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Tame Impala - Currents

2015-10-20 19:42:20 | 洋楽レビュー/感想 2015
サイケでドリーミーでいてお洒落でマニアックな、
インディー/プログレ/サイケロック作品。


◆Tame Impala - Currents
60~70年代のロック/プログレ的なサイケでドラッギーな雰囲気があって、
ドリーミーで実験的で、
歌を聞くより音を聞く的な
エフェクター&音響オタク感も全開だった、
音楽マニア向けの側面も見られた前作「Lonerism」に比べ、
今作はサイケでドリーミーなのは相変わらずですが、
実験的な雰囲気やドラッギーな感じが減り、
音数が減ってソリッドでシンプルでポップになっており、
曲によってはメロディーオリエンテッドと言ってもいいくらい、
「歌物」な雰囲気が強かったりしますし、
所々に前作的なセンスが垣間見られるとはいえ、
前作ほどアレンジが濃くなく、
スッキリとまでは言わないまでもくどくは無いですし
ギターよりシンセの音の比重が増してたり、
ソウルやR&B要素を感じたりするのもあり、
60~70年代の雰囲気がありつつもモダンな感じがあるので、
全体的に「洗練」された印象受けますね。


前作とは違う意味で、
エフェクターや楽器の使い方がセンスに溢れており、
昔のプログレ的な雰囲気やサイケ感もあるのに、
ドリーミーでポップに仕上がってるので、
そこはかとなくお洒落感もありますし、
静と動のバランス感や音の加え方の匙加減が絶妙で、
聞けば聞くほど細かい所まで凝ってるのが分かるのですが、
それほど作り込んでるように聞こえない、
自然体な雰囲気や不思議なグルーブ感は実に心地良く、
特に無駄無く全てがそこにあるかのように自然にピッタリと嵌っている、
今作でも異端な曲であろう「The Less I Know The Better」は、
シンプルな単語の歌詞にシンプルなアレンジでいて、
心地良い浮遊感と不思議な空気感と奥行きがあって実に素晴らしい…

後半はネタ切れ感というかダレを感じるのは否めませんし、
前作が大好きな人には物足りなさを感じるかもですが、
前作を聞いてるとちょっと疲れるor難解な感覚を持った人には、
魅力的な個性をしっかり残しつつ聞き易くなった今作は、
好意的に受け取れると思いますし、
曲のバリエーションが増えたのは勿論、
メロディーのバリエーションも増えたように、
個人的には進化や意欲を感じたので、
完成度や総合力という観点でいうなら前作の方が上とは思いますが、
「心地良さ」という観点なら今作の方がありますし、
今作は今作で十分良作と言えると思う。
ここまで作品ごとに明確な違いがあるバンドは最近だと珍しいだけに
今から次作が楽しみだwktk!


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