【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.235 本田技研工業

2009-10-25 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.235 本田技研工業さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

  【 我が社は、「夢」を原動力としているだろうか? 】

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 東京モーターショーが開幕した。
 
 今年の目玉は、エコカーだろう。

 
 HONDAから、名車 N360のデザインをした
 電気自動車(EV-N)が出展されるそうだ。


 とても興味が湧く。

 
 子供のころに、おやじの運転していたN360と
 同じデザインの車を自分が運転する姿をイメージすると、
 なにか、ワクワクしてしまう。


 今回は、本田技研工業さまから学ばせて
 いただきます。

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

【Honda Philosophy】


 夢を実現する力が、次の夢を生む


【基本理念】


 人言尊重  三つの喜び(買う喜び、売る喜び、創る喜び)


【社是】

 わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために
 質の高い商品を適正な値段で供給することに全力を尽くす。 


【運営方針】

 常に夢と若さを保つこと。
 理論とアイディアと時間を尊重すること。
 仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。
 調和のとれた仕事の流れを作りあげること。
 不断の研究と努力を忘れないこと。

 
(出所 http://www.honda.co.jp/guide/dreams/philosophy/ 2009/10/25)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】


 ○ホームページが遊園地の様に楽しめる工夫がされている。

 

【コメント】


 本田技研工業さまのホームページから拾ったお言葉です。

 

 ■「ないものをつくれ」


  ないものをつくるには、まず、アイデアが大事です。

  自由で、大胆で、独創的なアイデアを極めなければいけません。

  ただ、それだけでは足りない。何よりも大切なのは、アイデアをカタチにすること。 
  夢を夢で終わらせず、きちんと製品にして、世に送り出すこと。

  そのための情熱と執念と技術力こそ、Hondaの「ないものづくり」です。

  http://www.honda.co.jp/motorshow/2009/?from=box#/booth-theme
  


 ■「一番になれ」

  -得てに帆を上げて
 
  -やりたいことをやれ

  -失敗を恐れるな

  -個性のない技術は価値が低い

  http://www.honda.co.jp/tech-story/


 -------------------

 
 「無」から「夢」を生むことを高く評価する社風だと感じる。


 社員の夢、アイデア。

 いわゆる無形資産をカタチにすることで、新たな有形資産が生まれる。


 有形資産を原動力にする時代から、無形資産を原動力にする時代である。

 

 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃   我が社は、「夢」を原動力としているだろうか?

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Vol.234 フェリシモ

2009-10-18 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.234 フェリシモさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

 【 我が社の素晴らしさを、お客様が語るだろうか? 】

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 中国で活躍する知人に”ぶっとび主婦”がいる。
 

 この方、上海万博にあわせて

 「お母さんも夢を描ける社会を目指して」

 をスローガンに“お母さんサミット”を主催する。
 

 ひとりの主婦が立ち上がり、熱い思いを伝播させながら
 サミットを立ち上げてしまう。


 ”ぶっとび主婦”と呼ばれるワケが分かる。


 ”ぶっとび主婦”こと宮本ゆかりさんのメルマガはコチラから。
 http://www.mag2.com/m/0000277551.html

  
 その宮本ゆかりさんから、

 「先日、上海でフェリシモの董事とお会いして、
  その企業の素晴らしさに感動してしまいました」

 というメールをいただきました。

 

 この企業、何が素晴らしいのだろうか?

 

 今回は、メールからご縁のあった
 フェリシモさまから学ばせて
 いただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【経営理念】


 「しあわせ社会学の確立と実践」

   事業活動を通じて、

   永続的発展的なしあわせ社会を創造すること

 
 (出所 http://www.felissimo.co.jp/company/cfm/001.cfm?HL=10325&ID=10326&P=philosophy 2009/10/17)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○自社企画商品を中心に、国内外の商品やサービスを、
  カタログやウェブなどの独自メディアで生活者に販売している。

 ○5つの価値、
  「しあわせ社会価値」、「顧客価値」、「株主価値」、
  「従業員価値」、「ビジネスパートナー価値」
  の循環を通して企業価値の最大化を目指している。


 ○「ともにしあわせになるしあわせ」を中核価値として位置付けている。

 ○4つの価値観、
  「良心」、「発達」、「関係」、「創造」
  を大切にしている。

 

【コメント】


 代表取締役社長 矢崎和彦氏のメッセージの一部を抜粋します。
 http://www.felissimo.co.jp/company/pdf/company200809_01.pdf

 --------- 以下、抜粋 -----------


 しあわせとは、


  人々が日々の生活の中で、
  「創るしあわせ」、「贈るしあわせ」を重ねていくことによって、
  自らを高め、まわりとの関係性を育み、その思いを未来に継承していくこと。


 経営とは、


  滔々と流れる歴史的時間軸と社会的時間軸の間に身を置きながら、
  より良い未来を創造するために持続的かつ連帯的な営みである。


 フェリシモの存在理由は、

  存続自体や競争対応に在るのではなく、
  自らの働きによって在るべき未来の創出を行うことにあります。

 

 --------- ここまで -----------

 

 矢崎社長が語る、

 「しあわせ」、「経営」、「フェリシモの存在理由」

 これらの定義に、感動し共感しました。


 この社長の理念、経営理念はだれかに紹介したくなる。
 

  
 この企業の素晴らしさは、
 
 しあわせを基軸とした「経営理念」にあると解釈しました。

 


 社員が感動、共感する理念であれば、社員はそれを語る。
 
 また、

 お客様も感動、共感する理念であれば、それを第三者に語る。

 

 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃   我が社の素晴らしさを、お客様が語るだろうか?

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Vol.233 ノーベル製菓

2009-10-12 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.233 ノーベル製菓さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【 我が社のルールは、企業理念に基づいているだろうか? 】

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 オバマ大統領のノーベル平和賞受賞が決まった。
  http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091009-OYT1T01035.htm
 
 「業績」でなく「理念」への授賞だそうだ。

 
 「核なき世界」というメッセージが
  世界をチェンジする起点となることを願う。  

 

 今回は、「ノーベル」、「理念」のキーワードから
 出会ったノーベル製菓さまから学ばせて
 いただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【ノーベル夢・憲・章】

 ・夢のある、皆さまに愛される商品づくりを。

 ・口に含んで思わず笑みがこぼれる商品づくりを。

 ・人の温かみを感じる商品づくりを。

 ・菓子から広がる夢とロマンを大切に。

 ・創造力と感性そして、個人の個性を大切に。


【ノーベル行動三訓】


 一、われわれは、現状に満足せず、改善・改良に挑戦します。

 一、われわれは、整理・整頓・清掃・清潔を徹底し、全ての品質を高めます。

 一、われわれは、笑顔と大きな声で元気よく、積極的に行動します。


 (出所 http://www.nobel.co.jp/rinen.php 2009/10/10)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○1929年創業、キャンディドロップの製造開始。

 ○1949年、湯川博士ノーベル賞受賞と同時に
  ノーベルの登録商標を得ている。

 ○商品ごとに専用ホームページを用意している。
  
  VC-3000のど飴
  http://vc3000.com/

  はちみつきんかんのど飴
  http://www.hachi-kin.com/

  男梅キャンディー
  http://www.otokoume.com/


【コメント】


  「口に含んで思わず笑みがこぼれる商品づくり」

   という理念に感じるものがあった。

  ------
  
   
  「男梅キャンディ」、ちょっと疲れたときに
  つい手に取り購入してしまったことがある。


  「VC-3000のど飴」、風邪気味でのどが痛かったときに
  つい手にとり購入してしまったことがある。


  ともに、

  口に含んだときに、思わず笑みがこぼれていたかもしれない。

  
   
  商品企画において、この理念が開発判断基準になっている
  ことが予想される。 


  理念に基づく、

  規定、基準、規範は受け入れられる。


 
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┃  我が社のルールは、企業理念に基づいているだろうか?

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Vol.232 谷食糧

2009-10-04 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.232 谷食糧さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【我が社の商品・サービスは社会から継続的に必要とされるだろうか?】

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 週末、社員旅行で日光の鬼怒川温泉に

 行ってきました。


 イベントで「そば打ち」を体験しました。

 

 おいしい そば とは?

 

 今回は、「そば」、「理念」のキーワードから
 出会った谷食糧さまから学ばせて
 いただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【企業理念】


1, 私たちは、世界一のそば粉をつくります


2,「直心是道場」素直で正直、感謝の心を持ち続けます


(出所 http://www.tanifood.co.jp/rinen.html 2009/10/04)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○そば粉の製造・加工および販売をしている。

 ○石臼挽き でそばの香りを損なわないようにしている。

 ○品質保証体系図を開示している。
  http://www.tanifood.co.jp/img/hosyo.pdf

 ○品質管理手順を開示している。
  http://www.tanifood.co.jp/img/hinkanflow.pdf


【コメント】


 「直心是道場」とは。


 直心とは、真直ぐな心、また、執着しない心。
 この心を以ってすれば、すべてが己を磨く道場となるということ。

 http://www.ne.jp/asahi/choonji/namo/kotoba3-311.html

 
 谷食糧さまのHPを見て感じたこと。

 それは、とても正直な会社という印象。

 内容がシンプル、そして食の安全性に対する意識が伝わってくる。

 これも、「直心是道場」という理念に基づく修行の結果なのだろう。

 
 --------


 「そば」ってとても多くの人に愛されている食べ物。

 その材料となる、そば粉 は、なくてなならないもの。

 


 そば粉は、


 社会から継続的に必要とされる。

 

 それを継続的に供給している企業は、


 社会から継続的に必要とされる。

 

 


【おまけ】

 おいしいそばとは?


 おいしいそば、
 それは、のどごしです。

 のどをくぐらせるときの、
 すべらかな感触はなにものにも代えがたいもの。

 おいしいそば、
 それは、歯切れの良さ。

 歯にまとわりつかず、ぷつんと離れていく。

 おいしいそば、
 それは、コシのある弾力感。

 噛むたびに押し戻すそばの生命力。

 そして、そばの香り。

 データには現れなくとも、
 ひとの五感に強く訴えかけてくる。

 http://www.tanifood.co.jp/index.htm

 
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┃ 我が社の商品・サービスは社会から継続的に必要とされるだろうか?

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Vol.231 エムアウト

2009-09-27 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.231 エムアウトさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【我が社は、市場発見・発掘投資の重要性を認識しているだろうか?】

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 「マーケットアウト」。


  最近よく耳にするキーワード。

 

  マーケットアウトについて調べていたら、
  M-OUT(エムアウト)という会社と出会った。

 
  マーケットアウトの本質とは?
 

  今回は、エムアウトさまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【企業理念】


 我々は「マーケットアウト」のコンセプトに基づき、

 社会インフラとなりうる事業を次々に創出することで、

 社会・文化の発展に貢献します。


(出所 http://www.m-out.com/vision/vision_top.html 2009/09/26)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○「マーケットアウトビジネス」を作り続ける
   起業ファクトリーを目指している。

 ○起業のプロセス全体を、
 「事業開発」「事業化推進」「事業参入」
  の3つのフェーズに分け、
  徹底した分業制で事業アイデアを事業計画
  そして実際の事業へと育てている。

 ○「起業」を科学している。

 ○代表取締役の田口弘氏は
  ミスミを年商550億円、東証一部上場企業へと育て上げた方。

 ○利益配分の考え方は利益の増加分に対して配分するという考え方。
  (企業は成長し続けることが前提)
 http://www.m-out.com/vision/top_msg/monthly/top_msg_20060801.html

 ○売るための投資ではなく、マーケットに潜在するニーズを知るために、
  より多くの投資を行うべきであるという考え方。
 http://www.m-out.com/vision/top_msg/monthly/top_msg_20040701.html

 ○会社の利益 = お客様の経費 という考え方。
 http://www.m-out.com/vision/top_msg/monthly/top_msg_20030801.html

 

【コメント】

 

「マーケットアウト」とは、


 「世の中が求めているモノやコトを、消費者の視点から生み出すこと」

  を意味してる。

 「プロダクトアウト」がモノありきなら、

 「マーケットアウト」はマーケットありき。


 作るものが先にあって、

 それにふさわしいマーケットをあとから探すのではなく、

 消費者があるいは社会が、

 本当に必要としているものを見つけ出し、

 ニーズを理解した上で一から事業を組み立てていくという考え方。


 と説明がされていた。

 

 納得させられる。


 
 日ごろ、商品開発が終わったあとで、
 この商品の、
 マーケットはどこにある?
 どこに売りに行くの?

 という、プロダクトアウトなことがよく行われている。


 
 「マーケットアウト」、
 頭では理解できても、その通り実行できないところに問題がある。


 開発部の仕事を作るために、商品開発している場合も
 ある。


 売るため、作るための投資よりも、
 市場発見・発掘投資の重要性をまずは経営層が認識し、
 「マーケットアウト」で商品開発が進行する仕組みに
 変革すべきである。


 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社は、市場発見・発掘投資の重要性を認識しているだろうか?

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Vol.230 古賀総研

2009-09-21 | Weblog


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【週刊】企業理念 Vol.230 古賀総研さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【我が社は、シニア人材の活用戦略について議論しているだろうか?】

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 今日は、敬老の日。


 シニア人材が活躍している企業を探してみた。

 

 60歳以上、100名の技術者集団が企業としてが存在した。

 

 シニア人材は、どんな活躍をしているのだろうか?

 

 今回は、株式会社古賀総研さま から学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【社長挨拶】

 

  「技術をもって世の中に恩返しをする」

 

(出所 http://www.kogasoken.com/aisatu.htm 2009/09/21)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○60才以上の技術者約100名の集団で構成されている。

 ○主に、日立製作所 研究所OBがメンバーである。

 ○科学技術論文の翻訳・抄録,ベンチャ技術案件の技術的評価、
  公的機関の研究支援,技術コンサルティングなどを行っている。

 ○人材ネットワークを最大の資産としている。

 ○証券会社,銀行から,投資先の技術評価を依頼されている。

 ○科学技術振興機構が定期的に発行する科学技術文献
  抄録文の作成を毎月1000件以上処理している。

 http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000866

 

【コメント】


 日本には、

 戦後の高度成長期を駆け抜けてきた

 専門的知識かつ職業的経験知を保有する

 シニア人材が数多く存在する。


 この知識と経験は、

 日本の強みであり資産である。

 
 少子高齢化社会において、

 シニア人材の保有する知的資産の活用戦略は
 企業競争力にも影響を与える。

 

 「敬老」に加えて、「活老」も必要になる。 


 
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┃ 我が社は、シニア人材の活用戦略について議論しているだろうか?

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Vol.229 タガミ・イーエクス

2009-09-12 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.229 タガミ・イーエクスさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【 我が社は、戦略加速のためにITという道具を活用しているだろうか?】

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 「中小企業IT経営力大賞」という賞があることを
 HPで知った。
 http://www.it-partnership.jp/award/2009/announcement.html#h2_title06

 

 IT経営力を活かすには?

 

 今回は、2009年度に大賞を受賞した
 株式会社タガミ・イーエクスさま から学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【社是】


  無極

  ~知恵は極まるところがなく、改善は無限である~
 


 【”EX”は私たちの意志を強調するキーワード】


 ・EXCEED(卓越)
 ・EXPERT(専門)
 ・EXCITE(刺激)
 ・NEXT(次代)

  を自らのテーマに掲げ、極まることのない知恵を駆使し、
  無限の改善を推し進めながら、私たちは未来を切り拓いていきます。

 

(出所 http://www.tagamiex.co.jp/company/index.html 2009/09/12)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○開発~設計~板金~機械加工~完成品ASSY~検査までの
  一貫生産システムを強みにしている。

 ○生産性向上のために、WEB-EDIを導入している。

  WEB-EDIとは?
  http://www.keyman.or.jp/3w/prd/71/61090071/

 ○競合他社との差別化を図るために、ITを活用した
  生産革新活動をスタートさせている。
  http://www.itouentai.jp/itjirei/case2009/case_tagamiex.html

 

【コメント】


 ITを導入したら、会社の業績が向上するわけではない。


 会社業績を向上させるための戦略に知恵を絞り、

 その道具としてITを活用して戦略実行を加速した

 企業が業績を向上させている。

 

 業績向上にむけた戦略をどうするか?
 
 ITという道具をいかに活用するか?


 その知恵には極まるところがない。

 

 
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┃ 我が社は、戦略加速のためにITという道具を活用しているだろうか?

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Vol.228 ミスミグループ本社

2009-09-06 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.228 ミスミグループ本社さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【 我が社の危機感は、社員個人まで浸透しているだろうか? 】

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 「経営パワーの危機」 三枝匡著
  http://qurl.com/7g5n8

 を読んだ。


 会社再建、企業変革のドラマである。

 

 我が社に適用できる施策はあるか?

 

 マーカーを片手に、行じる思いで読み込んだ。

 
 著者の三枝匡氏は、
 ミスミグループ本社の代表取締役会長・CEOである。

 
 今回は、書籍でご縁のあった

 ミスミグループ本社さま から学ばせていただきます。

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【ミスミグループの社会的使命】


 お客さまが求める「高品質・低コスト・短納期」

 のオリジナル性の高い商品、サービスを提供するために、

 私たちは「QCTイノベーター」として、ミスミモデルの更なる進化と

 戦略的な経営を追求し、世界の製造業を裏方として支えていきます。


【4つのミスミ・コンセプト】


 ■事業コンセプト

 「世界の製造業の裏方」+「短納期一個流し」
 
 ■組織コンセプト

 「ミスミQCTモデル」

 ■戦略コンセプト

 「末端やたら元気」+「戦略束ね」

 ■業務コンセプト

 「時間と闘う」


(出所 http://www.misumi.co.jp/company/concept/index.html 2009/09/06)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 書籍にマーキングした部分の一部を紹介します。


 ○全員が追いつめられ、惨めな思いを共有するところまで至らない限り、
  人間という動物は真の改革を受け入れようとしない。

 ○会社の危機と社員の危機感は必ずしも相関しない。

 ○商売の基本サイクル(創る:開発→作る:生産→売る:販売)の全体
  に責任を持つ優秀な人が現れるとその商売は急に活発になる。

 ○経営的人材の育成は、損益責任を負うところから始まる。

 ○変革で一番重要なのは、トップ経営者の力量。
  ミドル主導で組織変革をしようとする動きがあるが、
  それは抜本的な変革にはつながらない。

 ○改革リーダーは、あえて組織を不安定化させることが必要であり、
  それなくして集団の行動を変えることはできない。

 ○強力な経営リーダーは、「クールな戦略性」と「ホットなリーダーシップ」を
  兼ね備えていなければならない。

 ○人は、惰性に流されながら長い年月をかけて、少しずつ衰退の道をたどる。
  企業もまた同様。
  恐ろしいのは、この間に起こることは企業の業績の低下だけでなく、
  そこで働く人材の劣化。
  http://www2.shizuokanet.ne.jp/usr/sabu/020915special.html

  
 ○改革・改善が進まない原因。
  上手く行っていないという認識が足りないのが原因。
  つまり、現実を直視することが不足している。
  だから人は問題を放置しておくのです。問題が起こって上手く行かなくなったら、
  問題の本質は何か整理し、強烈に反省する。
  全員が自分も悪かったなと思える絵が描けたら、改革が動きはじめる。
  http://kigyoka.com/kigyoka/public/news/news.jsp?id=696


【コメント】


 我が社に置き換えて何をするか。

 考えてみた。

 

 0.危機感の見えるか

   衰退・低下部分の見える化。問題の見える化。

 1.選択と集中

   低成長事業の縮小と集中事業の育成強化

 2.組織改革

  ・「創って、作って、売る」が完結して
    ひとりのリーダーが損益責任を持つ事業ユニットへ

  ・ 気骨ある(物言える)人材の登用

  ・ 新事業開発室の設立


 3.改革ストーリーと成功ストーリーづくり


  -----------------------
 

 「Cool Head、HOT Heart 」で前進します。


 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社の危機感は、社員個人まで浸透しているだろうか?

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Vol.227 伊那食品工業

2009-08-30 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.227 伊那食品工業さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【  我が社は、「何かがよくなった」という実感があるだろうか? 】

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 「トヨタも驚愕!伊那食品工業 ”48期連続増収増益”の秘密」

 という記事とHPで出会った。

  http://qurl.com/8mnnt


  伊那食品工業さまは、寒天のトップメーカー。
 1958年の創業から48年間、増収増益を達成し、
 現在の売り上げは165億円、従業員は約400名。

 

 
 48期連続増収総益の理由(ワケ)は?

 

 
 今回は、HPでご縁のあった

 伊那食品工業さま から学ばせていただきます。

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 
【社是】


  いい会社をつくりましょう ~ たくましく そして やさしく ~

 

 (出所 http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/rinen/index.html 2009/08/30)

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○売上目標・利益目標がない。
 
 ○人材の一割を研究開発に投じている。

 ○利益を社員が成長を実感できることに投じている。

 ○会社の一日は毎日の庭掃除から始まる。

 ○年齢とともに賃金が上がっていく年功序列システム。


【コメント】


 代表取締役会長の塚越寛氏は、

 「社員ひとりひとりのハピネス(幸)の総和こそ、
  企業価値である」

 「どんな些細なことでも、「前よりよくなった」「幸せになった」と
  従業員が感じられれば、それがモチベーション向上につながる。
  売上が増えることが成長ではない。
  『何かがよくなった』と従業員が実感できる。
  それが、会社の成長だとオレは思う」

 と仰っている。
 
 http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/speech/index.html
 http://qurl.com/jc96k

 
 48期連続増収総益の理由は、

 塚越氏のバランスの良い経営センスにあると解釈しました。


 社員の幸せを追求する経営が表立って取り上げられているが、
 それだけでは、継続的成長はありえない。


 継続的成長のワケは、
 
 新商品開発への継続的投資、社員が成長を実感する環境・仕組みづくりへの
 投資などバランスのとれた経営ができる経営者の存在にあると見ました。


 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社は、「何かがよくなった」という実感があるだろうか?

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Vol.226 日本EVクラブ

2009-08-23 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.226 日本EVクラブさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【  我が社発展の抵抗は社長・社員の意識にないだろうか? 】

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 先日、日本EVクラブ代表の舘内 端(たてうち ただし)氏
 とお食事する機会をいただいた。


 舘内氏は、

 15年前の1994年に日本EVクラブを設立。
 今、話題のEV(電気自動車)の専門家。
 日本中を講演で飛び回ってるそうです。


 舘内氏のご活躍フィールドは、こちらから
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%98%E5%86%85%E7%AB%AF

 
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 お食事の途中で、

 誰もが聞く質問だろうが、あえて聞いたみた。


 私:「なぜ、EVクラブを設立したのですか?」

 舘内氏:「さんざん車で遊んで環境によくないことしてきたから
      その懺悔です」


 
 舘内さんは、15年前から自動車は内燃機関から電動車に
 移り変わる。それが環境にベスト、という強い信念を
 持っていたことを感じました。 


 
 今回は、ご縁のあった

 日本EVクラブさま から学ばせていただきます。

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 
 「 隗より始めよ 」


  日本EVクラブ代表・舘内端からのメッセージ

 

(出所 http://www.jevc.gr.jp/tateuchi/ 2009/08/23)

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○「隗より始めよ」とは。
  http://www.d2.dion.ne.jp/~nob_o/kotowaza/k_kaiyorihajime.html


 ○自分のできるところからやっていこうというのが、
  このクラブのベーシックな考え方

 ○言い出した人間が、まずは率先して行動していく。

 ○自分の手で自分の移動を支える。

 ○移動の責任を自分でとる。

 

【コメント】


 移動の責任を自分でとる、

 という考え方は刺激的でした。


 確かに現在の移動体をほとんどが企業が提供している。

 そこには、安全、製造責任など多くの規制、制約が生じる。


 EVクラブのメンバーは、
 すでに、個人の生活のための移動体(モビリティ)を個人責任で
 作っている。

 自分でEVを作り快適な移動手段を得ている。

 
 将来の移動体が自作PC(パソコン)のようになる
 未来を予見させらました。

 


【おまけ】


 もう一つ質問したことがある。


 私:「電気自動車普及のための問題をひとつ挙げるとしたら?」

 舘内氏:「利用者の意識でしょうね。

      ガソリン車に慣れたひとの意識が抵抗となるでしょう。
      ただし、人類の技術革命の歴史を振り返れば分かるように
      鉄道、飛行機、ガソリン車、どれも最初は利用者の抵抗が
      ありましたよね」


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 この会話を企業に水平展開すると、  


  「企業発展のための問題をひとつ挙げるとしたら?」

  「社長・社員の意識でしょうね。

   過去の成功、やり方に慣れた社長・社員の意識が抵抗となるでしょうね」


 と言われているような気がした。

 

 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃   我が社発展の抵抗は社長・社員の意識にないだろうか?

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