【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.21  プルデンシャル生命保険

2005-08-28 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Vol.21  プルデンシャル生命保険株式会社
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今週、プルデンシャル生命保険のトップセールスマンの
 ご講演を聞いた。

 この方、私より10歳年下。年収は、私の10倍以上。

 そんなご縁がありましたので、今回は、プルデンシャル生命保険様
 から学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
 
 ■Core Values 行動指針

  Worthy of Trust        : 信頼に値すること
    Customer Forcused      : 顧客に焦点をあわせること
    Respect for Each Other : おたがいに尊敬しあうこと
    Winning                : 勝つこと

 ■Vision 目標

  我々は、日本の生命保険事業の在り方に変革をもたらし、
  日本の生命保険市場において顧客から最も信頼される会社となります。
 
 ■Mission 存在意義

  我々は顧客の一人一人が経済的な保障と心の平和を得ることができるように、
  最高のサービスを提供することを使命とします。

 ■Strategy 方法論

  我々は生命保険の真のプロフェッシャナルであるライフプランナーを育成し、
  一人一人の顧客に対してニードセールスを行い、保険金をお届けするまで
  一生涯に亘りパーソナルなサービスを提供します。

(出所 : http://www.prudential.co.jp/corporate/000027.html 2005/08/28)

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】


 ■転職の理由

  この方、以前は大手証券会社でもトップセールスマン。
  
  プルデンシャル生命に転職した理由として、

  「顧客第一主義」

  「日本の生命保険業界を変革したい」

  「会社や自分の都合ではなく、一人一人のお客様に合わせたサービスを提供する」
  
  といった企業理念に共感したことがこの会社に転職することを決断した。
  とおっしゃておりました。


  きっと、この理念を熱く語り、伝えてくれた”人”がいたのだろう。


 ★☆★☆★☆★☆★☆★ 今週のヒント ★☆★☆★☆★☆★☆★

【わが社の企業理念は、新入社員・転職者の心を動かすほど魅力的か?】

【わが社では、企業理念を熱く社外に語れる人材を育成しているだろうか?】

 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■企業データ

 プルデンシャル生命保険株式会社 概要

【設 立】 1987年10月
【事業内容】 生命保険業及びそれに付随する業務
【資本金】 200億円
【従業員数】 3,539人(2004年度末)
【保険料等収入】 3,248億円(2004年度)
【保有契約件数】 186万6,218件(2004年度末)
【保有契約高】 22兆1,775億円(2004年度末)
 
(出所:http://www.prudential.co.jp/corporate/000080.html 2005/08/21)

Vol.20 資生堂

2005-08-21 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Vol.20  株式会社 資生堂
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  今日の新聞の全面広告で次のキャッチコピーが目を引きました。


   
       一瞬も
          一生も
             美しく

 

  全面に 上記の9文字とさりげなくシンボルマーク
  の「花椿」が標示されているだけ。

  本日、読んだ、日経、読売、朝日それぞれに
  1面広告が掲載されていました。


  かっこいい全面広告に感心したので、

  今回は、株式会社 資生堂様から学ばせていただきます。
  


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
  

 ■企業理念

 -企業使命・事業領域

  私たちは、多くの人々との出会いを通じて、
  新しく深みのある価値を発見し、
  美しい生活文化を創造します


 -行動規範

  1.お客さまの喜びをめざそう
  2.形式にとらわれず結果を求めよう
  3.本音で語りあおう
  4.広く深く考え、大胆に挑戦しよう
  5.感謝の心で行動しよう

(出所:http://www.shiseido.co.jp/ideals/mission/index.htm 2005/08/21)

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】


 ■体系化された企業理念

 資生堂さんの企業理念は下記のように体系化されている。


 □□□□■1.企業理念
 □□□■■2.THE SHISEIDO WAY(資生堂企業行動宣言)
 □□■■■3.THE SHISEIDO CODE(資生堂企業倫理・行動規準)
 □■■■■4.社内規定・社内ルール
 ■■■■■5.企業行動、日常業務活動

(参考 http://www.shiseido.co.jp/ideals/code/chapter6.htm) 


 ■行動規準 浸透・行動化の仕組み

  
  THE SHISEIDO CODE(資生堂企業倫理・行動規準)には、

  ●お客様
  ●取引先
  ●株主
  ●社員
  ●社会

  に対する行動基準が具体的に記述されている。また
  その全内容がホームページに開示されている。
  
  
  THE SHISEIDO CODE は、資生堂の企業理念や
  THE SHISEIDO WAY の実現に向けて、私たちが仕事をする際に、
 「何をすべきか」あるいは「何をしてはいけないのか」を具体的
  に示したもの。
  
  また、THE SHISEIDO CODE の 第6章 推進体制 には

  「THE SHISEIDO CODE に違反した場合」という規定まで
  解説されていた。(ビックリ!)
  
  ━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━
  THE SHISEIDO CODE に違反した場合には、社員やその上司は
  就業規則に照らして、応分の処分を受けることがあります。
  役員であれば、内規に照らして取締役会の決議による処分を
  受けることがあります。また、THE SHISEIDO CODE に違反して、
  会社に損害を与えた役員や社員は、その損害を賠償しなければ
  ならないこともあります。
  ━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━



 
 ★☆★☆★☆★☆★☆★ 今週のヒント ★☆★☆★☆★☆★☆★


 【わが社の行動規準には、次の視点が盛り込まれているだろうか?】
   ●お客様  ●取引先  ●株主  ●社員  ●社会


 【わが社の行動規準には、次のことが具体的に記述されているだろうか?】
   ●「何をすべきか」 ●「何をしてはいけないか」
         

 【わが社の行動規準には、違反にした場合の対処について
                     記述されているだろうか?】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■企業データ

商号 :   株式会社 資生堂
創業 :  1872(明治5)年
資本金:  645億円 (2005年3月31日現在) 
売上高:  連結 6,398億円 (2005年3月期)
      単独 2,430億円 (2005年3月期)
従業員数:  約3,100名 (グループ従業員数 約24,700名)
(2005年4月1日現在)
 
(出所:http://www.shiseido.co.jp/s0204gai/html/ 2005/08/21)

■おまけ情報
名前の由来は、中国の古典『易経』の一節「至哉坤元 万物資生」
」(大地の徳は何とすばらしいことか、万物はここから生まれる)。
創説者は、大地のように、自らが様々なものを生み出す存在になろうと、
大志をいだいて、この名前をつけたそうです。

Vol.19 オリエンタルランド

2005-08-14 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Vol.19 株式会社 オリエンタルランドさまから学ぶ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  今日は、お盆休みの方が多いのではないでしょうか。

  ほとんどの社長さんは、休みに入っても
  24時間、会社のことが頭から離れない。
  のが普通ではないでしょうか。

  でも、会社のことを考える時間と家庭のことを
  考える時間とのバランスも大切です。

  小さなお子さんがいる家庭では、遊園地に行こうと
  考えるお父さんも多いと思います。
  
  今回は、国内遊園地No.1の東京ディズニーランドを経営している
  株式会社オリエンタルランド様から学ばせていただきます。
  

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
  

 ■企業使命

  自由でみずみずしい発想を原動力に
  すばらしい夢と感動
  ひととしての喜び
  そしてやすらぎを提供します。

 ■経営姿勢

  1. 対話する経営
  2. 独創的で質の高い価値の提供
  3. 個性の尊重とやる気の支援
  4. 経営のたゆまぬ革新と進化
  5. 利益ある成長と貢献
  6. 調和と共生

 ■行動指針

  1.探求と開拓
  2.自立と挑戦
  3.情熱と実行

(出所:http://www.olc.co.jp/company/philosophy/index.html 2005/08/14)

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━



【企業理念育成のヒント】


 ■企業理念の起源 =創業者・経営者の想い=


  企業理念の起源は、創業者・経営者の人生観・価値観
  から滲み出てくる ”想い” である。

  この”想い”無くして企業理念は生まれない。


  オリエンタルランドの企業理念の起源はどこにあるのだろうか?


  オリエンタルランド社の前社長である加賀見俊夫氏は
  東京ディズニーランドの立役者として次の人を挙げている。
  
  元京成電鉄社長兼初代社長の川崎千春氏。
  
  2代目社長の高橋政知氏。


  ●川崎千春氏

  1958年、アメリカに出かけた川崎は開園したばかりの
  ディズニーランドに出会う。京成電鉄が経営する谷津遊園と比べて、
  夢のようなディズニーランドが、信じられない規模で展開されていた。


  「こんな世界を日本の子供たちに見せてやりたい。」


  という夢を抱いた川崎氏は、この夢の実現に情熱を傾けることになった。



  ●高橋政知氏
 
  高橋氏は川崎氏に比べてディズニーランドへの思い入れはそれほど
  深くはなかった。川崎氏が「すごいものを日本に持ってこようと思う」
  といったときもイメージが湧かず「本気なのか?」と思ったらしい。
  「ディズニーランドは俺の仕事ではない。埋め立て事業を軌道に乗せる
  までが俺の仕事だ」という気持ちが強かった。
  だが、埋め立て事業に携わっているうちにこの土地に愛着を持ち、


  「ここに、国民の幸福に寄与するものを作り上げたいという意識が高まってきた。」


  そうです。


 ------------------------------------------------------------------

  このお二人の熱い想いが企業理念の起源だろう。


  【わが社の企業理念には、熱い想いが込められているだろうか】




  PS:
  

   次のお言葉が頭をよぎりました。 
 
  
   かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂(吉田松陰)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■参考資料

 1)海を越える想像力 東京ディズニーリゾート誕生の物語
    加賀見 俊夫 著  講談社

Vol.18 Haier 海尓 ハイアール

2005-08-07 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Vol.18 Haier 海尓 ハイアール  様から学ぶ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  先日、中国 ハイアール社の方からお話を聞く機会があった。

  ハイアール社は、中国を代表する総合家電メーカである。
  
  1984年の創業から17年間で売上額17,000倍だそうだ。


  ハイアール社のwebから以下のページを見つけた。
   
  http://www.haier.com/chinese/about/culture.asp

  翻訳ソフトを利用して訳してみると、以下のことが
  書かれているようでした。

  漢字から 一部、理解できます。1度、眺めてみると
  おもしろいですよ。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.haier.com/chinese/about/culture.asp  
 からの推測翻訳です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   企業文化
   

     海尓理念


    -発展テーマ(2002,2003,2004,2005)
    -企業文化
    -精神 海爾の方法
    -如実用語
    -発展過程
    -人を使う理念
    -品質理念
    -ブランド理念
    -マーケティング理念
    -サービス理念
    -市場理念
    -競争理念
    -輸出理念
    -資本運営理念
    -技術改造理念
    -新技術開発理念
    -理念管理
    -“ショックを起こす魚”を食べる
    -資源論
    -競争論
    -壁をはずした議論
    -10/10原則
    -生存理念
    -国際市場配置理念
    -80/20原則
    -幹部警告 海爾人の個人修養
    -“全従業員SBU”理念

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】

 ハイアール様の企業理念について調べていたところ、
 下記の文献が見つかりました。
 
 今週は、この文献から学習させていただきました。

 ----参考文献-------------------------------------------------- 
 「青島ハイアールにみる日中企業文化研究」 川西重忠著
 (産研通信 No.62 2005.3.31 )
 http://www2.obirin.ac.jp/unv/research/sanken/62Kawanishi.pdf
 --------------------------------------------------------------


 ■ハイアールの企業文化は、実質的創立者である張 瑞敏氏の文化


 -張 瑞敏氏は、企業の競争は、結局は文化の競争であり、優秀な企業
  文化を作り上げてゆくことであると考えていた。

 -価値観の中核は、「創新」である。

 -「創新」観念で先導され戦略がたてられ市場を創新してゆく。

 -ハイアールは、無から有を生み、小から大になり、大から強となり
  中国から世界に向かってハイアール文化自信も不断の創新、
  発展を遂げてゆくことになる。

 -張 瑞敏氏は、社員の自己実現と会社の世界的ブランド実現に
  よる発展を通じて他者実現、すなわち社会貢献に結び付けた
  ところに彼の創新がある。

 -ハイアールの企業文化は、表層、中層、深層の3層になっている。」
  
   ・表層文化は、物質文化であり商品など
   ・中層文化は、組織精度など
   ・深層文化は、精神文化であり、信念、道徳規範である。

 -ハイアールは、この深層文化を根源とする。



   【わが社の深層文化は幹部に浸透しているだろうか?】


 
 ■ハイアールの人に聞いた。


  「ハイアール社の魅力はなんですか?」と質問したところ、
  

  「社長(張 瑞敏氏)の理念がすばらしい。」と即答されました。

  このあと、延々と社長の理念のすばらしさを
  私に説明を続けた。

  ジェームス・C・コリンズのビジョナリカンパニーで
  述べられていた「カルトのような文化」という言葉
  を思い起こしました。


 【わが社の幹部は、理念への熱狂的な信者となっているだろうか?】