DVD 松田優作メモリアル・ライブ 予告
崔洋一監督と出会ったのは下北沢Lady Janeで演奏をしていたときだった。30年も昔の話で細かいことは覚えていないけれど・・・
「サックスの音、とてもいいね。今度ぼくの映画の音楽やってみませんか?」そんな出会いだったと思う。
同じ頃、原田芳雄さんのブルースバンド「フラワートップ」のエキストラを佐藤達也さんから頼まれて初めて目黒のスタジオで原田芳雄ご本人と会うことに。大好きな俳優さんでまともには目が合わせられなかった。さらにバンドには元キャロルの内海利勝さんまでいる(実は中学生の頃キャロルのファンだった)!と、興奮でドキドキしたのを今でも覚えている。
そして、スタジオでのリハーサルが終わって帰る前に芳雄さんから「いきなりストレートパンチを食らった感じです。」芳雄さん流の褒め言葉をいただいて舞い上がる心地だった。その日から芳雄さんとの交流が始まった。
同時に崔監督が手がけることになった「松田優作追悼ライブ」にも誘っていただいた。そう、ちょうど松田優作さんがなくなって一年経とうという時期だったのだ。私も結婚したばかりでNYと東京を行き来していた頃だ。
池袋のサンシャイン劇場。
たった一夜限りの「デ・ジャブ」。バーのマスター(松田優作さんのこと)不在の中、繰り広げられる夢の一夜。優作を愛する人たちが集い、しゃべり、歌う。そんな脚本を崔洋一監督が考え、原田芳雄、桃井かおり、水谷豊という素晴らしい俳優陣が優作にまつわる歌を歌いつなぐというストーリー。豪華な俳優、歌手たちが手弁当で出演した貴重なライブだった。
どんな進行なのか全くわからないまま、舞台の上方に設置されたセットでただただ演奏していた。「こんな凄いメンバーの中でミスがありませんように」という思いだけで必死だった。
昨日の映像を見るまでは、その時どんな曲を演奏したかも、どんなストーリーが展開しているのかも知らないまま30年が経過したのだ(苦笑)。
崔監督の優しい人柄、原田芳雄という格好いい俳優、松田優作さんはお会いできなかったけれど、スタッフ、出演者のすべての人たちが彼のことを愛していたんだな・・・・・映像を観ているうちにあの時のことが走馬灯のうように蘇ってきた。
映像の中に出てくる息子の原田喧太くんはあのとき20歳。そして妹の麻由ちゃんも中学生だったそう。
芳雄さんが中盤から登場すると一気に引き締まったムードに。しかも、最初の登場シーンは桃井かおりさんのバックでこっそり出てきて、ラグタイム風のブルースピアノをガンガン弾くのだ。ひえ〜〜〜、今まで芳雄さんがあんなにピアノが弾けたことも知らなかった!!!!
舞台の裏側にいるから表舞台で何が起きているのか、まったくわからない。こうやってDVDになったので初めて知るいろいろな発見。いやはや見応えありました〜。
世良公則さん、宇崎竜童さん、新井英一さん、BOROさんの歌も心に突き刺さった。ほとんどが優作さんの曲なのだけれど、私は一切知らなかった。(優作ファンに怒られるな)。でも素晴らしい歌がたくさんあって、未だに原田喧太くんなどが歌いつないでいることも忘れてはいけない。
アンコールでBOROがでてきて彼自身の歌「天国は遠くの町」を歌い、出演者全員が大合唱するという感動のラストシーン。
ここで最後に、出演者全員が私の演奏している上のセットを見上げ、ソロの終わりに私に向かって拍手を送ってくださったのだ。名もなきサックス奏者の私に。嬉しくて嬉しくて震えが止まらなかった・・・。
こんな映像を残してくさって、さらに大きなスクリーンで試写会で見れたこと、心から感謝いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/0e/6cd83c7fc495fed2356fd1f32242a0a7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/e9/0389c952329835e32d39aa659cb7f2c4.jpg)
崔洋一監督のフリートークも面白かった。
舞台挨拶に原田美枝子さんが「この映像みたとき、一瞬タイムスリップしたかのようでした。」と語っていたけれど、まさにそのとおり。
あの頃の自分の音に出会えたことにも感謝。崔洋一監督、原田芳雄さん、そして未だに一緒に演奏できる原田喧太くん、フラワートップの仲間たちと出会えたことは最高の宝物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/92/e777e9b7dc87bcc5849f30090cd092a7.jpg)
原田喧太、フラワートップの仲間たち(ライオンbass、コバdr)と。
2/2からDVDが発売されますので、アマゾンとかでぜひご購入ください。
松田優作、原田芳雄を知らない若い人たちにもぜひ観てもらいたい。本当に格好いい不良中年たちの生き様が垣間見れる貴重な映像。
崔監督とそのあとに東映Vシネマ「襲撃」の音楽を担当させていただくことになるのですが、その話はまた後日・・・・。
崔洋一監督と出会ったのは下北沢Lady Janeで演奏をしていたときだった。30年も昔の話で細かいことは覚えていないけれど・・・
「サックスの音、とてもいいね。今度ぼくの映画の音楽やってみませんか?」そんな出会いだったと思う。
同じ頃、原田芳雄さんのブルースバンド「フラワートップ」のエキストラを佐藤達也さんから頼まれて初めて目黒のスタジオで原田芳雄ご本人と会うことに。大好きな俳優さんでまともには目が合わせられなかった。さらにバンドには元キャロルの内海利勝さんまでいる(実は中学生の頃キャロルのファンだった)!と、興奮でドキドキしたのを今でも覚えている。
そして、スタジオでのリハーサルが終わって帰る前に芳雄さんから「いきなりストレートパンチを食らった感じです。」芳雄さん流の褒め言葉をいただいて舞い上がる心地だった。その日から芳雄さんとの交流が始まった。
同時に崔監督が手がけることになった「松田優作追悼ライブ」にも誘っていただいた。そう、ちょうど松田優作さんがなくなって一年経とうという時期だったのだ。私も結婚したばかりでNYと東京を行き来していた頃だ。
池袋のサンシャイン劇場。
たった一夜限りの「デ・ジャブ」。バーのマスター(松田優作さんのこと)不在の中、繰り広げられる夢の一夜。優作を愛する人たちが集い、しゃべり、歌う。そんな脚本を崔洋一監督が考え、原田芳雄、桃井かおり、水谷豊という素晴らしい俳優陣が優作にまつわる歌を歌いつなぐというストーリー。豪華な俳優、歌手たちが手弁当で出演した貴重なライブだった。
どんな進行なのか全くわからないまま、舞台の上方に設置されたセットでただただ演奏していた。「こんな凄いメンバーの中でミスがありませんように」という思いだけで必死だった。
昨日の映像を見るまでは、その時どんな曲を演奏したかも、どんなストーリーが展開しているのかも知らないまま30年が経過したのだ(苦笑)。
崔監督の優しい人柄、原田芳雄という格好いい俳優、松田優作さんはお会いできなかったけれど、スタッフ、出演者のすべての人たちが彼のことを愛していたんだな・・・・・映像を観ているうちにあの時のことが走馬灯のうように蘇ってきた。
映像の中に出てくる息子の原田喧太くんはあのとき20歳。そして妹の麻由ちゃんも中学生だったそう。
芳雄さんが中盤から登場すると一気に引き締まったムードに。しかも、最初の登場シーンは桃井かおりさんのバックでこっそり出てきて、ラグタイム風のブルースピアノをガンガン弾くのだ。ひえ〜〜〜、今まで芳雄さんがあんなにピアノが弾けたことも知らなかった!!!!
舞台の裏側にいるから表舞台で何が起きているのか、まったくわからない。こうやってDVDになったので初めて知るいろいろな発見。いやはや見応えありました〜。
世良公則さん、宇崎竜童さん、新井英一さん、BOROさんの歌も心に突き刺さった。ほとんどが優作さんの曲なのだけれど、私は一切知らなかった。(優作ファンに怒られるな)。でも素晴らしい歌がたくさんあって、未だに原田喧太くんなどが歌いつないでいることも忘れてはいけない。
アンコールでBOROがでてきて彼自身の歌「天国は遠くの町」を歌い、出演者全員が大合唱するという感動のラストシーン。
ここで最後に、出演者全員が私の演奏している上のセットを見上げ、ソロの終わりに私に向かって拍手を送ってくださったのだ。名もなきサックス奏者の私に。嬉しくて嬉しくて震えが止まらなかった・・・。
こんな映像を残してくさって、さらに大きなスクリーンで試写会で見れたこと、心から感謝いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/0e/6cd83c7fc495fed2356fd1f32242a0a7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/e9/0389c952329835e32d39aa659cb7f2c4.jpg)
崔洋一監督のフリートークも面白かった。
舞台挨拶に原田美枝子さんが「この映像みたとき、一瞬タイムスリップしたかのようでした。」と語っていたけれど、まさにそのとおり。
あの頃の自分の音に出会えたことにも感謝。崔洋一監督、原田芳雄さん、そして未だに一緒に演奏できる原田喧太くん、フラワートップの仲間たちと出会えたことは最高の宝物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/92/e777e9b7dc87bcc5849f30090cd092a7.jpg)
原田喧太、フラワートップの仲間たち(ライオンbass、コバdr)と。
2/2からDVDが発売されますので、アマゾンとかでぜひご購入ください。
松田優作、原田芳雄を知らない若い人たちにもぜひ観てもらいたい。本当に格好いい不良中年たちの生き様が垣間見れる貴重な映像。
崔監督とそのあとに東映Vシネマ「襲撃」の音楽を担当させていただくことになるのですが、その話はまた後日・・・・。