アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

タオルケットを食べる

2007-12-14 01:42:45 | 介護
2007年12月14日 金曜  空腹の異食


今日は金曜の平日だったけれど、
チョコパンの弁論コンテストがあったので
ロマンスカーに乗って見学してきた。

ジェンギンスに可愛がられたが今はお気に入りだった
チョコパンのことも分からなくなっていて悲しいという
話しも混じって、
年寄りを大事にしようと言う訴えをして、
会場ばかりか、自分まで泣きのチョコパンでした。

この日までジェンギンスの命が持たなかったら
今日のこのスピーチの成功はなかったと思うので
ひやひやしましたが、無事に終えて安心しました。

そのかえり、正装のまま病院へ向かいました。
爆睡していたので、乗換駅をのりこし、終点まで行ってしまいました。

1時半に現地を出たのに、
病院に到着したのが
4時半。

ジェンギンスはグースカ寝ていました。
そっとしておいて、顔をみていたら
急に、空中に手を出して、何かを掴み
口に入れています。
食べている夢を見ています。

そしたら、目をあけて、
胸元のタオルケットを食べ始めました。
いくらやめさせても、
タオルをかじります。

蜂蜜妙薬や、
カフェオレをあげました。

でも、タオルケットかじりが止まらず、
持参したクリーミイヨーグルトをあげると
大きな口を開けて欲しがります。

3分の2食べて、満足してきたようですが、
タオルかじりは止まりません。

私がよそ見しているうちに
カフェオレを吐いたのでしょうか?
みていないし、きいていないのですが
タオルケットが結構濡れています。
水分が戻ったって感じです。

これか!っておもいました。

タオルを喉の奥にいれすぎて
オエッてなるのです。
それで、飲んだばかりの水分が逆流です、たぶん。

一昨日のよる、
床に結構吐いたそうなので、
看護婦さんは、私達が食べさせることを
ちょっと嫌がっている感じですが、
先生がゆるしているので、看護婦も何も言えません。

空腹のうちに、夕飯になり
自分で食べていました。
でも、ぐちゃぐちゃになってしまいます。

看護士さんの介助は全くありません。
いつも一人でかわいそうなジェンギンス。

不自由だよな。
せいぜい、土日は私がみてあげる。

何の薬かしらないけれど
臨時に粉薬がでているので
御飯に混ぜて食べさせてしまいました。

ジェンギンスは、痛みもなく、
黄疸も見えず、
苦しまず、
ひたすら、ベッドに横たわっています
ベッドをあげれば、腰掛けています。
起こしてあげると、まわりの景色をよく見て
しゃべっています。

カーテンレールに貼った両親の写真は
成功です。
ジェンギンスは大好きなお父さんお母さんの写真をみて
頭を働かせています。

たんの絡んだ咳は、飲み物を飲むと出ます。
出ろ出ろ!っておもいます。

お腹もいっぱいになったら、
暑いな~って血が騒ぎ出したようで
背中の寄っかかりを頼らず、自分ですわって、
何かを触ろうとしています。

そういえばベッドの位置が変わり、
壁にぴったり付けてありました。
なにか、あったのでしょう。

わたしは、となりのベッドの
58才で目玉しか動かない点滴だけの生活をしている
おじさんに話しかけました。
けっこう、かってにしゃべりました。

だって、自分で体勢も変えられず
そうとう悩んでいることでしょう。

肩を、揉んであげたら、落着いた顔を
してくれました。

平井堅の歌をずっと聞かせてあげたら
泣いていました。
わたしも、悲しかったです。

何回もかけたので
コンドはハワイアンの歌を聴かせてあげました。

わたしは、ハワイアンが好きだと言うことや
楽器を習っている話しもしました。

目しか動かないけれど
きっと、通じてる。
ご家族はどうして来ないんだろう・・・

今日は仕事をやすんで
夕食の支度もせず、
なんて、しあわせだったことか。

あすも、あさっても
ジェンギンスに会いに行きます。
ジェンはわたしのマスコットです。



病室に入ったら、チャモロ君といっしょに頭を並べて
寝ていました。

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