minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

レコーディング終了!

2019年01月09日 | 音楽&CD
お正月もあけて、7、8日とTReS+2のレコーディングでした。

新曲入れて完全オリジナルを6曲。さらにあの名曲をボーナストラックで・・・・。これは完成したときのお楽しみ。

ちゃんとしたスタジオ(苦笑)での録音は2012年のMinga「La Maravilla」以来です。池袋のスタジオDeDe、最高でした。(近所だしw)。







相当格好くてすごいことになってます。楽しみにしていてください。

たった2日間でしたが、濃厚で素敵な時間となりました。元ちゃん、志宏くん、幸せな2日間、本当にありがとう。

たぶん、レコ発は4月くらいになりそうです。また決定したら発表します。

まだまだマスタリングまで気が抜けませんが、がんばりま〜す。




幻のCD音楽配信はじめました。[Palpitante!]

2018年02月04日 | 音楽&CD
Apple Musicとitunesで誰でも聴けるように「廃盤になった幻のCD」の配信を始めました。今年いっぱいの限定配信です。次々に廃盤になっている音源をシリーズでお届けしようと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

まずは第一弾として「Minga/Palpitante!」

2008年にNBAGI Recordの8枚目として、当時活動していたMingaというパーカッション大勢のグループの2ndアルバムになります。セネガルのパーカッション軍団にコスマス、大儀見元という強者を入れた強力なレコーディングでした。それはもう、猛獣使いのようで・・・すごい演奏になってます。

メンバーは
 早坂紗知sax
 永田利樹b
 新澤健一郎p
 小畑和彦g
 大儀見元per
 コスマス・カピッツァper
 ワガン・ンジャエ・ローズper
 アブドゥ・バイファルvo, djembe
 ママドゥ・ローsabar,djembe

これになんと、東京スカパラダイスオーケストラの北原雅彦tb、中学生でブラスバンドから借りてきたバリトンサックスで制服のままスタジオ入りしたRIO(このときはまだ永田遼介のままw)も参加してくれています。当時の写真をご覧ください。

3ホーン

小畑師匠

新澤くん

セネガル3人組

元ちゃん

コスマス

トシキ

なんとアナログ録音!



このCDが出たときは、ピーターバラカンさんも大絶賛してくださり、NHKのラジオで何回か放送してくださいました。
なかなか完売したあと、もう一度同じものを作成することが難しく・・・・それでも聞きたい!という方のために、音源を配信することになりました。

どうぞこの機会をお聞き逃しなく。熱い熱いグルーブをお楽しみください。



<曲目>


1. Arrinconamela (Tony Gatlif from "Vengo")
2. Exils by 早坂紗知
3. Umo Dorado/金色の煙 by永田利樹
4. Desert Rose by 早坂紗知
5. PIPA の夢 by永田利樹bass
6. Ring of Cannabis 2008/カナビスの輪'08 by早坂紗知
7. Harvest Song by 永田利樹
8. Sama Doom by Abdou Bayefal
9. Viva Nightingale! by 早坂紗知


「Carinhoso」

2016年06月14日 | 音楽&CD



2年前、リオ・デ・ジャネイロ滞在中にいろいろなミュージシャンたちがピシンギーニャの話をしてくれた。Cliff Korman(p)やCarlos MaltaのCDにもたくさん彼の曲がカバーされていた。本当に彼の曲がいつまでも尊敬され、愛されていることを肌で感じ「ブラジル音楽の父」と呼ばれていることに深く納得するのだった。(今までピシンギーニャを知らなかった私がとても恥ずかしかった・・・。)

そして、仲良くなった Calros Maltaの家に遊びに行くと・・・ピアノの譜面台には一冊の本が開いていた。「ピシンギーニャ集」のまさに、このCarinhosoだった。メロディが美しかったので思わずiphoneで写メり、いつか演奏したいな、と思っていた。

そして、先月行われたジスモンチの「ナナ追悼公演」で彼は「ナナが最も愛していた曲です。」と静かに弾き出したのが・・・このCarinhoso。思わず涙が溢れてきた。そうだ、やっぱりこの曲を演奏しなくちゃ。

以来、TReSのレパートリーにもしている名曲です。1917年の古き良きブラジルを彷彿とさせるメロディがたまりません。


「Carihnos」

私の心はなぜかあなたを見ると幸せにときめく
ああ、私の愛の深さをあなたに知ってもらえたら
あなたが私から離れてゆく事はもう無いだろう・・・・

パクリとパロディ

2015年08月30日 | 音楽&CD
五島列島の生んだスーパースター、ベベンコビッチのNew アルバム。「赤盤」「青盤」。

これのどこがいけないのでしょう?牛乳石けんよ、良い石けんだと思っていたのに。まったくユーモアの通じない会社じゃん(涙)。どっかのエンブレム騒ぎと訳が違う、スケールが違うのです(怒)。

牛乳石けんからクレームがついてしまい、9月末までしかこのCDが販売できないことと判明いたしました。

久原大河渾身のパロディ作品。しかもマイナーなインディーズレーベルから僅かな数しか販売していないというのに、まったく怒りが治まりません。でも長い物には巻かれろ体質の日本・・・弱者は強者に従うしかないのです。むむむ。

この音源はTReS+コスマス・カピッツァperで一所懸命サポートさせていただいた「赤盤」、五島のミュージシャンたちで和気あいあいと作った「青盤」、ともに素晴らしい作品なのです。

どうぞ、9月までの販売です。お急ぎください〜〜〜。絶対にお薦めですよ。


購入などはこちらまで↓

ベベンコビッチファンサイト

「La Luna Roja」赤い月の由来

2014年10月08日 | 音楽&CD
今日は素晴らしい皆既月食。スーパームーンの光り輝く美しさにうっとりでした。さて、9/6に発売したTReSの新譜「La Luna Roja~アルゼンチンの赤い月」も好評発売中です(ちゃっかり宣伝)。

いろいろな方からの励ましのメッセージやら批評が届いて来ていて嬉しい限りです。限定500枚なので、南米ツアーに持って行ってしまったらほぼ完売になりそうな勢い。嬉しい事ですね~。まだの方は今のうちにゲットしてくださいませ。(HPより購入できます)

さて、悠雅彦さんの批評の中で「何故このタイトルだったのかをライナーに書いて欲しかった。」とありましたので、こちらに書いておこうと思います。

まず、2012年、私たちが初めてアルゼンチンに旅立った日は5月22日。日本中が朝から大騒ぎだった最大級の皆既月食の日でした。この日の昼から出発の私たちはそんな日本の騒ぎをあえて無視して眠りこけ、アルゼンチンに到着したときに「日本の皆既月食見たの?凄かったね~。」と言われても見ていないのでなんともはや、悔しい思いをしたのであります。



そして、さらに今回のCDを録音開始した日はブエノスアイレスで皆既月食が見られていて、Face Bookを開けるとアルゼンチンの友人たちがみんな写真をアップしたりして、またもや大騒ぎ。

この時「そうだ、これから録音するアルバムのタイトルは『赤い月』がいいな」と直感的に思った訳であります。たいした理由でなくてすみません。


今日の赤い月を眺めていると、2年前の興奮がまたまた蘇ってきます。大きな楽器と大きな荷物の旅は本当に前途多難。前回のカンタス航空はとても親切で関門をつぎつぎに突破していけたのですが、果たして今回の旅はどうなるのでしょうか・・・・。ドバイ経由のブラジル入りなので、なんともわかりません。

さらに、行く前からブラジルのVISAやアルゼンチンの就労ビザをとるのに奔走。「サザエさん」の私は何度も総領事館に通わなくてはならぬ失態を犯し、さらに帰りの山手線では逆走し、ぐるっと一回りして帰宅するというテイタラク。そういえば、先日、友人の病院にお見舞いに行ったときも降りる駅でおしゃべりに夢中になって降りられず、終点まで行ってしまい、折り返した電車に駆け込んだら、今度は急行で降りたい駅は素通り・・・という事があったばかりなのであります。もう、こんな性格いやだあああああ~~~(涙)。


閑話休題。このトレスの新譜から2曲もかけていただいて、アルゼンチンの話などをしているラジオ番組(J jazz net./Pit inn)が只今無料配信中です。どうぞお時間がございましたら御聞き下さい。今月一杯です。

J Jazz net (Pit inn)



2人の偉人を偲んで

2014年07月15日 | 音楽&CD
「さっちゃん、ジャズってのは生き物。どんどん変化していくから面白いんだよね。」

まだ20代でデビューしたばかりの私にジャズの面白さ、そして、私の演奏を面白がって下さり応援してくれた副島輝人さんがご逝去されたのを知ったのが12日、下関へ向かう途中。その日の朝方、チャーリー・ヘイデンの訃報に驚いていたところでした。

今は廃盤になってしまった、私のデビューアルバム「Free Fight」に携わってくださったのも副島さん。彼の「Mobie's Record」というレーベルから発売されました。当時、CDが出て来た頃でしたが、私はファーストアルバムは「レコード」で制作することを選びました。

当時は女性サックス奏者が皆無だったので、ドイツのメールスジャズ祭やデュッセルドルフのジャズフェスティバルなどを紹介していただき、様々な場所で演奏させてもらえたのも、副島さんの御陰です。

このレコードの中で「La Passionaria」と「Ellen David」というチャーリー・ヘイデンの曲を演奏したことも何かの縁を感じます。

Passionariaはスペイン戦争で活躍した女闘士の呼び名。この曲の中で、不屈の民も吹いていますが、チャーリーのリベレーションオーケストラからの影響が当時とても強かったのがわかります。226を立ち上げたのも、このオーケストラの影響だったし・・・(226の最初はオーケストラの大編成でやっていましたから)。

さらに、チャーリーとは日本で2回お会いしていますが、このレコードをライブアンダーザスカイでお会いしたときに渡したエピソードがひとつ。

「Ellen David」を演奏しているのを見たC.Hadenは

「この曲のタイトル、昔の彼女の名前だから、今は違うんだよね。タイトル変えようと思っているんだ・・・」

2度目は横浜エアジンで池田芳夫さんのバンドを見に来る、ということで私たちも会いに行き、トシキがそこでチャーリーに

Toshiki「ベースを演奏するときに何を一番大切にしていますか?」
C.Haden「共演者にはそれぞれ、魅力的な個性がある。それを見つけて大切にしようと心がけている。」

素晴らしいお言葉です。常に共演者に対して愛情を持って、敬意を払って演奏しているからこそ、あんなに温かく力強いベースの音色が出るのでしょう。


本当に素晴らしい2人が同じ日に旅立っていかれたことはとても残念で悲しい事ですが、私たちに大切な事を沢山残してくれた2人に心から感謝しています。私も残された時間を大切に音楽に使っていきたい、と身を引き締める思いであります。心からご冥福をお祈りいたします。合掌。



ジャズ評論家の副島輝人氏が7月12日、胃がんのため83歳で亡くなりました。
【葬儀について】 通夜 7月17日(木)17:00より 告別式 18日(金)12:00~13:00 式場 四谷たちばな会館 新宿区須賀町14-1

未公開のお宝音源です!

2014年02月12日 | 音楽&CD
朝方までスノーボードのハーフパイプ競技で興奮さめやらぬまま、眠い目をこすりつつ、川崎FMまで。

昨年に引き続き、うっちゃん(内海利勝)のラジオ番組(Love&Peace同じ空の下から)に生出演して、ちゃっかりと、226の宣伝をさせてもらってきたわけですw。まあ、2/28にも芳雄さんのメモリアルライブを原宿ラドンナで開催する告知も兼ねてですね。

今回は、芳雄さんとの数多いライブの中から、2006年11月に行われた「原田芳雄歌手生活30周年記念」ライブ@渋谷DUOの音源から「蒼い影」と「朝日のあたる家」をかけてもらいました。

著作権などの面倒な問題が山積みで、なかなか映像化したりCDになったりしないので、本当に待ち遠しい方にはぜひ、この番組を聞いてみてくださいね。boxxというmixiのようなサイトに登録しなくては聴けないのですが(汗)。どうしても聴きたい人は私にメールください。ご招待します。

やはり、芳雄さんの歌と声は素晴らしい。日本語の歌詞に徹底的にこだわった芳雄さんならではの世界です。本物の歌よりいいんじゃないか?って思う事がよくありました(苦笑)。いつかDVDになればいいのにな。みんなでお願いしましょう!(って誰に?)

この「蒼い影」ではいつもサックスのソロのあとに「早坂紗知!」と紹介してくれた芳雄さん。ご葬儀にもこれがずうっと流れていたので、自分の名前が呼ばれる度に号泣したっけ・・・・(周りのみんなが何だこいつ?ってひくくらい泣いてしまった)でも、ようやく、芳雄さんの音源も平静で聴けるようになりました。

そして2曲目はうっちゃんの素敵なギターソロから始まる「朝日のあたる家」。これも芳雄ワールド全開。
いつもリハーサルではヘロヘロとよく間違えて、メンバー全員でずっこける、でお馴染みのうっちゃんのギターが、本番では心に沁み渡る素晴らしい演奏・・・いや~、うっちゃんの味のあるギター、だ~いすきです。

この歌を28日のライブでは山崎ハコさんが今度歌ってくださるらしいのですが、楽しみですね~。

最後は226の宣伝も兼ねて、昨年の226から、宇崎竜童さんに私の希望でどうしてもうたって頂きたかった「港のヨーコ」をフリージャズバージョンで演奏した、アンコール曲をかけました。

途中から猛獣たちが暴れまくり、予想どおりぐしゃぐしゃにw。もどったら竜童さん、歌詞がふっとんでしまった、という例のいわくつきの「港のヨーコ」。これも未発表テイクです。


いや~楽しかったです。また遊びに行きま~す。この裏番組がyoutubeにアップされると思いますので、またそのときはお知らせしますね。

司会のエミィさんとうっちゃん。

「バーニーさん、ごめんなさい!」ああ勘違いの巻

2013年08月21日 | 音楽&CD
TReS[ESCUALO]の中に収録した、Bernie's Tune という曲。ずっと勘違いで「Gerry Mulligan」の曲だと思い込んでいた・・・汗。

もちろん、著作権協会にも申請したのだが、何にも訂正されずに進行してしまった・・・?(支払ったお金はいずこへ?)
いや~、本当に失礼いたしました。

これが判明したのもツアー後に吉田君としゃべっていたとき・・・

「今更だけど、あのBernie's TuneってGerry Mulliganの曲ではないと思うよ。」

えええ~~? Gerryの代表作、と言われたあの名曲。さっそくネットで調べたら、Bernie Miller 作詞作曲 と書いてあった・・・。

タイトルも「バーニーの曲」っていうくらいなんだから、もう少しちゃんと調べておくべきでした。すみません!!

それにしても、自分の曲のタイトルに「サチの曲」なんてつけるか?普通???

一体どんな人で楽器は何をやっているのか、いろいろとその後ネットで調べてもさっぱりでてこない・・・。

謎は深まるばかり。どうぞ、彼についての情報をお持ちの方は教えてくださいませ。




海底都市ブエノスアイレス誕生!

2013年05月31日 | 音楽&CD
遂に遂に・・・・KLEPTMANIACのデザインによるTReSの新譜「ESCUALO」ジャケットが完成。

ESCUALOはスペイン語で鮫という意味。今回はピアソラに捧げるアルバムでもあるので、鮫の潜む海底都市ブエノスアイレスの感じで・・・・なんてお願いしていたら、もの凄いものが出来上がりました。いや~、大河といいKLEPTMANIACといい、私の周りは天才画家だらけです。KLEPTMANIAC,渾身の作品だと思います!!本当にありがとう。この絵をもらったとき、正直震えましたw。

サックス2本とベースだけでタンゴやっていいの?って疑問を投げかけられそうですが、いいんです(苦笑)。ピアソラもタンゴを破壊した男、私たちもピアソラを破壊したやつら、とライナーでHIRO y MASAがおっしゃっています。天国でピアソラも苦笑いしているでしょう。

ということで、6/22(土)はこのCDをゲットしに、新宿OPENに集まれ~~~。この日は2500円のCDですが、特別に2000円で販売しちゃいま~す。安いっ(しかも限定品)!!!!


閑話休題。

「アヴァンギャルド・ジャズ」という本を執筆した、ヨーロッパフリーに詳しい横井一江さんがコラムを載せて下さいました。下の写真もメールスジャズフェスティバルで彼女が撮ったもの。28歳頃の私、あまり変わってないか???





彼女とは20代の頃にヨーロッパツアーで出会い、現在も226などに顔を出して下さっています。1ヶ月間限定なので、ぜひご一読を!

TOKYO JAZZ コラム

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