minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

崔洋一監督と「Another Country」の話

2023年11月23日 | 映画、本、芝居関係
崔洋一監督が亡くなってから約一年。
Vシネマ(もう死語かなw?)「襲撃」という作品で私を音楽担当に起用してくださった貴重な監督だった。


2022年、癌を自ら公表し、最後にご自分で撮影、編集、制作した「松田優作メモリアルライブ」を残し、4月にテアトル新宿で7日間に渡る「ラストショー」イベントを行なった。
この時、監督とお別れのご挨拶をさせていただいたのだが、弱々しくなっていた体に鞭打って笑顔で私たちに挨拶をしてくれる優しい監督に
なんと声をかけて良いのかわからずに最後の握手を交わした。。。「監督、本当にいろいろとありがとうございました。」

それから約半年後に本当にいなくなってしまった監督について、1年経った今、私にとっての崔洋一監督のこと、忘れないように書き記そうと思う。





20代の頃、日本映画大好きの利樹に連れられて、映画「十階のモスキート」「友よ静かに眠れ」などを観ていた私にとって、崔洋一さんは大好きな憧れの映画監督の1人。

その頃、原田芳雄さんのブルースバンドに参加することになった私は、ちょうど松田優作さんが亡くなった1年後、追悼コンサートがあるということで初めてサンシャイン劇場に出演。

この公演は台本、構成などを原田芳雄さんと崔洋一監督が行って盟友、松田優作を偲ぶ役者、歌手たちが集まった素晴らしい舞台となった。
この時の映像を撮影していたのも崔洋一監督。
しかし、この映像はずっとお蔵入りとなっていたので映像があったことすら私は知らなかった。
崔監督が癌の闘病中にこの貴重なフイルムを発見し(無くなってたんだw!)、どうしても編集して残したいと思った作品(遺作)となるまでは。。。。



監督との出会いは確か、1988年、下北沢の有名ジャズクラブ「LadyJane」。


松田優作メモリアルライブの打ち合わせで来ていた監督。ちょうどその日のライブは私と永田利樹bass(もう1人?共演者がいたと思うのですが失念、お許しを!)だった。



「さっちゃんって、芳雄さんのところでサックス吹いているんだよね。いや〜、素晴らしい音だなあ。僕の次の映画Vシネマ(東映)なんだけど、音楽をやってみない?」
とそのライブ直後にお声がかかった。

こんな小娘に映画音楽任せてもらえるなんて、本当に良いのでしょうか???と戸惑いながらも大喜びで引き受けさせてもらったのを覚えている。



私もちょうど30歳。平成元年。

利樹と結婚し、NYへ行ったりヨーロッパツアーに行ったりしていた時期だったが、本当に素晴らしい経験をさせていただいた。

新居のマンションに崔監督がやってきて、軽い打ち合わせで「音を聴かせて」ということになり、家にある小さなキーボードとピアニカで音をひっぱり出して「こんな曲です」なんてやってびっくりされたっけw。

当時はパソコンもなくて、音も簡単に作れる環境はなかったので、生演奏中心の私にとっては最大限のプレゼンテーションだったのだ。
今思えば、そんな音楽環境で苦笑いしながらもよく納得してくれたな〜と思う。崔監督の優しさとおおらかさの賜物だった。

映画が完成してからは東映の撮影所に行ったりして音楽を入れていく作業はとても楽しかった。

演奏を張り切りすぎると「そんなに張り切らなくていいよ。映像がかき消されちゃうからね。」


言葉には出さないけれど、やんわり教えていただいたものだ。


初めてのことだらけだったが、利樹との共同作業でなんとかVシネマ「襲撃」は完成。


エンドロールに流れる曲は「Another Country」という私のオリジナル。

大学時代に卒論で取り上げたジェームズボールドウィン著作の本のタイトルをもらった作品。たぶん、プロになって初めて書いた曲かも??

ファーストアルバム(LP)「Free Fight」のラストにも入れたこの曲は当時、池袋ぺーぱーむーんの店主(山本いっきさん)の大のお気に入りでもあったので、店に行くと、この曲がかかっていることも多かった。



この「Another Country」だけは最後のエンドロールなので思いっきり演奏させていただいたのを覚えている。



この映画以降も崔監督はコンサートに来てくださったり、イベントがあるたびに私を招待してくださる律儀な方だった。



以来、この「Another Country」を演奏することをすっかり忘れていた私だったが、先日(11/3)、息子RIOの結婚披露宴が行われた。



「かあちゃんととうちゃんのDUOで何か演奏してくれない?ただし演奏曲は俺たちには秘密でね。」
とサプライズ好きの2人に頼まれ「何演奏しよっか〜?」と困っていたら利樹が突然、



「Another Countryを演奏しようよ。」




息子たちはこの曲をもちろん知らなかった。私だってすっかり忘れていたくらいだからw。



結婚式でこの曲を演奏したとき、会場中に歓声が広がった。
RIOもあいかも大喜び。「なんで今までこの曲演奏しなかったんだよ?」

その時の映像はこちら。



再び生き返った「Another Country」。これからもどこかで演奏することになると思います。ふふふっ。



そして、今日「襲撃」の放映のお知らせが舞い込んできた。。。


<11月28日(火)夜11:40 WOWOWシネマ>で「襲撃」(東映)を放送!!!




おそらく崔洋一監督一周忌の追悼の意味もあるのかな、と思います。

WOWOWでの放映なので、残念ながら私は見れませんが、ご覧になれる方はぜひどうぞ。

若い頃の私たちの音がせきららに入ったギャング映画です。
この映像、録画した方がいたら是非お知らせくださいませ!!!!


天国で芳雄さんや優作さんたちと楽しくやっていらっしゃるかしら。
崔洋一監督、どうぞ安らかに。































恵比寿ジャム・佐藤浩市・役者唄

2023年10月09日 | ライブとミュージシャンたち
すっかり遅くなりましたが、前回の続きです。


あまり楽器を持っての電車移動はやらないので無事に大久保のスタジオに入れるのか心配でしたが
なんとかお昼には間に合いました。ヨカッタ=。

恵比寿ジャムという企画の中で佐藤浩市「役者唄」というライブのリハーサル。

浩市さんとは8月の八ヶ岳以来です。あのときも楽しかったな〜。

そしてゲストの小澤征悦さんとは5年ぶりくらいかしら。コロナ前に下北沢で「役者唄」を立ち上げた時にご一緒したことがありました。
最初にお会いしたのは「ざわざわ下北沢」という2000年の映画の柿落としライブだったから、かれこれ23年くらい前ですが。。。

さらにスペシャルゲストは大森南朋さん。お父様の麿赤兒さんとは不思議なご縁があり、私のバンドと麿さんの舞踏が出演する、という結婚披露宴でご一緒したことが。。。
大森さんとは初顔合わせです。役者と歌と両立していらっしゃるようで、今回は2曲とも大森さんのオリジナル。

とにかく、今回の3人はお父様がみんなレジェンド、というすごいご家庭の2代目。

いつも通り、原田喧太くんが集めた凄腕メンバーたちでサポート。
原田芳雄さんの歌を歌い繋いでくれている、浩市さんには本当に感謝しています。

さらに、浩市さんのオリジナル曲も増えていて、すごいことになるぞ〜、という予感でいっぱいのリハーサルでした。

そして、10/7、恵比寿ガーデンホール本番当日。



お昼くらいに入ってリハーサル開始。しかし、恵比寿という街が洒落っしゃれになっちゃってびっくりです(今更〜!)。


700名ほどの座席。


浩市さんとケンタくんのアクースティックDUOも素敵です。



楽屋にたくさん置かれた「今半すき焼き弁当」。前の日、我が家もすき焼きだったけどw、超おいし〜〜〜。



ご機嫌でグルービーなバンドでした!

岸田容男drums Koichiro keybord 原田喧太guitar 小泉P克人E.bass


小澤さんが松田聖子さんの「Sweet Memory」を歌ったのですが、やはり素晴らしい曲ですね。男性が歌うとまた一味違います。

浩市さんの唄もますます艶がでてきた感じで、安心感も。
そして芳雄さんが時折姿を見せますw。

音響もやりやすくて本当に愉しいひとときでした。幸せ〜〜〜〜。

裏方に徹してくれたギルドB の社長、ゆかちゃん、本当にいつもご苦労様です。

来年の2/29はこの恵比寿ガーデンホールで原田芳雄追悼記念ライブがあるようなので、ぜひチェックしてくださいね。

お越しいただきありがとうございました。

ぜひジャズの小さなライブにも足を運んでくださることを願っております。





Minshieツアー回顧録

2023年10月09日 | ライブとミュージシャンたち
短いツアーでしたが、たくさんの方達にお会いでき、本当に愉しい演奏になりました。

Minshie(ミンシェ)というのはガーナの言葉で「Happy」という意味。

テテの素晴らしい陽気な人柄が多くの人たちを巻き込む力、楽しませる力となってお客様の嬉しそうな顔が忘れられません。

企画に協力してくださったみなさまにも心から感謝いたします。


ツアーの回顧録です。おつきあいください。


9/28 Minshieツアー初日は岡崎イオンタウンの敷地内にある、麻布茶房。



広くて素晴らしい音空間の喫茶店で、50名近くの方々が集まってくださり、初めての音楽に点目状態だったようですw。
ジャズファンも多いので、ノリも良くてガーナの唄を一緒に歌ってくれるかどうか、心配でしたがみんな大きな声で歌ってくれました。感謝。



企画してくださった杉浦家で夜は打ち上げ。相変わらず、国際色豊かなご家庭でここにくると、本当に自分の田舎に帰ったような気持ちで癒されます。いつもありがとうございます!!
またすぐに行きたいw。

9/29 次は大阪Chove Chuva。
小さな空間ですが、福岡出張中の店主(ボス)も戻ってきてくださって、とーるさんと2人ともトレスTシャツを着てくださってましたw。



なんと、看板娘のかなみちゃんが熱を出してこの日はおやすみ。
会えなかったのは残念でしたが、演奏は本当にエネルギッシュですごかったです。お客様も大満足でよかった〜。
ChoveChuvaのチャンネルでライブ見れるようです。よろしければご覧ください。

9/30 さあ、鳥取へ。
島根、鳥取へ来ると大好きな瓦屋根が目立ちます。古き良き時代の日本がそのまま残っているようで本当に美しいところです。


そして、30年以上もお付き合いのある、陶芸家山本教行氏の「岩井窯」でのコンサート。



あいにくの小雨でしたが、子供達もたくさんきてくれてノリノリ。





山本さん、いつまでも現役でご活躍くださいね。



チャーミングな奥様の手料理も美味しかった〜〜〜。数々のおもてなし、本当にありがとうございました。







企画してくださった姫奈ちゃん、本当にご苦労様!!

演奏後も興奮さめやらず、子供達とテテとのパーカッション教室まで!!子供たちとの交流ができたことが一番嬉しかったな〜。またきます!!!






10/1 ツアー最終日は奈良の廣栄堂へ。

コロナ期間、ずっとライブができずに伺えていませんでしたが、ようやく再開。待ってました!!
開演時間を30分間違えていて、少し慌てる、という失態もありましたが、なんとか間に合ったw。
お客様も久しぶりにたくさんお越しいただき、本当によかったです。
ラストなので、テテの歌も全部みんなで歌う、ということになって最後は全員で大合唱。いや〜、気持ちよかったです!



復活おめでとうございます。こんな素晴らしい空間、ライブやらないと勿体無いですよね。また来年もよろしくお願いいたします。

ということで、あっという間のツアーが終了しました。

本当にツアーって素晴らしい。一生私はツアーして生きていきたい。根っからのジプシー体質なんだと思います。

そして、翌日はみんなと別れ、1人単独で電車で東京へ。


奈良〜京都まではあおによし号、ご機嫌な列車でした。

佐藤浩市「役者唄」のリハーサル。電車移動ってほとんどしないんだけど、ちゃんと東京に行けるのかしらん。。。。(つづく)


Minshieツアーのお知らせ

2023年09月15日 | 
<Minshieツアーのお知らせ>
いよいよ、Minshieツアーが始まります!
見出しのフライヤーには書いてありませんが、10/1も奈良・廣栄堂が追加公演となりました。
お近くの方はぜひ!!!

ご予約お待ちしております。

<Minshie/ミンシェツアー2023>

Minshieはガーナの言葉で「Happy」楽しくハッピーになる音楽です。ガーナの歌もみんなで歌いましょう。お子様連れ大歓迎です。


出演:早坂紗知sax永田利樹b RIObs Nii Tete Boye per from ガーナ

9/28(木) 岡崎 麻布茶房
「茶楽音。ジャズライブ」
17:30open 18:30start
¥5,500(税込)(弁当代含む)
会場・麻布茶房イオンタウン岡崎美合店
場所・愛知県岡崎市美合町字つむぎ南1-1
TEL090-2579-9284
TEL/FAX0564-71-0001



9/29(金) 大阪 CHOVE CHUVA
19:00open 19:30start
M.C.前売4000円/当日4500円
問 06-6225-3003
http://www.chovechuva.com/



9/30(土) 鳥取 クラフト館 岩井窯
18:00open 18:30start
前売3000円 当日3500円
問 0857-73-0339 / www.iwaigama.com
鳥取県岩美郡岩美町宇治134-1



10/1 (日) 奈良 廣栄堂
17:00open 17:30start
前売4500円 当日5000円 (1drink付)
学生1000円割引あり
問 090-8234-9736(池田)

<奇跡の3日間> Pit Inn 3Daysを終えて。

2023年09月04日 | ライブとミュージシャンたち
今年も「TReS祭り」が3Days、新宿pit innで行われました。

まだまだ残暑厳しい中、お越しくださったみなさま、ありがとうございました〜〜〜〜〜〜〜!!!

自分の中では今までで一番よかった3daysだと思います。

いつも芸術の秋の時期に3日間もやらせていただけて、Pit Innにも心から感謝しております。

RIOの成長っぷりが半端じゃなく、本当に今年の夏のツアーあたりからすっかり様変わりした気が。。。
結婚、そして自分のバンド(四管獣)のツアーやらで音楽家としての自覚がようやく芽生えたのかな、と。
そして、これから式を迎える準備で大変そうだけど、可愛くて最高の嫁がいるおかげで頑張れているんだな。。。

「男子三日会わざれば刮目してみよ」


自分に関しては、本当に牛歩のごとくしか成長できず、体調維持、技術の維持で精一杯。
歯痒さばかりが目立つのですが、周りの素晴らしい音楽家たちに支えてもらって、
刺激を受けまくってなんとかやれてます。

付き合ってくれる優しいミュージシャンたち、本当にありがとう。

感謝の言葉しかありません。

ご覧になりたい方はぜひ、Pit Innのサブスクへ!!
たった2000円で1ヶ月見放題!!!2ndセットだけですが、アーカイブで3日間ともご覧いただけます。



ちょっと3日間を振り返ります。


<9/1 初日・Baila TReS/Dos Familias+> 早坂紗知sax RIO bsax 伊藤志宏p 永田利樹bass 大儀見海dr

5日前に我が家で大儀見親子とリハーサル&会食をしたばかりだったのですが、なんと大儀見元perちゃんがコロナ陽性反応がでてしまって
急遽、参加できないことが判明。リハーサルまでした曲の中から大幅に変更。ひえ==。

海くんは基本、ジャズドラマー。シカゴで鍛えたリズム感で、Swingが本当に素晴らしい。音も綺麗。

我が家でのリハーサルではジェンベの皮の上でブラシを使って演奏してくれたのですが、これが非常に気持ちよくってびっくりでした。

大儀見元perちゃんのいない穴を埋めるべく、大活躍の海くんでしたが、親戚(嘘)のおじさま、伊藤志宏pくんも気持ちよさそうにソロ弾きまくってましたねw。

「Baila TReS / Dos Familias+」はもっともっと活動していろんな人に聴いてもらいたいね!!!と伊藤志宏pくんが言ってくれたのが超嬉しかったなあ。

来年はもっと動きたいと思います。ぜひ地方の方、声かけてくださいね!!!フェスティバルなど、お待ちしておりま〜す。












<2日目・MG6> 早坂紗知 sax RIO bsax 田中信正p 外山明dr Nii Tete Boye Per

Teteの明るさがバンド全体に伝わって、MG6も本当に楽しいバンドです。
外山くんのアフリカに対する愛情がTeteに伝わるのか、本当にいつまでも2人で会話しているよう。
相乗効果もあって、2人いると素晴らしいリズムがでてきてついつい踊っている自分がいますw。

田中信正ももう長年のお付き合い。
私のオリジナル曲「Beyond Oblivion」はもう彼のピアノ以外考えられないというくらいの理解者です。ありがたいなあ。
また、この曲の冒頭は利樹のソロが圧巻でした。

こんなリズム隊の上で好き勝手やらせてもらえるのは幸せすぎでは?????と思うくらい愉しかった。
音楽の神様、ありがとう。

会場も外国の方がたくさん来ていて、一曲目から大盛り上がり。Pit Innではちょっと珍しい状態でしたねw。
この日の<ライブ盤>を作ったほうがいいんじゃない?!とRIOがめずらしく。。。さあ、どうなる?
















<最終日・Black Out with 海>


林栄一as,登敬三tsという素晴らしいサックス奏者を迎えての最終日。Black Outは15年くらい前に活動していたサックスカルテット+1。
大儀見海くんも再び。

RIOも尊敬するお二人の横で本当に幸せそう。昨年「一夜限りの」といいつつ復活したBlack Outですが、3回目になるこのメンバー、
ちょっとだけ林さんが具合悪そうなのが気になりましたが、一番バランスよく、演奏もまとまってきた感じでした。

登さんが「次は僕も曲持ってきます。いいですか?」なんて嬉しいお言葉。来年も楽しみなBlack Outです。

海くんも「このバンド、一番好きかも。こういう音楽がやりたかったんですよ。」と楽しそうでした。

林さんの体調が早く戻りますように。

3日間、お付き合いくださったみなさま、本当にありがとうございました。
またこれからも頑張ります。



















旅の記憶 後編 ~淡路、そしてBaila TReS~

2023年08月09日 | 環境
四国から今度は淡路島へ。

ここで2日間滞在。
蒼開学園のビックバンドのクリニックをやって、翌日は彼らと共演。

コロナと少子化で昔初めて訪れた時よりも人数が半分くらい減っていて驚きました。
中学1年生から高校3年まで合わせて20名もいないなんて今までになかったことです。

昔からラテン音楽が得意なこのビックバンド、今回もラテンの曲、ジャズの曲と盛りだくさんの内容を披露してくれました。
もっともっと時間があれば教えたかったことはいっぱいあったけど、みんな一生懸命、そして楽しそうに演奏していたので
あまり口出ししないほうが正解かも。元気で楽しんで音楽やってくれればそれが一番ですね。

初めて行った時に出会ったベーシストのYuくん。顧問の先生のご子息で、今は東京の学校へ行き、さらにラテンバンドのジュニアで活躍中。
わざわざこの日も東京から忙しい中駆けつけてくれて、みんなの面倒も見て、一緒に演奏もしてくれました。ありがとう、Yuくん。これからが楽しみ。
また東京で会いましょう、と約束。



TReSの演奏を暑い中、生徒さんたちが熱心に聴き入ってくれてたのが印象に残っています。コンクール、がんばってね。




さあ、TReSのツアーはひと段落。
明日、明後日とBaila TReS/Dos Familias + だ!!!!久しぶりにみんなに会える、うれし〜。


名古屋 Jazz inn Lovely

Lovelyの店長森さんがご病気で突然スタッフ交代があった、との話を聞いていて心配しておりましたが、
やはりLovelyのスタッフはみなさん優秀。気持ち良いテキパキとした対応が本当にありがたいです。

ほとんどのお客様が常連の方達でしたが、久しぶりに集まったBaila TReS、海くんのドラムが入ったことで一段とパワーアップしました。

親子バトルも堪能できてお客様が大喜び。大興奮の中、終了。来年はまた2Daysでやりたいな〜。
森さん、一日も早い復活をお祈りしております。

(ばたばたで写真を撮る暇がありませんでした。。。汗)


大阪 ロイヤルホース

ここも常連の方達が海くん入りBaila TReSを聴きたい!とたくさん駆けつけてくださり、大感謝。
ノリもいいので、最終日ということもあって、私も最初から飛ばし気味。。。。
「かあちゃん、だいじょうぶ?」という視線を感じつつも調子にのって演奏。

最後まで今回は吹き切ることができました。メンバーが素晴らしかったのも頑張れた要因です。

本当にみなさま、ありがとうございました。ツアー先々でいろいろな方に支えられてなんとか無事終了いたしました。






photo by Junko Ono



まだ余韻冷めやらぬところですが、東京にもどって8/20(日)にこのメンバーで「大井町どんたく」でのステージがあります。
18時ごろの出演となります。

お時間があれば無料なので覗きにいらしてください。








旅の記憶 中編~ 九州、四国~

2023年08月09日 | 
九州(福岡)に到着。相変わらずの猛暑です。


太宰府 Jazz inn Dolph's

このお店も気持ち良い響きでいつも演奏が楽しくなる場所。
コロナで会えなかった友人も長崎から来てくれた。再会を喜び合う。




福岡 New Combo

福岡在住のドラマー、上村さんが今回お休みだったので、TReSのみの演奏。しかし、上五島からロックドラマーの尾崎一雄ちゃんがわざわざ来てくれて
後半のステージにシットイン。めちゃくちゃ気持ち良いリズムで、長旅の疲れも吹っ飛びました。一雄ちゃん、ありがとう。
佐賀からも長崎から友人たちが駆けつけてくださり、本当に嬉しかったです。











武雄 隠れ家Jazzy シークレットライブ

疲れがピークに達した頃、一日ようやくオフができたので、嬉野温泉へ。



猛暑の昼間だからさすがに温泉客も少ないw。誰もいないので贅沢にゆったり。疲れもとれました〜。
翌日は佐賀 武雄 「隠れ家Jazzy」。ここのオーナーご夫妻が大のジャズファンで、私たちのライブにいろいろときてくださっていた関係で
「ついにライブができる店を作りました!演奏しにきて〜。」とはじまったのがコロナ前。
コロナのせいで2度ほどキャンセルになったりしたのですが、ようやく再開。また来れて嬉しい!!!
温泉のおかげか、絶好調のライブとなりました。ありがとう〜。




今治 「浄土寺」with minamo

翌日は朝9時出発。佐賀から今治、車移動6時間。ほとんど食事もとれずに今治へ到着。汗だくで体力もどんどんなくなっていく。。。

到着するとすぐにminamoのメンバーたちがやってきた。minamoは今治のスティールパンのグループだ。
いつもはお客様で来てくれているけれど、スティールパン大好きな私たちがぜひ共演したい、と毎年お願いしていて、ようやく夢が叶ったのだ!
利樹作曲の「ツバメ」を前もって私がアレンジし、彼らとの共演を心から楽しみにしていたので、疲れも忘れ、お寺の本堂でさっそくリハーサル。
めっちゃいい感じ〜。

ゆっくり休む暇もなく、とりあえずシャワーだけ浴びさせてもらって、minamoのステージが開始。
彼らが1セット演奏するので、私たちは残りの1時間を休憩なしで1セットやることになった。アンコールはもちろん、共演。

ところが、昼の時はまだ元気だった私だが、本番はじまって3曲目あたりで、暑さにやられてヘロヘロに。。。

最後のほうではソロもとれなくなり、ロングトーンもままならず。。。倒れる寸前。。。

それでもなんでもアンコールまでなんとか演奏して、逃げるようにクーラーのある部屋へ駆け込んでぶっ倒れた。

みんなに心配させてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。。。ぐるぐると頭の中には演奏した曲が鳴り響き。。。
と思っていたら本堂ではダブルアンコールでRIOと利樹が演奏してくれていました。
私の分まで頑張ってくれた2人にも心から感謝。

きちんと最後まで吹き切ることができず、お越しくださった皆様本当にごめんなさい。

来年こそは「もっと共演したい」とminamoのメンバーにも約束しました!リベンジするぞ〜。(真夏はやめますw)

翌日はやっとお休み。大好きな鈍川でたっぷり泳いで、温泉に入って復活できました!!







高松 So Nice

利樹の大学時代の先輩ドラマー&音楽プロデューサーの鹿庭氏がアンコールでドラムを叩いてくださり、
ここも気持ちよく演奏できました。よかった〜。
アートフェスティバルでフランスから来日中のアーティストやアメリカの観光客の方などもきてくださって国際的なお店になってました。
いつもありがとう!なっちゃんママはボーカリストでもあり、次回は一緒に歌ってもらいたいな〜と希望しておきました!!




旅はまだまだ終わりません。(つづく)



































旅の記憶 前半(東京から南下)

2023年08月08日 | ライブとミュージシャンたち
TReSのサマーツアーが終了しました。

いや〜今回は長かった。本当に。
自分の体力が心配でしたが、1箇所(今治)以外は最後まで吹き切ることができました。

もう最初の方の記憶が飛んでしまっておりますが、本当にこのクソ暑い中(一日たりとも雨の日がなかった『晴れトレス』です。)、お越しくださった皆様に感謝いたします。
書き残さないともっともっと記憶が飛んでしまうので、ここで少しづつ思い出そうw。

そして、共演してくださった皆様、本当にありがとう!!!
若いベーシストたちにも出会い、彼らが育つのを見て、さらに共演もできたことは大きな喜びです。長年やってきて本当に良かったなあと。

静岡、愛知(吉良町)、山口、広島、そして九州は福岡、太宰府、武雄、さらに四国へ。今治、高松、淡路島。

なかなか会えない人たちとの1年に一度の再会。さらにさらに新しい出会い。。。

やっぱりクソ暑くっても旅してこその音楽家です。

音楽で旅ができるって、本当に幸せ。。。
たくさんの人たちが聴いてくれるって、本当に幸せ。
演奏して、さらに聴いている人たちが感動してくださる、そんな瞬間が幸せ。
ありがとう。


吉良町インテルサット 

ここは一番古くから演奏させていただいているお店。常連もいっぱい。みんな家族のようです。
ゲストに岩月香央梨perが入ってくれ、気持ち良いグルーブの上でノリノリ。
かおりちゃんは大儀見元ちゃんの愛弟子でセッティングとか元ちゃんをいつも彷彿とさせていたのですが、
今回は初めて「岩月香央梨」の音がしている、と感じました。素晴らしいパーカッショニストです!!






photo by Kenji


広島 Lush Life

あにやん(清水末寿)tsが入院から復帰されたということでホッとし、いつものように半分もゲストに入っていただき演奏してもらいました。
「病み上がりのあにやんをこき使ってごめんなさ〜い。」「そうだよ、働かせすぎ〜。」と笑いながらも素晴らしい演奏を聞かせてくれるあにやん。
ここに来るのもあにやんと共演できる楽しみがあることが一番大きいのです。
さらに大学時代からの先輩、山田さんもtsで最後に入ってくださり、四管獣、ではなく五管獣にw。。。楽しい夜となりました。ありがとうございました。








下関 ポストギャラリー レトロ


古い歴史を持つこの建物の中で音を出す気持ちよさ。想像しただけでもワクワク。
こんな素晴らしい場所に出会えることも旅の一つの楽しみ。
たくさんのお客様を集めてくださった主催者むちりんこさんは息子さんと初めてきたライブで息子さん(まえしん)がJazzウッドベースにハマり(その頃はまだ中学生)、
今や大阪大学のジャズオーケストラや自分のグループなどで大阪ライブを行っているそうで、貫禄ばっちり。
最後のアンコールではみごとなソロまで聞かせてくれました。これからも楽しみですね。まえしん、がんばれ!








photo by 杉本新一郎氏


さあ、いよいよ九州へ。(続く)



























TReS サマーツアー開始!!

2023年07月21日 | 
暑中お見舞い申し上げます。

連日の酷暑で体は悲鳴をあげていますが、明日からTReS のサマーツアーが始まります。

初日の22日(土) は袋井 マムゼル  



初めてのお店なので多少の緊張がありますが、どんな人たちと出会えるか、ワクワクドキドキ。

体調万全でツアーを行いたいと思います。

各地でお会いできるのを楽しみにしております。




<ツアー詳細>

7/22(土)静岡県 袋井市 マムゼル 〒437-0065 静岡県袋井市堀越1802−1
出演:TReS(永田利樹b RIObs 早坂紗知sax)
M.C.前売4000円 当日4500円 (要オーダー)
18:30open 19:30start
 0538-42-6440 (川村)


7/23(日) 愛知県 吉良町 Jazzclub インテルサット
出演:TReS(永田利樹b RIObs 早坂紗知sax) ゲスト:岩月香央梨per
前売4000円 当日4500円 
18:30open 19:30start
Tel. 0563-35-0972


7/25(火)広島県 広島市 Lush Life
出演:TReS(永田利樹b RIObs 早坂紗知sax) ゲスト: 清水末寿ts
M.C.前売4000円 当日4500円
19:30open 20:00start
Tel. 082-241-7740


7/26(水) 山口県 下関市 ポストギャラリー レ・ト・ロ
出演:TReS(永田利樹b RIObs 早坂紗知sax)
M.C 前3500円 当日4000円 
19:00open 19:30start
問090-1334-7954(前田)


7/27(木) 福岡県太宰府市 Jazz inn Dolphy’s
出演:TReS(永田利樹b RIObs 早坂紗知sax)
前売3000円 当日3500円
19:00open 19:30start
Tel. 092-923-5520





7/28(金) 福岡県 福岡市 New Combo
出演:TReS(永田利樹b RIObs 早坂紗知sax)
M.C 前3500円 当日4000円(要2オーダー)
18:30open 19:30start
Tel. 092-712-7809


7/31(月) 愛媛県今治市 浄土寺  
出演: TReS ゲスト:minamo(Steel Pan Group)
18:30 open 19:30 start
前売 3,000円 
tel.0898-25-9938


8/2(水) 香川県高松市 So Nice
出演:TReS(永田利樹b RIObs 早坂紗知sax)
M.C.3500円(+オーダー) 
19:00open 19:30start
Tel.09089749210



<Baila TReS/ Dos Familias +>

8/5(土) 愛知県名古屋市 Jazz inn Lovely <BailaTReS / Dos Familias +>
出演:永田利樹bass RIObsax 早坂紗知sax 伊藤志宏p 大儀見元per 大儀見海dr
M.C.5000円



8/6(日) 大阪府大阪市 ロイヤルホース <BailaTReS / Dos Familias>
出演:永田利樹bass RIObsax 早坂紗知sax 伊藤志宏p 大儀見元per 大儀見海dr
M.C.4400円 ※ http://www.royal-horse.jp/ からご予約いただくと10%OFFになります。





秋田うまいものだらけ、の旅。

2023年05月18日 | 
東京は今、急に猛暑になったみたいですが、秋田は涼しくて気持ち良いお天気が続いてます。

5月の爽やかな季節にまた東北ツアーができたことに心から感謝しております。

そして、各地での暖かい歓迎。コロナで溜まっていたストレスを一気に発散しようと、待ち構えてくださっていたみたいw。

5年ぶり?の秋田カフェブルージュ。ここはブラジル音楽大好きなピアニストのトキママの素敵なカフェ。週に2回だけランチもやっているそうです。



響きが良いのでブラジル曲多めで気持ち良く演奏。

演奏後の打ち上げもトキさんの手料理がずらっと。今の季節は山菜やアスパラガスのシーズンもあって嬉しい野菜づくし。名前の知らない山菜がいっぱい。



アイコ、蕨、いぶりがっこチーズ.....etc.どれも美味しかった〜。しかも、常連の方達が音楽の話、TReSの親子事情などいろいろと質問攻め。

「コロナ前より、格段とTReSのサウンドが良くなった!」と褒められて最高の気分でお別れ。また来年もよろしくお願いしま〜す!!!


前日から秋田入りしていたので、RIOおすすめの「世界一おいしいきりたんぽ」のお店にも前夜は行って、たらふくきりたんぽとイカ鍋を食べてきたのですが
秋田市の人たちはきりたんぽは新米の時期に、それも家で食べるということでびっくりw。


この橋を渡ってすぐ左にある「北洲」というお店。


見た目では伝わらないだろうけど、だし汁の絶品なこと!きりたんぽは土鍋を使わず、鉄鍋。


イカ鍋の締めにはぐつぐつ煮込んだ雑炊。これがまた美味しいのなんの。。。写真撮るのを忘れるほど美味しかったです。

そして翌日のランチは初めての「稲庭うどん」の名店へ。

850円也。この時期限定の肉味噌うどんを注文。

上品なのどごしの稲庭うどんをぺろっとたいらげ大満足、さあ、大館へ。。。


大学時代の先輩、岩澤さんがお客様を集めてくださって、大館でもう4、5回やらせてもらったかな。

コロナでだいぶ空いてしまったのですが、いつも優しいお母さんたちがいる「あきたさくら」という居酒屋での演奏。

なんと、このお店、5月で閉店するそうで。。。寂しいけれど、本当にお世話になりました。こちらで3回、演奏させていただきました。

お母さんたち、ゆっくり余暇を楽しんでくださいね。



そして、待ってました、ザ・打ち上げです。

比内地鶏の名店に昔連れて行ってもらって以来、RIOはあの店へ行きたい!と熱望していたのですが、今回は「うん、そこで打ち上げ用意してるよ。」と先輩。

このお店「おいちい」は地元の人たちでもなかなか予約のとれない人気店だそうです。

比内地鶏のお刺身はさすがにコロナ以降はやめているそうで、かわりに馬刺、比内地鶏の焼き鳥各種、とんぷりピザ、納豆ピザ。。。。。最後の締めにじゃこ焼きおにぎり。

もう食べられませ〜〜〜んというくらいお腹いっぱい食べさせていただきました!

常連の方たちも先輩も本当に楽しい人ばかりで、お医者様や学校の先生まで。毎回TReSの演奏を楽しみにしてくださっています。嬉しいなあ。。





本当に本当に美味しいものばかり食べさせてもらいました。飽食ツアー、健在。このままだと10キロくらい太って帰りそうだ〜〜〜(汗)。

ちなみに、大館がきりたんぽ発祥の地だそうで、大館の人によると、きりたんぽは一年中、お祝いや祭ごとで家で食べているそうです。
そのかわり、自分の家が一番美味しい、と各々が自慢しあっていました。いつかみんなが作ったのを持ち寄って「きりたんぽ」大会をやって欲しいな〜。審査員は私たちでw。
なんて朝まで続きそうなので体のことを考えてお開きに。

さあ、いよいよ翌日は山形(鶴岡)に向かいます。田中信正pを飛行場までピックアップしにいかねば。

飽食ツアーはまだまだつづきます。。。許して。。。。