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↑ 2010/11/15 撮影
[ ツバキ科ツバキ属の常緑小高木 ]
日本原産の花木で、
山口県・四国西南部・九州・沖縄に及び、
低山から海岸近くにも自生します。
樹高は、2~6m。
枝はよく分枝し、多くの葉を付けます。
葉は柄を持ち、長さ3~6cmの倒披針形、幅に広狭があります。
先はわずかに凹み、尖りぎみでときにやや丸味を帯び、
質は厚く、縁には低鋸歯があり、互生します。
花期は、10~12月。
花は一重で、白色の花弁は5~7枚、薄く、波をうち、芳香があります。
平開し、ばらばらに散ります。
果実は、2cm弱の球形で、夏の終わりに熟します。
江戸初期にはすでに園芸化が始まっていて
さまざまな園芸品種が生まれ、
花色は、白のほか淡紅・濃紅・絞りなど、
一重・八重・千重咲きなどがあります。
寺院や庭園などには樹齢300~400年の古木もあります。
日陰や大気汚染・潮風にも耐える強健な木で、
庭木・生垣・切花・盆栽などに使われています。
材は細工物に、種子からは油を採ります。
漢名で椿を「山茶」その花を山茶花(サンサクヮ)、
椿と似ているので山茶花と呼ばれ、それが
が転訛してサザンカになったそうです。
以前から植わっていたものですが、
毛虫が付くので手入れしやすいように、
思い切り丈をつめ低くしました。
白地にほんのりうす紅のかかった花に
やさしい清楚な美しさを感じます。
2010/11/15 撮影
2010/11/15 撮影…つぼみ
2010/11/21 撮影…つぼみ
サザンカ類は生態によって大きく3つの群に分けられます。
①サザンカ群 ……サザンカの自生種の系統。
10月~12月に開花。
原種は白花で花弁が5~7枚。
雄しべは放射状で、花は一枚ずつ散る。
②カンツバキ群 ……寒椿(獅子頭)の実生から発達した系統、サザンカの園芸種。
11月~2月に開花。
八重咲きや獅子咲きで華やか。
雄しべは放射状で、花は一枚ずつ散る
③ハルサザンカ群……サザンカとヤブツバキとその園芸品種の雑種。
2月~4月に開花。
花色は紅や桃色、白色はまれ。
雄しべは放射状で、花は一枚ずつ散る。
サザンカとツバキの見分け方
・サザンカ
花期は10月~2月。
一般に葉が小さく、芳香があります。
雄しべの花糸は基部のほかは、大部分が離れて、
花びらがばらばらに散ります。
子房、果実と新芽の葉と枝に微毛があります。
・ツバキ
花期は12月~4月。
花弁の基部には、多数の雄しべの花糸が筒状に合着していて、
花ごと落ちます。
微毛がありません。