるという、
意欲的で特別な素晴らしい作品になってますよ!


実験的で芸術的で挑戦的でいてアーバンでオシャレでクール!
「Selfish Soul」なんて知的でアーバンな「Tune-Yards」みたいな雰囲気あるし、
アフリカ音楽特有のトライバルなリズムや、
スピリチュアルな要素のバランスも見事ですし、
リリック(歌詞)も韻の踏み方など言葉のチョイスなんかもセンスあって上手く、
曲によってはかなりパーソナルで深くて濃いというか、
印象的で大胆で社会的なんだよね~!

「時々考える/もし私の肌の色が明るかったら/全てのパーティーに参加出来るのに」
「グラミー賞を総なめにすれば男を喜ばせられる」などと、
黒人である事をネガティヴに考えたり、
アフリカではまだ根強く残る「女性蔑視」に対して問題提起しつつ、
自虐的ユーモアを込めた嫌味や苛立ちなども言いつつ、
呪文のように「私は平均じゃない,平均じゃない,平均じゃない」と繰り返し唱えて
最後は「(私は)平均だ.平均だ.平均だ」と自虐的に繰り返すように、
簡単に歌詞を訳してみるだけで実に深い…

聞いての通り曲のバリエーションはかなり多いですが、
アルバム全体で見るとしっかりまとまってますし、
どの曲も今までに無いような感じで曲の展開が予想付かないように、
とにかくバラエティ豊かでセンスに溢れている…

実験的な音楽を聴かない人には少し難解に聞こえるかもですが、
ポップでアーバンでオシャな感じに仕上げてますし、
音楽シーンは元よりアートシーンでも受けそうな感じで
こういう系統(R&B/ヒップホップ)の作品では、
かなりの意欲作であり力作で深い作品なんで、
年末にはベストアルバム企画では多くのメディアが入れそうだし、
今年を代表する作品になるかと。
良作を通り越して名作!

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