「ジロ・デ・イタリア 2015」の感想/雑感。
今年のジロは大方の予想通りコンタドールが見事にマリアローザになりましたが、
そのマリアローザまでの道程はサイクルロードレースらしく、
平坦ばかりではなく山あり谷ありで未舗装路まであるような感じの、
艱難辛苦を乗り越えて獲った物でしたし、
それ以外もとにかく「事実は小説より奇なり」的な予想外の展開が多く、
いつもとは違う不思議な魅力に溢れてましたね。
実に面白かった!!
最注目のマリアローザ争いは、
ウランが調整不足で早々に遅れて、
ポートが第10ステージでパンクトラブルで止まり、
同郷のサイモン・クラークがタイヤ提供してくれたため、
少ないタイムロスで済むかと思えば、
他チームからの機材提供はルール違反という事で、
パンクトラブルの遅れ&ルール違反のペナルティ、
47秒+2分のタイムが加算されて総合で大きく順位を落としたので、
割と早い段階でコンタドールとアルに絞られたのですが、
第5ステージという早い段階でマリアローザを獲り、
順調に強い走りを見せていたコンタドールが、
翌日に落車に巻き込まれ左肩を脱臼してしまい、
表彰式では一切笑顔無しで、
左肩が動かせずマリアローザを着ることも出来ず、
シャンパンファイトも無しだったので、
リタイアも心配される中、
本人の強い意志でレース続行を決め、
何とか治療しながら走っていたものの、
後日再び落車に巻き込まれタイムを失った事で、
一時はマリアローザ手放したのですが、
脱臼が軽かったのもあり早々に体調が戻っていたので
個人TTで手放したマリアローザを華麗に取り返し、
今度こそ順調に行くかと思えば、
パンクトラブルで遅れた際に、
カチューシャとアスタナに紳士協定を破られてペースを上げられ、
脱臼以来で最大のピンチに追い込まれるという…
サイクルロードレース界の神様はジロの主催者並に「ドS」に違いないww
ここで「大くなタイム失うな」という雰囲気が流れたのですが、
そこは「絶対王者」のコンタドールという事で、
山岳麓までチームメイトに牽いてもらってから、
怒りのアタックを敢行して、
一人で30人以上の選手を追い抜いて(コンタ的に言うなら撃ち抜いて)、
先頭に合流してから更にアタックして、
アルから大きくタイム差を奪うという驚愕弩級の走りを見せ、
次ステージではアスタナが逆にトラブルで遅れた際に、
先日の仕返しとばかりに、
チームでペースを上げて更にタイム差を広げ、
第20ステージでは脱水症状に陥り、
まさかの失速で遅れてしまったものの、
アスタナのチグハグな作戦と、
今までのタイム貯金があったため
見事にマリアローザを守りきりましたよ!
ステージ優勝は出来なかったとはいえ、
それ以上の説得力のある、
逆境に負けない強い走りを見せつけて勝つとか…
改めてコンタドールの強さと凄さを見ました。オメー!!!
惜しくもコンタに負けたアルは
一時は調子を崩して総合で3位に落ちたものの、
第19,20ステージで圧巻の走りを見せて、
2日連続ステージ優勝を果たし、
最終的に総合で2位になったように、
幾度か経験不足を露呈したものの、
期待以上の素晴らしい走りを見せたので、
これからに期待ですね。
他には、
ヴィヴィアーニ悲願の勝利に、
マシューズの冷静で素晴らしい勝ち方に、
フォルモロの独走でのプロ初勝利、
ウリッシの感動的な復活優勝、
ジルベールの貫録溢れるステージ2勝に総合敢闘賞、
(総合系やスプリンターじゃないのにジロで2勝は凄い!)
逃げ集団から独走して逃げ切り優勝したティラロンゴ
ボエムの逃げ集団のスプリントを見事に制しての勝利、
ザッカリンの見事な逃げ切り勝利、
チームの完璧なリードアウトからの
サーシャ・モードロの見事なスプリントによる2勝、
個人TTでのキリエンカさんの素晴らしい走り、
途中でチームメイトでエースのアルやコンタを千切って勝ったように、
一時は一番強かった感があったステージ2勝のランダ
気持ちの入った熱いガッツポーズ印象的だった、
アルのチームのエースの意地見せた2勝、
最終日のまさかの逃げ切り成功からのケイセの冷静な勝利などは、
特に印象的でしたし、
クラーク勘違いガッツポーズw
グライぺルの完勝してから、
表彰台で勢いよく飲み過ぎて、
シャンパンを吹くという新人みたいな姿ww
前日に素晴らしい走りをしたとはいえ
結果的に棚ぼた的マリアアッズーラのヴィスコンティ、
こちらも少し棚ぼた感あったものの、
見事にマリアロッサを手中に収めたジャコモ・ニッツォロ、
ハンセンとパオリーニの積極果敢なアタック、
惜しくもマリアアッズーラを逃したけど、
積極的で素晴らしい走りを見せたクルイスウィク、
最終週のヘシェダルの強さなども印象的でした。
最終的にアスタナは、
ステージ5勝と総合2位&総合3位&マリアビアンカ獲得&チーム総合成績トップと、
チーム力は頭一つ抜けてましたが、
それでもコンタには勝てなかったように、
コンタさんの圧倒的な強さが見れましたし、
ティンコフは同時期開催のカリフォルニアでも勝ったように、
チームの層の厚さも凄いだけに、
ツールでの優勝も期待大ですね。
ツールが楽しみだー!!
マリアローザ 個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) 88h22’25”
2位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) +1’53”
3位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ) +3’05”
4位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター) +8’10”
5位 ライダー・ヘシェダル(カナダ、キャノンデール・ガーミン) +9’52”
6位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、チームスカイ) +10’41”
7位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ) +10’53”
8位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) +12’08”
9位 アレクサンドル・ジェニエ(フランス、FDJ) +15’51”
10位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ) +16’14”
117位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング) +5h02’43”
マリアロッサ ポイント賞
1位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) 181pts
2位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング) 148pts
3位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ) 147pts
マリアアッズーラ 山岳賞
1位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) 125pts
2位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ) 122pts
3位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ) 115pts
マリアビアンカ ヤングライダー賞
1位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) 88h24”18”
2位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) +1h51’46”
3位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) +1h54’04”
総合敢闘賞
フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
チーム総合成績
1位 アスタナ 264h42’31”
2位 BMCレーシング +43’16”
3位 チームスカイ +1h13’51”
今年のジロは大方の予想通りコンタドールが見事にマリアローザになりましたが、
そのマリアローザまでの道程はサイクルロードレースらしく、
平坦ばかりではなく山あり谷ありで未舗装路まであるような感じの、
艱難辛苦を乗り越えて獲った物でしたし、
それ以外もとにかく「事実は小説より奇なり」的な予想外の展開が多く、
いつもとは違う不思議な魅力に溢れてましたね。
実に面白かった!!
最注目のマリアローザ争いは、
ウランが調整不足で早々に遅れて、
ポートが第10ステージでパンクトラブルで止まり、
同郷のサイモン・クラークがタイヤ提供してくれたため、
少ないタイムロスで済むかと思えば、
他チームからの機材提供はルール違反という事で、
パンクトラブルの遅れ&ルール違反のペナルティ、
47秒+2分のタイムが加算されて総合で大きく順位を落としたので、
割と早い段階でコンタドールとアルに絞られたのですが、
第5ステージという早い段階でマリアローザを獲り、
順調に強い走りを見せていたコンタドールが、
翌日に落車に巻き込まれ左肩を脱臼してしまい、
表彰式では一切笑顔無しで、
左肩が動かせずマリアローザを着ることも出来ず、
シャンパンファイトも無しだったので、
リタイアも心配される中、
本人の強い意志でレース続行を決め、
何とか治療しながら走っていたものの、
後日再び落車に巻き込まれタイムを失った事で、
一時はマリアローザ手放したのですが、
脱臼が軽かったのもあり早々に体調が戻っていたので
個人TTで手放したマリアローザを華麗に取り返し、
今度こそ順調に行くかと思えば、
パンクトラブルで遅れた際に、
カチューシャとアスタナに紳士協定を破られてペースを上げられ、
脱臼以来で最大のピンチに追い込まれるという…
サイクルロードレース界の神様はジロの主催者並に「ドS」に違いないww
ここで「大くなタイム失うな」という雰囲気が流れたのですが、
そこは「絶対王者」のコンタドールという事で、
山岳麓までチームメイトに牽いてもらってから、
怒りのアタックを敢行して、
一人で30人以上の選手を追い抜いて(コンタ的に言うなら撃ち抜いて)、
先頭に合流してから更にアタックして、
アルから大きくタイム差を奪うという驚愕弩級の走りを見せ、
次ステージではアスタナが逆にトラブルで遅れた際に、
先日の仕返しとばかりに、
チームでペースを上げて更にタイム差を広げ、
第20ステージでは脱水症状に陥り、
まさかの失速で遅れてしまったものの、
アスタナのチグハグな作戦と、
今までのタイム貯金があったため
見事にマリアローザを守りきりましたよ!
ステージ優勝は出来なかったとはいえ、
それ以上の説得力のある、
逆境に負けない強い走りを見せつけて勝つとか…
改めてコンタドールの強さと凄さを見ました。オメー!!!
惜しくもコンタに負けたアルは
一時は調子を崩して総合で3位に落ちたものの、
第19,20ステージで圧巻の走りを見せて、
2日連続ステージ優勝を果たし、
最終的に総合で2位になったように、
幾度か経験不足を露呈したものの、
期待以上の素晴らしい走りを見せたので、
これからに期待ですね。
他には、
ヴィヴィアーニ悲願の勝利に、
マシューズの冷静で素晴らしい勝ち方に、
フォルモロの独走でのプロ初勝利、
ウリッシの感動的な復活優勝、
ジルベールの貫録溢れるステージ2勝に総合敢闘賞、
(総合系やスプリンターじゃないのにジロで2勝は凄い!)
逃げ集団から独走して逃げ切り優勝したティラロンゴ
ボエムの逃げ集団のスプリントを見事に制しての勝利、
ザッカリンの見事な逃げ切り勝利、
チームの完璧なリードアウトからの
サーシャ・モードロの見事なスプリントによる2勝、
個人TTでのキリエンカさんの素晴らしい走り、
途中でチームメイトでエースのアルやコンタを千切って勝ったように、
一時は一番強かった感があったステージ2勝のランダ
気持ちの入った熱いガッツポーズ印象的だった、
アルのチームのエースの意地見せた2勝、
最終日のまさかの逃げ切り成功からのケイセの冷静な勝利などは、
特に印象的でしたし、
クラーク勘違いガッツポーズw
グライぺルの完勝してから、
表彰台で勢いよく飲み過ぎて、
シャンパンを吹くという新人みたいな姿ww
前日に素晴らしい走りをしたとはいえ
結果的に棚ぼた的マリアアッズーラのヴィスコンティ、
こちらも少し棚ぼた感あったものの、
見事にマリアロッサを手中に収めたジャコモ・ニッツォロ、
ハンセンとパオリーニの積極果敢なアタック、
惜しくもマリアアッズーラを逃したけど、
積極的で素晴らしい走りを見せたクルイスウィク、
最終週のヘシェダルの強さなども印象的でした。
最終的にアスタナは、
ステージ5勝と総合2位&総合3位&マリアビアンカ獲得&チーム総合成績トップと、
チーム力は頭一つ抜けてましたが、
それでもコンタには勝てなかったように、
コンタさんの圧倒的な強さが見れましたし、
ティンコフは同時期開催のカリフォルニアでも勝ったように、
チームの層の厚さも凄いだけに、
ツールでの優勝も期待大ですね。
ツールが楽しみだー!!
マリアローザ 個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) 88h22’25”
2位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) +1’53”
3位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ) +3’05”
4位 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター) +8’10”
5位 ライダー・ヘシェダル(カナダ、キャノンデール・ガーミン) +9’52”
6位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、チームスカイ) +10’41”
7位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ) +10’53”
8位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) +12’08”
9位 アレクサンドル・ジェニエ(フランス、FDJ) +15’51”
10位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ) +16’14”
117位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング) +5h02’43”
マリアロッサ ポイント賞
1位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) 181pts
2位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング) 148pts
3位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ) 147pts
マリアアッズーラ 山岳賞
1位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) 125pts
2位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ) 122pts
3位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ) 115pts
マリアビアンカ ヤングライダー賞
1位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) 88h24”18”
2位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) +1h51’46”
3位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) +1h54’04”
総合敢闘賞
フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
チーム総合成績
1位 アスタナ 264h42’31”
2位 BMCレーシング +43’16”
3位 チームスカイ +1h13’51”