アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

ジェンギンス告別式

2008-02-22 03:57:18 | 介護
2008年2月22日金曜 お別れ



8:40 早朝から母の着付けをして、みんなであわただしくタクシーで出発

9:00 斎場到着、焼香、弔電と棺に入れる物を飾る


羽織、下駄、名前と住所と電話を書いた財布に1000円札を入れる。
ティッテュ、思い出の写真、世界一美味しいと言っていたミルクティ
どら焼き、大福、里見まんじゅう、カステラ。


素敵な着物を着て、羽織を羽織って、下駄を履いて、お金の入った財布を持って、
おやつと飲み物を持って、思い出の写真をたくさんもって、ティッシュで口を拭いて
。。。不自由のない旅になるよう、過保護に用意しました。

9:30 従兄弟達集合してくる。
     式が始まる前に、焼香して顔を見る。
     ジェンギンスの姿を沢山見て慣れておかないと
     後で、悲しみが襲ってくるから。

9:40 副住職到着、挨拶の後、着替えで退席。
     昨日の住職さまのご長男が今日はお経をあげて
     下さいます。
     素敵な副住職様だと評判でした。


10:00 葬儀、告別式、初七日法要開始。
      総勢14名、予定通り。
 
      葬儀焼香に引き続き、初七日法要の焼香をする。
      45分間の読経でした。

10:50 弔電披露 姉が働いている中央区の偉い方からと
      親戚から届いた。
    
      棺に旅支度セットをみんなで入れる。
      寺から用意されたお札も胸に入れる。
      たくさんの写真は従兄弟達がよーく見ていた。
      ジェンギンスと母の結婚式の写真も
      みんな興味深そうだった。

      昨日も今日も、焼香台には
      ジェンギンスの写真をいっぱい
      置いておいた。

      チョコパンはお手紙を入れていた。

      お花入れ・・・白い菊を顔のまわりに敷き詰め、
             白い花で全身を埋め尽くした後、
             生花祭壇の色物の花がジェンギンスを
             埋めていく。
      
       芸能界で働いている従兄弟が花を入れていないと思ったら
       蘭の花やバラの花になったとき、
       棺の中をきれいにデザインして
       花で装飾していた。

       かつて見たこともない、
       綺麗な色のお花が山盛りの棺となった。
       本当に、綺麗だった。

       親戚の中で一番綺麗な従兄弟が
       「 がんばったね、よく頑張ったね 」と何度も
       ジェンギンスに話しかけていた。

       知らない人の時でも、悲しくなる私なのに
       ぜんぜん悲しくならなかった。
       総合的にみて、わたしは何も考えて居なかった。
       ジェンギンスが死んだことは、
       考えないように催眠術に
       かけていたみたいだ。

       全員で蓋を閉めた。

        ここで代表者が挨拶。
        ついさっき、私の姉にしてもらう事になったのに
        姉ったら、超立派にジェンギンスの話しをした。

      「 父は、自分の気持ちを言うような人では
        なかったのに
        母に、感謝の気持ちを述べて、
        最後は優しい人になっていました」
       とかいろいろ・・

      わたしは、それを聞き遺影を持ってぼーーっと
      立っていました

       5人の男たちが棺を外まで運んだ。
       従兄弟が来てくれなかったら、
       男手が足りなかったところです。

11:00   70メートルほど、歩いて火葬の建物へ。
       あえて、霊柩車はつかわかなったけれど
       ここで、霊柩車を使わないと、近所のひとは
       ケチ!だと言って噂します。
       この数十メートルに拾数万円支払って
       近所のメンツを保つ、この地域の嫌な所です。

       さっきが最後のお別れでしたが、
       火葬のスタッフが、
       最後にお別れをしますか?と言ったので
       するようにして、また顔を見ました。

       今回の式では、わたしはジェンギンスを遠くで
       見守りました。
       わたしは十分にジェンギンスと一緒だったから
       いいのです、久しぶりのみんなが
       ジェンギンスに会ってくれればいいのです。

       火葬のスタッフが
       「お心付けをありがとうございました」
       と、見せてきました。
       家ではだれも上げていません。
       心付けは、
       葬儀費用に含まれていると聞いていましたから
       葬儀社がやってくれたのですね。
       感心しました。

11:20  ジェンギンス火葬。
       平成20年2月22日12時20分が火葬時間です

       持ち込み禁止のため、
       斎場で用意されたお菓子と飲み物で待つ。
       高級なお菓子が用意されていた。

       私と母と姉と副住職さまの4人で
       同じテーブルにすわり何かと話す。

       3月29日土曜に49日法要をすることに決めた。
       墓石も注文。


12:00  どういう訳か副住職さま、お帰りなる。
       用意した5000円のお弁当とお車代20000円を
       お渡しして、姉と私ででお見送り

12:22  時間になり炉の中からジェンギンスが出てきた。
      
       棺は跡形もなく、骨だけが露骨に有る。
       炉の中は火がまだ燃えている。
        ほうきで掃くように骨を集めて広げてくれた。

       磁石で棺の釘を取り去って、
       簡単に骨の説明をして

       のど仏は素手で手のひらに載せていた。
       素手で触るのは偉いと従兄弟が言った。

       2人ずつで骨を拾った。
       14人だから偶数なのに、
       最後の一人はスタッフと拾っていたらしい。


       ジェンギンスの骨は茶色く色が付いている。
       所々お花のピンク色でもあった。

       茶色いのは、病気なのか紅茶の色なのか
       不明だ。
       骨がスカスカしてるのも、骨粗鬆なのか
       焼いたためなのか不明だ。
       骨の中身がコンクリート色のものがあったが
       正体は不明だ。
       ピンポン球のようにまるまるした骨はどこのか
       不明です。
 
       収骨が終わり、残った釘に骨が少し付いていたので
       その釘をもらいました。
       あちあちでした。

12:40  精進落とし。
       注文しておいたお弁当です。

       献杯の挨拶はここでも話し上手の
       姉です。
       しっかりした綺麗な従兄弟のお姉さんが
        「献杯!!」って声を出してくれたのが
         ちょっと嬉しかった。

       長野の一番仲良しの従兄弟をこちらのテーブル
       に呼んで懐かしい話しをいっぱいして
       いい時間を過ごしました。

       ちょっと冷たかったけれど美味しいお弁当だった。
       茶碗蒸しとお吸い物も付いた。
       薄皮まんじゅうも付いたけど、私は食べません。


 


       ジェンギンスには、大好きだった三ツ矢サイダー
       をコップになみなみ注いであげました。
       お昼御飯はてんこ盛りです。



       わいわい騒いで、悲しむ人もなく
      無事に告別式の儀を終えました。

家に帰り、葬儀屋さんが49日まで飾るひな壇見たいのを組み立てて
セットしてくれました。

ジェンギンスが骨になって帰ってきました。

みんなでおやつをいただき、全員ぐったりして夜を迎えました。

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3 コメント

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Unknown (hiro)
2008-02-24 11:08:03
気丈に振る舞い、お父様を立派にお見送りされて、本当にこれまでご苦労様でした。
しばしお疲れが出ることと思いますが、どうか、ご自分のお体を大切にゆっくり進んでいらして下さい。心からの旅立ちの準備をお父様は喜んでいらしてでしょう・・・見本を示して下さりありがとうございました。私も今後の準備を考えてみようと思いました。
お写真やお菓子も必要ですよね。
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Unknown (掛け算)
2008-02-26 01:59:17
今まで投稿する事がどうしても出来ませんでした。
何度も書いては消し、また書いては消しで、、。
ジェンキンス氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
日が経つにつれ、悲しみが噴き出してきた経験があり、特にお母様のスーザンさんのことが気がかりです。どうぞお心を尽くして差し上げてください。
またまた余計な事を申し上げ失礼いたします。
兄が逝ったとき、初七日の間に、ブロック状に積んだひと口羊羹が落ちるわけが無いハズなのに、一つだけすべり落ちました。兄の仕業と瞬間的に思いました。(笑)
愛猫が逝った時も、初七日の夜中、「ニャ!」とサヨナラの声が聞こえ、お別れの挨拶に来たのだなと悟りました。最期まで律儀な人間のようなネコでした。あれからもう他のネコを飼う気にはなれません。
愛したのではなく、愛されていたと痛感しています。
しばらくゆっくりなさってください。

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Unknown (みるき~)
2008-02-26 02:38:13
★ 掛け算さん、ジェンギンスが亡くなった日の午後5時3分に、ブレーカーが落ちて家中が停電になりました。
家中の時計がゼロになってしまっています。
いつもと変わらない生活のなかで、突然の停電はびっくりしました。
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