ずい分ご無沙汰してしまいました。
今日までショートステイ。3日半の優雅な‘おひとりさま’でした。
近所のちょっとした並木の黄葉を眺めたり、ウチの冬支度を整えたり、録画をゆったり観たり。
夏に放映された、星新一の『失われた表情』また観ちゃいました。もう何度目か。
未来の物語で、‘表情操作機’というテーマ。自分の表したい表情を、最新技術(?)がしてくれるというもの。
でも、好きなことしてると、自然とその人らしい良い笑顔が出てくる、これに勝るものは無い。
このお話、感じるところが大きかったです。
11月の初日に、母が転んで腰を痛め、母も大変だったけれど、正直いってこちらもタイヘンでした。それでも、タイヘンばかりじゃなかった。
それまでは、母の言動にイラつくことがよくあって、漢方薬を飲んだり。
それが、もうその薬は要らなくなっちゃった。
「イタイ!」「しんどい…」と言う母。
食欲ゼロ、体力・気力共にガタ落ちしてしまったその姿に共感というか、自然に心が寄っていくんです。
特に、朝の顔拭き。
タオルを濡らして絞り、電子レンジで温め、適温までさまして顔を拭いてあげる。「気持ち良いねぇ~」と声かけながら、こちらまで気持ち良くなっていく。
「乳液つけたげるね。ほ~ら、きれいになりましたよー」
なんだか、母性本能のようなものが涌いてきて
素直に表れてくる感じなんです。
例えば過去に、ひどい頭痛がやっと治まった時など、「ああ、やっと頭痛から解放された~」というような清々しさを、何度か味わいました。
そういうのに近いような、似ているような、そんなふしぎな心情を味わったりしています。
(母は徐々に回復しつつあり、
また余計なこと――例えば玄関の鍵を勝手に開けてしまったり
――そんな日常に戻ったら、私も戻っちゃうかしら。。)