よそに預けるとこんなに痩せてしまう父でした。
施設に預けたからといって皆が痩せてしまう訳ではありません。
太っている人はさすが施設にはいませんが、がりがりに痩せている人は少しいます。
定期的な食事がうまく取れない父のようなタイプは栄養状態が悪化してしまうんでしょう。
拒否の強い父は食事も食べようとしません。
片目が悪いせいか片側の食事しか食べないし、1つの物しか食べないので、うちの家族は父のためにけっこう食事の工夫をしています。
いままで、父の食事にこんなに気を使っていたとは気がつきませんでした。
食べさせるために多大な努力が施されていたわけです。
父を施設に預ける事によって、食事の量が減り、体力は落ちて抵抗力がなくなって死に至ることが見えてきました。
この老体でありながら、今までなんど生還してきた事か。
父が強靭な生命力を持っているんだと話し合っていましたが、
この16日間でのやせ衰えを見ると、家族やデイサービスの協力でいままでたくさん栄養を取ることができていたんだと思う。
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さて。
16日間のショートステイを終えて、4日が経ちました。
もう、大変です。
放尿とお漏らし。それに母がなかなか大変なんです。
夜寝る時は母が一緒に寝ているので、夜のトイレに付き合います。
でも、父は尿意を感じて1人で起きてトイレへ行けるけれど、几帳面な性格なので開けた扉はきちんと閉めるので帰り道がわからなくなって迷います。そこで母が登場しなければなりません。
あるときは、ジャージャー音が聞こえるのでおきてみたら、玄関で放尿。
チョコパンがシャワーに入っていて湯船を見たら、湯船の中に放尿あとあり。
あるときは、トイレに歩いていく途中にもう間に合わなくて、垂れ流しでトイレへ駆け込む。
そのとき、『 ここでしちゃおうか?』と玄関や廊下で放尿しようとしたらしい。
玄関で放尿しちゃうのは、間に合わないときらしい。
それが全部夜中だから、夜中に掃除を母がするわけだ。
朝起きて、神経質な私がクレンザーで掃除するわけだ。
母は、睡眠不足で寝たいらしい。
昨夜は父が夜寝ないでうろうろしているので
デパスを自分に2錠、父に1錠飲ませたという。
前回の失敗を母は覚えていないよう
だ。
結果は、おねしょの洪水。
おねしょマットをしていた分布団は濡れなかったけれど、
早朝より母は洗濯。
でも、布団は干さないし、濡れたおねしょパッドも洗わない。
布団もたたまない。掃除もしない、、、、
老人性うつ病だとケアマネージャたちからは指摘されているけれど、本来持っている性格でもある。
父が今ぼけてなお!部屋をかたづけているのは
50年間父がこの家の片づけをしていたと思われる。
今日は日曜日。
デパスのせいで、父は朝からおしゃべりが止まらず、
母は、デパスの大量投与で眠くて眠くてすぐ眠る。
『 朝から喋りっぱなしで少し静かにしてよ』という母のほうが
よく喋ってるように思える。
なんか、父の介護は母がして、母の介護は私がして、でも母の失敗をフォロして、あれこれあれこれ言われて、父の態度にもあきれて・・・なんか、疲れる。
でも、母のほうが疲れているはずだから、弱音は吐けない。
まだまだ、私は外出して自由させてもらっているし。
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今日は遺産相続問題で私のいとこが来る。
何も相続に詳しくない母といとこがあたふたしている。
観ていられない。
母は権力振りまいて、父に来た遺産を放棄した。
親戚にも放棄させた。
そして、今日挨拶に来るいとこに、すべてあげた。
2000万円贈与されて、税金で1500万円、弁護士に300万円・・・・・・
こんなことだとわかっていれば相続してからこっそりあげればよかったんだ。
弁護士にだまされたっていっている。
その弁護士はやめたほうがいいって最初に私は言ったんだけど、若造の私の言う事は誰も聞いてくれないんだ。
話はそれてしまいましたが、父は今、玄関に座っています。
家に入れないんです。
でも、薬のせいで歌ってます。
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お客さんのいとこが2時間ほど滞在して帰りました。
父も同席して話しをしました。
父のボケがここまで進んでいたかと驚きました。
わけの分からない自分のいいたいことを喋っていました。
全く、話の通じないおおぼけのおじいさんです。
今日来たいとこのお母さんは、父の姉です。
兄弟そろって陰険な意地悪な人たちです。
きょう、そのおばさんの性格を聞いたら父とそっくりでした。
意地悪でいやみばかり言われたそうです。
死ぬ間際の最後は、今の父に似ています。
夜中に杖で廊下を歩いていたそうです。
オムツは嫌がって、布の下着のうえに紙おむつをはいてしまいもれてしまうそうです。
ポータブルトイレも使用できず、その横に排便してその上を歩き回っていたそうです。
寒い夜中の排便のあと始末は大変だったそうで、しかし、おばあさんが新聞紙をポータブルトイレに突っ込んだりなんだり・・・
大変だった数ヶ月・・・・・・え?
数ヶ月だけ? 短いんですね。 それはしばしの辛抱でしたね。
うちはこの先どのくらい続くんだろう。
つい先日まで、このままずっと生きていて欲しいと願ったわけだけれど、それが、とことんたいへんで、父の生きている価値さえ考えている。 ここまで生き恥さらして、父は幸せだろうか?
その昔、私や姉を苦労して学校に行かせてくれた父だった。
私や姉ではなく、私だな・・・お金がめちゃくちゃかかった。
その父は、今、生き恥さらして年金を家族に残してくれている。
おかげで母は不自由なく生きている。
感謝だ。
その恩人を邪険にしてはなるまいが、はげしい仕打ちに退散したい意向だ。
一言コメント (全 3 )
みるき(milkie@gaiax)
たとえどんな形でも家族には生きていてほしいと思っていました。でも、それが正しいかどうかはこの異常事態になって初めて考えさせられることです。
ユウヒ(yu-hi@gaiax)
アルツの人の最期で男の人一人と女の人何人か強烈に印象に残っている人がいます。寝たきりで、話もできず、身体はおかしな形で硬直し、食事も経口摂取ではなく点滴や鼻からもしくは胃に直接でした。女の人のほうはその状態で何年は生かされていました。(寝たきりになる前は、もちろん歩き回ったり便で遊んだり激しかったそうです)家族がそれでも生きていてほしいと望み、よく面会にもこられていたからです。なぜこんな状態でも生かされているんだろうと悲しかったです。。
ユウヒ(yu-hi@gaiax)
私も脳の病気もちだからデパス服用したことあります。1錠でも効き目は強い薬だったな。