【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.175 古河電気工業

2008-08-31 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.175 古河電気工業さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社の理念には、「核」となる強みが含まれているだろうか?】

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 週末に、古河電気工業株式会社 代表取締役 会長 CEO
 の石原廣司のご講演を聞く機会がありました。


 受講者からの質問に答える石原氏の発言から
 人間力が伝わってきました。


 「何を話すか」も大事ですが、「だれが話すか」によって
  
 大きく影響力が違うことを感じさせられました。
 

 今回は、ご縁のあった古河電気工業さまから学ばせて
 いただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【基本理念】

   
 基本理念世紀を超えて培ってきた素材力を核として、

 絶え間ない技術革新により、

 真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。


(出所 http://www.furukawa.co.jp/kaisya/philosophy.htm 2008/08/31)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ●創業者 古河市兵衛         :銅山、精錬
   → 古河鉱業(現、古河機械金属) :銅山、精錬、機械 
     → 古河電工         :電線、非鉄金属
       → 富士電機       :重電機、電気機器
         → 富士通      :通信機、コンピュータ

  と、古河グループは発展している。

 ●素材力をベースに技術展開している

  ・精銅 → 伸胴品 → 電解銅箔・めっき → 高密着めっき

  ・精銅 → 電線 → 通信ケーブル → 光ファイバ

  ・電線 → 絶縁被覆 → ポリエチレン → 発泡技術

 ●3つのコアコンピタンスを持っている。
  ・金属
  ・光
  ・プラスチック

 ●5つの事業を展開している。
  ・金属
  ・軽金属
  ・情報通信
  ・エネルギー、産業機材
  ・電装、エレクトロニクス

 ●お客様から見えない組織力強化に取り組んでいる。

 ●チャレンジしたことを評価する仕組みを導入している。
    

【コメント】


 石原氏は、理念にある「素材力」を【核】として
 今後とも事業展開していくことを力説していた。


 その裏には、「素材力」を【核】としない事業展開での
 経験があったのだろう・・・。

 

┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社の理念には、「核」となる強みが含まれているだろうか?

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Vol.174 バンダイ

2008-08-23 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.174 バンダイさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社の「ありふれていない」ポイントはなんだろうか?】

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 先週、久しぶりに夏祭りで御神輿をかつぎました。
 
 まだ、全身に筋肉痛そして肩にはアザが残ったままです。


 祭りの様子はコチラです。(You tube動画から)
 http://jp.youtube.com/watch?v=LOgMvzJrois&NR=1 

 
 しかし、 
 あの一体感、陶酔感、熱狂感は、なぜ生じるのだろうか・・・
 


 今回は「祭り」、「理念」のキーワードからスタートして
 出会ったバンダイさまから学ばせていただきます。
 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【創業理念】

   
 萬代不易


【ビジョン】


 世界一の感動創造企業 We create Wow’s

 

【企業スローガン】


  夢・クリエーション


(出所 http://www.bandai.co.jp/corporate/policy.html 2008/08/23)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ●社名のバンダイは、「萬代不易」に由来している。

 ●「萬代不易」とは、
  中国の周代兵法書「六韜」の中にある
  永久に変わらないモノという意味を持つ言葉。

 ●バンダイの変わらないものとは、
  「いつの世でも人びとの心を満たす商品を作り、
   やむことのない企業の発展を願う」という思い。

 ●世界中のあらゆる世代の人々の夢を育み、
  感動を体験していただける商品・サービスを
  生み出していくことを企業使命としている。

 ●「キャラクターマーチャンダイジング」というビジネスモデル
  を構築している。

 ●ヒットキャラクターの権利を獲得し、玩具などに商品化
  することで収入を得るモデル。

 ●テレビ番組放送を通じてヒット確度を高め、
  玩具、ゲームソフト、生活用品、文具などに展開している。

 ●商品展開を多角化することで、
  収益面でも安定的なポートフォリオを構築している。

 

【コメント】

  バンダイさんの新卒募集ページがユニークです。

  採用テーマが設定されています。

  2009年度は、「ありふれるな」。
  
  (出所: http://www.bandai.co.jp/recruit/graduates/ )


  エントリーシートの課題には、下記の質問が。

  1、あなたとバンダイが一緒に働いてハッピーになれる理由を教えてください。

  2、あなたの最高に自分らしい写真をご紹介ください。

  3、あなたの「波乱万丈のドラマ」を教えてください。

  4、あなたの「ありふれていない」ポイントについて教えてください。

  (出所 : http://0o0mina0o0.blog109.fc2.com/blog-category-8.html

 

  ビジョン、企業使命に共感できる人材採用のための
  とてもユニークな質問だと思いました。


  これらの質問は、自分自身に問いかけてみてもいいかも・・・


┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社の「ありふれていない」ポイントはなんだろうか?

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Vol.173 電力中央研究所

2008-08-16 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.173 電力中央研究所さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

 【今、不退転の熱意と気魄をもって
       取り組んでいることは何だろうか?】

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 「経営というものはな、心配や気苦労だけじゃいかんようだぞ。

  ある信念にもとづいて計画を立てる。そしたら、たとえ他人から

  バカにされようが、その計画のもとにまっすぐ前進しなけりゃならん。

  その不退転の熱意と気魄、これさえあれば、たいていのことは

  できるようにおもう。

  そこでだ、経営難ということは、意気地なしの

  代名詞ではあるまいか・・・・・」

 

  まかり通る <電力の鬼・松永安左エ門> 小島直記著 
  
  からの一文です。
  

  金儲けと女遊びにしか興味がなかった男が、
  日本発展のため、電力事業に命を懸ける経営者へと変化していく。
 
  松永氏の実践に基づく成長課程あっての発言(一文)に
  インスパイアされました。
  (この一文は、489/690ページに書かれています)
 

  今回は、松永安左エ門氏が創設した電力中央研究所さまから学ばせて
  いただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【電力中央研究所 人と技術の50年 表紙より】


  人ありて技あり

    技ありて未来あり


(出所 http://criepi.denken.or.jp/intro/matsunaga/fifty_years.pdf 2008/08/16)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ●電力の鬼と呼ばれた不屈の事業家、松永安左エ門氏が創設者。
  http://criepi.denken.or.jp/intro/matsunaga/index.html

 ●松永氏は、戦後、自主自営の電力民営化、九分割案を提唱し実現している。

 ●松永氏は、民営化を続けてこそ、自由競争の原理が働き豊富で低廉な電力が
  供給できるという信念をもっていた。

 ●電気事業の課題は、ひとつの研究機関で総合的、効率的に
  取り組むべきと言う考えにもとづいて、各電力会社からの給付金で
  運営する仕組みをつくりあげている。


【コメント】

  本書、まかり通る <電力の鬼・松永安左エ門> 小島直記著
  
  で私がマーキングした箇所の一部をご紹介します。


  「どんな事業、計画でも、抽象論ではいかん。体当たりをして
   いかなければならんが、玉砕ではない。実際においては、
   技術的に根本から築き上げることだ。そうでなければ
   事業の基礎はもてない」

  「仕事というものは、強い力と、正しい信念とから出発しなければ
   難しいものである」

  「他人を栄えさせてこそ、自分も栄える」

  「オレは自分と同じ性格の人間とは組まない。自分と同じなら、
   二人必要ない」

  「人の働く力、これが資源だ。金や、蓄積された富や、これにともなう
   信用だけが富だと考える時代は過ぎた。マンパワーの開発
   それが人造りだ!」

   
   日ごろは、先に答えが書かれたビジネス書を読むことが
   多い。本書のような伝記ものには、今の自分にあった答えとの
   邂逅がある。この夏休み、運良く良書とのめぐり合えました。

 

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┃ 今、不退転の熱意と気魄をもって
┃         取り組んでいることは何だろうか?

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Vol.172 ARAMAKI牧場カンパニー

2008-08-11 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.172 ARAMAKI牧場カンパニーさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社の起業理由は、子供にも共感してもらえるだろうか?】

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 当社では、年に一度「日本一視察研修」に出かけています。

 今年は、「仙台七夕まつり」。

 数キロにも連なる豪華絢爛な笹飾り。

 一本の価格は数十万~数百万円するそうです。


 このお祭りを毎年継続する仕組み、工夫が随所に
 見られました。これだけでもいい研修でした。


 仙台には、七夕以外にも「牛タン」、「萩の月」、「東北大学」など、
 勉強になるテーマがいっぱいでした。
 
 

 そんなわけで、今回は「仙台」、「理念」のキーワードから
 出会ったARAMAKI牧場カンパニーさまから学ばせて

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【理念】

  私達は仙台の食の文化を伝えようと思い、
  牛が舌を出している商品を作りました。


  仙台の食の文化(牛タン)はあたりまえと思っていた人にも
  「仙台の食の文化(牛タン)はすばらしいものなんだ。」と
  思っていただければ、うれしいです。


(出所 http://xurl.jp/hbb  2008/08/11)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ●ARAMAKI牧場カンパニーさまは、
  荒巻小学校実践プログラムの起業教育でつくられた会社でした。
  http://xurl.jp/ibb

 ●5年生の各クラスでチームをつくり起業体験をしている。
  http://xurl.jp/jbb

 ●5年2組の生徒がつくった会社のホームページには、「理念」が書かれている。
 
 ●理念には、会社を起業した理由が書かれている。


【コメント】


 下記に、荒巻小学生の起業プレゼンの資料があります。

  http://xurl.jp/kbb

 一度、ご覧いただくとよいかと思います。

 

 小学生の考える起業理由には、濁りがないですね。 

 


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┃ 我が社の起業理由は、子供にも共感してもらえるだろうか?

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Vol.171 NEC

2008-08-02 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.171 NEC さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社は、社会の変化に対応した社史を刻んでいるだろうか?】

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 先週、NECの方に食事をご馳走になった。

 
 この方、私が生涯の目標としている

 「ロマンスグレーのジェントルマン」

 なのです。


 10年前、私がある駅の階段で自分の傘に足を絡ませて
 転げ落ち、うなっていたところを助けてくれた紳士なのです。

 

 階段から転げ落ちた「男」と
 それを助けてくれた「紳士」との再会でした。

 

 そんなご縁のあるNECさまから学ばせて
 いただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【企業理念】

   NECはC&Cをとおして、

   世界の人々が相互に理解を深め、

   人間性を十分に発揮する
   
   豊かな社会の実現に貢献します。

                    1990年制定


(出所 http://www.nec.co.jp/profile/necway.html 2008/08/02)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ●通信とコンピュータをとおして、情報や知識の伝達や交流、
  それを通しての、人と人との相互理解、知の創造に貢献している。

 ●創業当時の100年以上前から"Better Products, Better Service"
  というスローガンを掲げている。

 ●1899年、日本で最初の外資系企業として創業。

 ●創業時は通信機の輸入販売、その後国産化、自主開発へと移行している。

 ●1973年、「NECツリー」により今後の事業展開を示している。
 (普及版社史「NECの百年」 P177)

 ●1978年、「C&Cチャート」により、C&Cの概念を示している。
 (普及版社史「NECの百年」 P190)
  

【コメント】

 こちらに「NEC 百年史」が公開されていました。
 http://www.technogallery.com/nec_c-and-c/c&c-library/shasih-library.html

 読みごたえあります。貴重な資料ですね。

 通信とコンピュータの発展そして変化に対応して
 成長する企業の歴史が記されてます。

 

┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社は、社会の変化に対応した社史を刻んでいるだろうか?

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