minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

大鹿村の桜祭り

2017年04月16日 | 環境
原田芳雄の遺作となった「大鹿村騒動記」の舞台となった長野県大鹿村。大鹿歌舞伎に魅せられた芳雄さんが最後の映画にこの村を選んだ大切な大切な場所です。

ご縁があって、3年前から毎年秋に「原田芳雄プロジェクト」をここで行うようになり、紅葉の美しい季節に訪れたTReS。村のあまりの美しさ、人々の温かさに魅せられた私たち。ついにプロジェクトも大きくなって、昨年は原田喧太gくんのおかげで、大鹿村騒動記に関わる出演者の佐藤浩市さん、瑛太さん、などもゲスト参加してくださり、どんどんと大きいイベントになってきました。

「さちさん、大鹿村は桜の季節も最高なんですよ。」

村の人たちがオススメの桜の季節にも来てみたいな〜、と思っていたら、急に「桜祭り」で演奏してもらえませんか?と嬉しいお話をいただきました。

急な話だったので、RIOはNYに行ってるし、ピアノはない場所だから・・・・トシキが時々共演しているバークリー出身のギタリスト、椎谷求さんにお願いし、初顔合わせで、いきなり大鹿村で演奏していただくことになりました。

前日はお天気が良かったのですが、この異常な寒さで桜祭りのメイン会場である「大西公園」の桜はまだほとんど咲いていない・・・・。
芳雄さんが植えていった「善ちゃん桜」という大鹿村騒動記の役の名前のついた桜もまだ蕾がちらほら。花咲か爺さんでもやってきて花を咲かせてくれないかしら・・・・。





この「さくらまつり」の会場となった大西公園は桜の名所でもありますが、奥の山が昔(昭和30年代)土砂崩れで、集落がまるごと埋まってしまったという悲しい出来事があったそうです。その上に作られた公園。もう2度とこんな悲しいことがおきませんように、と観音様も祀られているのだそうです。








前日は私だけだったので温泉でまったり。だ〜いすきな赤石荘の露天風呂に浸かりながらつるつるピカピカで大満足。山菜の天ぷらやシカステーキも堪能。ここはごはんもめちゃくちゃ美味しいのです。



桜祭り当日の朝は晴れていたのに、だんだん雲がかかりだし、トシキたちが東京から到着した頃にはザーザーと冷たい雨が。さくらもまだな上に冷たい雨が降り出したのではお客様たちもゾロゾロと会場を後にしていくでは・・・涙。

結局、私たちの出番はなくなり、翌日に延期ということになりました。昼からもうやることがないので、またまた赤石荘にもどって温泉三昧。


雨にけぶる山々を眺めての温泉もまた格別です。





猪鍋をいただき、またまた温泉。もう夜にはすっかりお天気になっていました(苦笑)。椎谷さんは時間が余ったので、その間にアマゾンプライムで「大鹿村騒動記」を見て・・・さすがですw。

夜から映画のセットでそのままお店になった「ディアイーター」で打ち上げ&前夜祭。

大鹿歌舞伎の看板役者たちがそろい、景清役の森下さんは実はクマや鹿を撃つ名人。ということで、彼の撃った鹿肉のお刺身を酒の肴に、遅くまで盛り上がったのであります。大鹿歌舞伎の失敗談(スリッパ事件とかはかま忘れ事件)やら映画を撮影していたときの裏話(撮影初日、スタッフが夜食を事前に注文し忘れ、怒った宿主が大女優に具なし焼きそばをだしていた)やら・・・あ〜、とても楽しい宴会でした。この話だけでも本にしてほしいくらいw。

道柴役のおかみのゆみこさん、いつも夜遅くまでおつきあいくださってありがとうございます。昨年はコーイチさんが酔っ払ってここで延々とカラオケでニルバーナを熱唱していたっけw。



翌日はすっかり良いお天気。ポカポカ暖かく、出演のお昼頃になると桜もだんだん色づき初めて来た感じ。





大鹿太鼓の演奏、そして私たちのライブ。1時間ほどのステージでしたが、気持ちよく演奏させていただきました。

四季折々の大鹿村をこれからもちょっとづつ堪能していければ・・・と願いつつ、東京へ。なんだか竜宮城からもどってきたみたい。

大鹿村のみなさま、また10月にお会いできるのを楽しみにしております。ありがとうございました。


さくらの女王たちと村役場の北島くん、さっちゃん。


鹿丸くんといっせいくん。