ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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「Ihsahn - After」と「Shining - Blackjazz」

2010-06-19 19:31:38 | 洋楽レビュー/感想 2010
洋楽レビュー/感想。


◆Ihsahn - After
元EMPERORのIhsahnによる3部作の最後にあたる作品なんですが、
今まで作品の延長線にあるとは言え、
メタル要素が若干減り、プログレ要素が増し、
今作はサックスが入っている事で、個性も増し、
OPETHの名作群に負けず劣らない、美しさや深みがあり、
進化/深化が感じられる素晴らしい作品です。

変拍子も多く基本的に曲も長いのですが、
最後まで飽きないように各曲ちゃんと練られており、
いろいろ展開していきますし、フックがあり、
曲の完成度が高く、曲のバリエーションも豊富で、
各楽器の演奏も見事で、
ギターソロの美しさや格好良さも然ることながら
特にサックスはかなり良い味や個性を出しており、
↑のようなメロディアスで泣き泣きのソロから、
渋い感じの格好良いソロから、
↓の曲のようなアヴァンギャルドなソロまで、
とにかく素晴らしい!

基本はメタルでありながら、
曲の一部はポストロックに近い雰囲気ありますし、
賛否両論出てるようですが、
いろんな要素を取り入れながらも、軸はぶれてませんし、
この完成度は実に素晴らしく、
聞けば聞くほど、深みが増していきますし、
個人的にはIhsahnの最高傑作だと思います。プログメタル好きには、お勧め!





◆Shining - Blackjazz
IhsahnのAfterにも参加したサックスプレイヤーでもあり、
Jaga Jazzistのオリジナルメンバーでもある、
Jorgen Munkebyのバンドの作品なのですが、
アルバムタイトル通りのBlackなJazzな雰囲気がある、
インダストリアルメタルな要素も入っている、
実験的でダークでへヴィでプログレ/ジャズ作品です。

この圧倒的な個性は実に素晴らしく
興味深いのは間違いないのですが、
こういう系統の音楽だといつも引き合いに出される、
Meshuggah的な変拍子も多く、難解ですし、
最後にKing Crimsonの21St Century Schizoid Manのカバーも入ってるように、
正に「21St Century Schizoid Man」って感じの狂った雰囲気もあり、
アヴァンギャルド/エキセントリックな感じもあり、
勢いやテクニックに頼りすぎてる感じも無きにしも非ずなんで、
人によっては分かりにくいでしょうし、好き嫌いは出るでしょうね。

まだ試行錯誤してる感じはありますので、
発展途上にあるとは思いますが、
曲聞いて気に入った人は買っても損はしないと思うんで、お勧めですよー。



◆おまけ

素晴らしいまでに変態なリズムw
Meshuggahは神!




PS
ラウパにChthoniCが出るみたいですね。

台湾のブラックメタルバンドなんですが、
基本的には、Craidle of filth直系とはいえ、
二胡という台湾の弦楽器が入ってたりして台湾的な雰囲気が随所にあり個性もあり、
曲のクオリティーも高く、その辺のブラックメタルより興味深い事やってますし、
知らない人にはお勧めですよ!


PSのPS
ツール・ド・スイスの記事は今日のレースの話も含めて明日まとめて書きます。

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