アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

命日翌日

2008-02-15 22:39:58 | 介護
2008年2月15日 金曜日

久しぶりに家に帰ってきたジェンギンスは今日の午後2時には
天国に行きの停車場へ出発しなければなりません。
たった一晩でしたが、ずっと一緒に過ごせてよかったです。

ジェンギンスは蝋人形のように目を開けて
とても冷たくなって寝ています。
鼻がとっても高くてハンサムです。

わたしは良かったと思っていることがあります。
それは、
ジェンギンスにパンツを履かせて
ズボン下も履かせて
シャツを着せて、
足袋をはかせて、
そして着物を着て、さんじゃくをしめて、
羽織は、旅立つ時に差し出して上げます。
あ・・・下駄を入れて上げた方が良いのでしょうか?

おしゃれだったジェンギンスに
立派な旅支度をして上げれて良かった。

病院で亡くなった時に
看護婦さんが体を綺麗にしてから
着せてくれたのです。

準備期間があったので用意出来て良かった。

午後2時。
葬儀社到着。

葬儀のタイムスケジュールなどを
聞かされた。
挨拶があるそうで、だれがするんだかな・・・
乾杯じゃなくて、献杯という挨拶も有るそうだ。

2時半、ジェンギンスがとうとう
この家を出発です。
2度と帰ってこないのです。

旅立つのは1週間先なんだから、だったら、
もう一泊くらい泊まって欲しかった。

姉が午後からの仕事をやすんで駆け付けてくれました。
孫達は全員集合しています。
母と私と7人で、ふざけたことに、

ジェンギンスと記念撮影会が始まりました。
葬儀屋さんもびっくりです。

みんなで死体と一緒に写真を撮りました。
葬儀屋さんにシャッターを押してもらいました。

ジェンギンスだけの写真とか、
いろいろ、
いろんなカメラが飛び交います。

ジェンギンスは、布団を剥がされ
ドライアイスもとり去って、
素敵な着物姿で撮影しました。

旅立ち。もう2度とこの姿で家には帰りません。


霊柩車を見送るようにみんなでお見送りです。
拝もうとしたら、
みんなが、バイバイしてるし・・
メリーとおじいちゃんを会わせなかったことに
ここで気づき、メりーメリーと呼んだけど
盲目のメリーもヨタヨタでした。

家の中に入り、
賑やかな孫達は夜10時過ぎまで、お婆ちゃんを囲んで
笑い合っていました。
生まれた時から、おじいちゃんお婆ちゃんに育ててもらった
孫たちで、とても仲が良いです。

わたしは、仕事を休めないので4時間中座。
仕事がおわったら、
ピザが丁度届いたところで
美味しくいただきました。

姉のおごりです。
孫達は、ティラミスやガトーショコラまで存分に
注文していました。

お昼も姉がおにぎりを買ってきてくれて
そして、勤め先の日本橋で鴨の焼き鳥とか
だし巻き卵とか
珍しい食べ物を差し入れてくれました。

ピザも、知らないピザやさんに注文してくれて、
家庭が変わると、食べ物も変わって
いいおもいが出来るもんだと嬉しい気持ちです。

昨日はジェンギンスの実家に亡くなったことを私が報告
しましたが、
今朝は母の実家に母が連絡を入れました。

やっぱり、年をとっていると話しが通じません。

最初に亡くなったことを言わずに
葬式の話しから始まったりしています。

~~~~~~~~~
賑やかに夜まで過ごし、
母に悲しい思いをさせる暇もなく
今日の1日を終えました。



ジェンギンスと共に過ごした入院生活。
チャモロ君に感謝しています。
チャモロ君はおじいちゃんをずっと守ってくれています。

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3 コメント

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Unknown (hiro)
2008-02-17 12:58:57
みるき~さんの準備なさった特効薬・・・本当の特効薬は、きっと、みるき~さんご自身だったのではないかって、感じています。
命のある限り諦めずに、全力を尽くされて、立派な旅支度をされて、お父様の愛した可愛いお孫さんたちに見送られて、お母様が悲しむ暇もなくにぎやかに過ごされている様子がとっても素敵です。義父の葬儀の時は、同居ではなかったので、義兄夫婦と義母と夫が中心で、外から見守るだけでしたが、今後の三回の旅立ちの日・・・きちんとしてあげたいと思いました。計画性のあるみるき~さんが十分に検討できるに葬儀までの長い期間をいただけたのかもしれませんね。思い描いておられたように、なさって下さいね。心強いお姉さまがお傍にいて下さって良かったです。
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Unknown (ババママ)
2008-02-17 10:46:53
義母は自分の「旅立ちセット」を作ってあったので、新品の下着や服や靴。つけてほしかった香水などを一まとめにしてくれてあったので、大変助かりました。でも、食べ物を入れてあげるのを忘れてしまいました。
胃ろうでずっと食べてなかったのに。葬儀を終えてから気づいたので。。。
四十九日まではキレイなフラワーアレンジメントと山盛りフルーツを供えました
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Unknown (kappa)
2008-02-17 00:06:09
父が亡くなったときのことを思いだしたりします。喪主は当然母でしたが、挨拶は私がしました。父との思い出とか、いろいろ考えて言いたいことを言いました。
みるき~さんは、お父様に対していろいろ沢山して差し上げてきたこともあるでしょうし、あなたが挨拶されるのがよさそうな気もします。
まあ、でも、それぞれ考えるところもあるのでしょうから、いちがいにはいえませんね。
まだ少し時間もあるのだから、こうしたらいいと思うようにしたらいいですよね。
うちは、父がお風呂好きで、痴呆が進んで夜中にトイレに行った帰りにお風呂に入ったりする人だったので、最後に綺麗に洗ってもらいました。
みるき~さんは、ご自分できれいにして差し上げたんですね。それはお父様にとって一番うれしかったことじゃないかな。私は、そんなことは思いつけませんでした。
チャモロ君もお疲れ様でした。
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