【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.273 美津濃(ミズノ)

2011-01-30 | Weblog

────────────────────────────────────
【週刊】企業理念 Vol.273 美津濃(ミズノ)さまから学ぶ
────────────────────────────────────
 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

──────────────【今号の所感】───────────────
 

  消費者の感性に訴えかける商品で差別化を図ろうとしている。


  確かに、本田圭佑、岡崎慎司が愛用するスポーツシューズブランドには、
  感性を刺激するものがある。


────────────────────────────────────


 昨日の深夜に、

 アジアカップ決勝 オーストラリア戦でTVに釘付けになっていた
 方が多いのではないでしょうか?


 延長戦後半4分、長友選手の左サイドのドリブル突破からの折り返し、
 そして李選手の鮮やかなダイレクト・ボレーシュート。


 つい深夜にも関わらず、こぶしを握り締め


 「よっしゃ~~~~~!」 と叫んでいました。


(あの興奮をもう一度 → http://dogatch.jp/sports_event/soccer/ )


 先日の韓国戦、深夜でも瞬間最高視聴率は、40.6%だそうですから
 昨夜のオーストラリア戦は、さらに高視聴率だったかも・・・・

 

 今週は、アジアカップで活躍した本田選手、岡崎選手が履いていた
 サッカーシューズのデザインが気になりましたので、
 そのメーカーである美津濃(ミズノ)さまの有価証券報告書から学ばせていただきます。
 

────────────────────────────────────
 ◆美津濃の経営理念
------------------------------------------------------------------------


 より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する。


 (出所:http://www.mizuno.co.jp/csr/management/index.html  2011/01/30)

 

 <ミズノのこころ>

  「ええもん作りなはれや」  創業者 水野 利八
                   
 (出所:http://www.mizuno.co.jp/kokoro/  2011/01/30)


────────────────────────────────────
 ◆有価証券報告書からの学び
  
 参考・出所:第97期有価証券報告書 平成21年4月1日~平成22年3月31日
 http://www.mizuno.co.jp/finance/yuukashoukenhoukoku1006/index.htm
------------------------------------------------------------------------

【業績等の概要】

 ●スポーツ品業界においては、参加するスポーツの分散や、健康志向の高まりから
  スポーツのライフスタイルへの定着が進んでいる。

 ●一昨年より続く世界的な景気の低迷は、買い替え需要を中心に
  消費マインドを低下させたが、高機能商品やカスタム・オーダー品は底堅く推移、
  機能性を重視した消費動向が見られる。

 ●経費削減や生産地最適化など徹底したコストダウンを推進するとともに、
  グローバル市場を視野においた商品開発を積極的に行っている。

 ●スポーツ品開発のコンセプトを、パフォーマンスの向上に加え消費者の感性に
  訴えることにもウエイトを置き、地域スポーツ大会などを通して
  商品を体感できる機会の提供に努めている。

 ●売上高は、133億3千2百万円減(前年度比8.2%減)の1,487億3百万円
   営業利益は、1億2千6百万円減(前年度比4.4%減)の27億8千3百万円、
   経常利益は、15億5千4百万円増(前年度比103.6%増)の30億5千4百万円、
   当期純損益は、40億1千5百万円増の16億2百万円。

 【対処すべき課題】 

 ●ゴルフ事業の再構築
  高額商品の買い控えと、過熱する価格競争により、販売は厳しい状況。
  このような不透明な経済環境は今後も続くと考え、低成長時代に適応する
  利益体質へ向け、グローバル市場を視野に入れた効率的な企画開発、
  販売を実現することで付加価値の高い製品やサービスを提供していく。

 ●中国市場での事業効率化
  活発な消費活動が続く中国市場では、海外企業、中国国内企業とも競合の
  大型参入が相次ぐ。価格競争が過熱し、販売の低下を招いた。
  ブランド力の向上と効率的な販売体制の構築を実現し、収益の改善を目指す。

 ●パーソナルユーススポーツへの対応強化
  ライフスタイルの多様化や健康に対する意識の高まりから、ランニングや
  フィットネスのようなパーソナルユーススポーツの分野に対する需要は、
  スポーツ品のみならずサービス分野においても堅調。
  技術力を背景とした機能的な商品やサービスを提供していくなど、
  成長分野の柱として取り組みを強化していく。

 ●経営理念のもと、下記の長期経営方針に沿って企業価値向上の具現化を図っている。

  1.新100年ブランドの創造
  2.世界企業ミズノの実現
  3.誇りある企業文化の育成

 ●中長期的に以下のような重点目標を設定し、企業価値を向上させていく。

  <海外市場でのシェア向上>
   グローバル・ベースでのマーケティングのさらなる推進により、すでに評価の高い技術
   や機能性を強く訴求し、専門店チャネルを中心に、欧米をはじめとする海外市場での
   売上高の増大と一層のシェア向上を図っていく。

  <商品開発力の強化>
   ブランド差別化の源泉として、開発への人材と資金の投資を積極的に行う。
   また、高い技術力により認知されたシューズや、新素材の開発・採用や機能重視の
   高い縫製技術を有するスポーツアパレルの分野はグローバルの市場規模も大きく、
   拡販余地が見込まれる。これを最重点攻略分野として成長させていく。

  <健康関連事業>
   日本国内の少子高齢化に伴いシニア層の人口構成比が増大し、その健康意識が
   今後さらに高まると想定されることから、競技スポーツで培った技術・ノウハウで
   健康増進需要に応える商品とサービスを提供していく。


【研究開発活動】

 ●当連結会計年度における研究開発費は20億7千万円、
  すべてスポーツ用品販売事業のためのもの。

 ●サッカーシューズでは、無回転キックを科学したアドバンスドモデル
  <WAVE IGNITUS MD(ウエーブ イグニタス エムディー)>を発売し、
  IGNITUSシリーズとしてトップからジュニアモデルまで展開している。

────────────────────────────────────
 ◆今号の所感
------------------------------------------------------------------------

  消費者の感性に訴えかける商品で差別化を図ろうとしている。


  確かに、本田圭佑、岡崎慎司が愛用するスポーツシューズブランドには、
  感性を刺激するものがある。

 
  本田選手 → http://mizunofootball.com/mukaiten/index.html
  岡崎選手 → http://o-kyaku.biz/blog/archives/130


────────────────────────────────────
 ◆参考資料・書籍
------------------------------------------------------------------------

 □平成22年(2010年)3月期 決算説明資料
  http://www.mizuno.co.jp/finance/setumei/images/100520.pdf

 □スポーツ経営学
  http://www.amazon.co.jp/gp/product/4883617157?ie=UTF8&tag=marue-22

────────────────────────────────────

  *株式会社等の敬称は省略させて頂いております。

 

最後までお読みくださってありがとうございます!

にほんブログ村 経営ブログ 経営哲学・経営理念へ
にほんブログ村     ←参考になりましたらクリックをお願いします。

【週刊】企業理念 ←メルマガでの定期購読(無料)はコチラから!


Vol.272 安川電機

2011-01-23 | Weblog

────────────────────────────────────
【週刊】企業理念 Vol.272 安川電機さまから学ぶ
────────────────────────────────────
 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

──────────────【今号の所感】───────────────
 

 電気自動車(EV)による業界構造の変化の中から
 各社、新たなビジネスチャンスを模索している。

  
 新たなビジネスチャンスを発見し、創りだした企業が勝者となるだろう。


────────────────────────────────────


 ネットで、

 「EV向けモーター1000台受注 安川電機」という記事を拝見しました。
  http://www.47news.jp/localnews/hukuoka/2011/01/post_20110118021607.html


 安川電機は、「モータ」、「インバータ」、「産業用ロボット」で有名な大手メーカー。

 納入先(買い手)は、日本郵便からEVを受注したベンチャー企業のゼロスポーツ社。


 従来の、大手○○自動車が車を製造し、系列企業が主要部品を納入するという
 業界構造とは異なる。


 この記事を読んで感じたことは、「業界構造の変化」。


 今週は、安川電機さまの
 有価証券報告書から学ばせていただきます。


────────────────────────────────────
 ◆安川電機の経営理念
------------------------------------------------------------------------


 1.品質重視の考えに立ち、
   常に世界に誇る技術を開発、向上させること。

 2.経営効率の向上に努め、
   企業の存続と発展に必要な利益を確保すること。

 3.市場志向の精神に従い、
   そのニーズにこたえるとともに需要家への奉仕に徹すること。


 (出所:http://www.yaskawa.co.jp/company/idea01.html 2011/01/23)


────────────────────────────────────
 ◆有価証券報告書からの学び
  
 参考・出所:第94期有価証券報告書 平成21年3月21日~平成22年3月20日
  http://www.yaskawa.co.jp/newsrelease/2010/10.pdf
------------------------------------------------------------------------

【業績等の概要】

 ●中国をはじめとしたアジア等の高成長に支えられ、その最悪期を脱し、
  緩やかな回復傾向にあるが、全般的には厳しい状況で推移した。

 ●このような状況に打ち勝つべく、以下の施策を実行している。

 ・ACサーボモータ・コントローラ、インバータ、産業用ロボット等
  の主力商品における、有望市場の開拓と既存市場でのシェア拡大
 ・トップ率先の営業促進や、潜在需要の大きな顧客への提案による受注確保
 ・技術開発のスピードアップとシステム対応力強化による新商品の提案加速
 ・有望市場である中国や新興国への拡販
 ・コストダウンの徹底・強化による圧倒的な価格競争力の実現
  と効率的な生産体制確立

 ●受注面では、当期後半になりモーションコントロールセグメントを中心に、
  中国・アジア市場向けが回復し、国内市場向けも緩やかに回復してきたが、
  世界同時不況の影響は大きく、売上は大幅な減収を余儀された。

 ●売上高2,247億10百万円(前年度比35.8%減)、
  営業損失69億77百万円(同277億83百万円減)、
  経常損失60億49百万円(同260億73百万円減)、
  当期純損失56億99百万円(同125億92百万円減)。
 
 ●所在地別セグメントについて、地理的近接度により、
  日本、米州、欧州、アジアの4つのセグメントに分類している。
 
  日本では、
   売上高1,384億82百万円(前年度比34.1%減)。
  米州では、
   売上高273億61百万円(前連結会計年度比35.6%減)。
  欧州では、
   売上高250億29百万円(前連結会計年度比52.0%減)。
  アジアでは、
   売上高338億37百万円(前連結会計年度比25.4%減)。

【対処すべき課題】

 ●平成21年度からスタートした中期経営計画“Challenge100”では、
  以下を基本方針としている。

  ・より使いやすく、より人に近い領域へ、人と共存するロボット市場を創造する。
  ・グリーンエネルギー分野で、最適エネルギー変換技術により新しい価値を創造する。
  ・既存事業は徹底した効率化と市場対応力強化で、悪環境に打ち勝つ。

 ●2年目にあたる今年度は、以下の施策を実行。

  ・成長著しい中国・アジア、新興国市場への拡販加速
  ・環境エネルギー分野の事業拡大
  ・徹底的なコストダウンの継続
  ・競争力のある新商品を市場投入し続けるための、開発体制と商品体系への転換
  ・常に品質と効率が共に向上し続けるための、
   設計、調達、生産、サービスといった全ての業務の最適化
  ・世界規模で、新たな市場・顧客への販売を加速し続ける仕組みづくり

【研究開発活動】

 ●サーボドライブ、インバータドライブなどの次世代技術、及び様々な課題の
  解決に向けた技術の開発を進めた。
 
 ●その成果の一つとして、小形・軽量、高出力・高効率のハイブリッド電気自動車用
  モータドライブシステムを開発し、スムーズな加減速と高効率を実現した。
  当分野の研究開発費は24億61百万円。

 

────────────────────────────────────
 ◆今号の所感
------------------------------------------------------------------------

 電気自動車(EV)による業界構造の変化の中から
 各社、新たなビジネスチャンスを模索している。

  
 新たなビジネスチャンスを発見し、創りだした企業が勝者となるだろう。

 
(ポーターの業界分析手法が役に立つかも知れない・・・)


────────────────────────────────────
 ◆参考資料・書籍
------------------------------------------------------------------------

 □2009-2012年度中期経営計画『Challenge 100』
  http://www.yaskawa.co.jp/ir/ir_document/Challenge100_web3.pdf

 □アニュアルレポート2010(日本語版)
  http://www.yaskawa.co.jp/ir/ir_document/annualreport/2010/jp/ar2010.pdf

 □ファイナンシャル ファクトブック2010
  http://www.yaskawa.co.jp/newsrelease/2010/11.pdf

 □電気自動車が革新する企業戦略
  http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822221865?ie=UTF8&tag=marue-22

 □ポーターの業界分析における5つの力
  http://www.nsspirit-cashf.com/logical/5_force.html
  http://zukaikikaku.adam.ne.jp/5Force.pdf


────────────────────────────────────

 *株式会社等の敬称は省略させて頂いております。

最後までお読みくださってありがとうございます!

にほんブログ村 経営ブログ 経営哲学・経営理念へ
にほんブログ村     ←参考になりましたらクリックをお願いします。

【週刊】企業理念 ←メルマガでの定期購読(無料)はコチラから!

 

 


Vol.271 アスクル

2011-01-16 | Weblog

────────────────────────────────────
【週刊】企業理念 Vol.271 アスクルさまから学ぶ
────────────────────────────────────
 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

──────────────【今号の所感】───────────────
 

 注文窓口は、パソコン・携帯機器、

 納品窓口は、コンビニ・宅配便、

 へと変化している。


  この変化に対応したサービスにおける競争力は

 圧倒的なローコストオペレーションとお客様との信頼関係となる。


────────────────────────────────────


 最近、我が家の主役は、愛犬の「なると」である。

 生活にリズムと笑顔を与えてくれる、この犬には感謝している。

 
 この犬、P&G社の「AIMS」というドックフードを食す。

 
 本日、インターネット経由で”あすまる”に発注した
 ドックフードの「AIMS」(3kg)が宅急便で届いた。
  http://www.asmaru.com/goods/203905/


 我が家まで宅配便で届けてくれて、
 お値段 ¥1,240-。 (総額¥1,500以上で送料無料)
 

 今ままでは、近場の大手スーパーの広告から最安値をさがして、
 かつ、車で出かけて自分で家まで運んで、
 お値段 ¥1,360-。 
 

 小額商品では、ネット通販はそんなに安くないだろう、と思っていたが
 その考えは簡単に覆されてしまった。


 今週は、”あすまる”の親会社であるアスクルさまの
 有価証券報告書から学ばせていただきます。


────────────────────────────────────
 ◆アスクルの企業理念
------------------------------------------------------------------------

 

 「お客様のために進化する - Innovate for Customer -」

 

 (出所:http://www.askul.co.jp/kaisya/press/business/b_idea.html 2011/01/16)

────────────────────────────────────
 ◆有価証券報告書からの学び
  
 参考・出所:第47期有価証券報告書 平成21年5月21日~平成22年5月20日
 http://ir.askul.co.jp/repository/IRRP/FS/PDF/4J0000181893F.pdf
------------------------------------------------------------------------
【業績等の概要】

 ●お客様企業のコスト削減意識は継続しており、事業者間の価格競争は
 熾烈化し、厳しい状況。
 
 ●「オフィス生活用品」が順調に推移。一方、耐久財である
  「オフィス家具」は、底打ちの兆候が見られる。
 
 ●当連結会計年度の
  売上高は、      1,889億91百万円(前年度比0.8%減)
  売上総利益は、     443億84百万円(前年度比0.1%減)
  販売費及び一般管理費は、373億69百万円(前年度比3.3%増)
  営業利益は、       70億14百万円(前年度比14.9%減)
  経常利益は、       69億13百万円(前年度比16.2%減)
  当期純利益は、      34億85百万円(前年度比23.0%減)。 

 ●インターネット経由受注比率  59.2%(前年度比4.0%増)


【対処すべき課題】


 ●オフィス用品の通販業は、お客様の節約志向の高まりや商品やサービスに対する
  ご要望の多様化により、競合他社との競争が今後さらに厳しくなることが予想される。
 
 ●景気回復局面での大きな飛躍に向け次世代ビジネスモデルを構築し、
  本格的な展開を行う成長段階に入っている。
  
 ●次世代ビジネスモデルの大きな柱は、

  1)インターネット技術を活用した「お客様基盤の飛躍的な拡大」、
  2)「商材の圧倒的な拡大」
  3)「商品調達コストの低減」
  4)「圧倒的なローコストオペレーションの実現」。

 ●以下の4つのテーマの取り組みを加速している。 

  1)次世代ビジネスモデルの展開 
  2)既存ビジネスの磨き込みによる第2の創業 
  3)コスト構造改革の継続的推進 
  4)アジア市場への進出 


【事業等のリスク】

 ●事業モデルにおいて、エージェント制度の採用が大きな特徴となっている。

 ●お客様への販売代金回収は、担当エージェント側でその回収リスクを負い、
  自社は、エージェント(約1,500社)に対する売掛金について回収リスクを負う体制。
 
 ●エージェントがお客様開拓を行う一方、自社でも広告宣伝やキャンペーンを
  実施しており、両者の相乗効果によってお客様登録件数が拡大している。
 
 ●自社が実施した広告宣伝費の一部として、顧客獲得に応じて一定額を
  広告宣伝協力金としてエージェントに負担いただく仕組み。
  
 ●広告宣伝等の効果が悪化して直接申込み比率が低下することにより
  広告宣伝協力金の減少により自社が負担する広告宣伝費が増加する場合がある。
  
 ●カタログ掲載商品の品質に重大な問題が発生した場合、あるいはカタログの表示内容
  に重大な瑕疵が発生した場合には、カタログを回収せざるを得ない事態が考えられる。

 ●インターネットの急速な普及と相俟って、インターネット通販比率は上昇する傾向にある。
 

────────────────────────────────────
 ◆今号の所感
------------------------------------------------------------------------


 注文窓口は、パソコン・携帯機器、

 納品窓口は、コンビニ・宅配便、

 へと変化している。


  この変化に対応したサービスにおける競争力は

 圧倒的なローコストオペレーションとお客様との信頼関係となる。


────────────────────────────────────
 ◆豆計算:アスクルの配送費売上高比率
------------------------------------------------------------------------


(単独:単位 百万円/対売上高比率)

 売上高          ¥186,325 
 売上原価        ¥151,245 / 81%
 売上総利益      ¥43,543  /23%
  
  
 販売管理費      ¥36,139 / 19%
 (主要内訳)  
   配送運賃       ¥7,008 / 4%  ← 配送費売上高比率 4%
   販売促進引当金繰入額  ¥451 /  0%
   給与手当       ¥3,340 / 2%
   退職給付費用     ¥176  / 0%
   業務外注費      ¥3,234 / 2%
   業務委託費      ¥8,739  / 5%
   地代家賃        ¥4,417  /2%
   ソフトウェア償却費  ¥2,338  /1%

 営業利益          ¥7,415  /4%


 1500円以上の発注は送料無料。
 1500円以上の発注比率は、かなり高いと推測する。

 配送費売上高比率の4%という数字から、
 配送コストを見積ると、

 平均発注金額を\3,000とすると、\120円、\5,000として、\200。

 このあたりの物流コストを下げる力が、競争力となるのだろう。
 

────────────────────────────────────
 ◆参考資料・書籍
------------------------------------------------------------------------

 □総務省、「通信利用動向調査」結果、ネット利用者数は9408万人で普及率78.0%
  http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2010/04/29/7924

────────────────────────────────────

 *株式会社等の敬称は省略させて頂いております。
 

最後までお読みくださってありがとうございます!

にほんブログ村 経営ブログ 経営哲学・経営理念へ
にほんブログ村     ←参考になりましたらクリックをお願いします。

>【週刊】企業理念 ←メルマガでの定期購読(無料)はコチラから!

 

 


Vol.270 任天堂

2011-01-10 | Weblog

────────────────────────────────────
【週刊】企業理念 Vol.270 任天堂さまから学ぶ
────────────────────────────────────
 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

----------------------------【今号の所感】------------------------------
 

 ”企業理念を掲げない”という理念を持った会社。


 いつも、新しいものを出していかないと生き残れない娯楽業界。

 だから、

 固定概念を掲げないというしっかりとした理念を持っているのだろう。


------------------------------------------------------------------------


 最近、NINTENDO 3DSのコマーシャルが目に付きます。

 発売開始日は、2011・2・26(土)とのこと。


 i-Pad発売開始日のような盛り上がりを演出できるだろうか?


 今週は、任天堂さまの有価証券報告書から学ばせていただきます。


────────────────────────────────────
 ◆任天堂の企業理念
------------------------------------------------------------------------

 
 ( 任天堂は企業理念を掲げていない )


(出所:http://www.nintendo.co.jp/corporate/index.html 2011/01/10)
(参考:http://blog.goo.ne.jp/mission_statement/e/1739c5ee8efe88f9ffecac8ee9edbb69) 
 

────────────────────────────────────
 ◆有価証券報告書からの学び
  
 参考・出所:第70期有価証券報告書 平成21年4月1日~平成23年3月31日
 http://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2010/security_q1003.pdf
------------------------------------------------------------------------

【業績等の概要】
 
 ●ゲーム市場は、当期に市場全体を牽引する新型ハードウェアの発売が
  なかったこと、一部のソフトウェアが販売本数を大きく伸ばす一方で
  ソフトウェア全体の販売が落ち込んだこと等から低迷が続いた。
 
 ●売上高は1兆4,343億円(前年比22.0%減、海外売上高比率84.1%)、
  営業利益は3,565億円(前年比35.8%減)、
  経常利益は3,643億円(前年比18.8%減)、
  当期純利益は2,286億円(前年比18.1%減)。
 
 ●「Wii」の当期の全世界販売台数は2,053万台、累計販売台数は7,093万台。
  これは、据置型ハードウェアとして最高の累計販売台数。
 
 ●様々なスポーツを体験できる「Wii Sports Resort」を全世界で1,614万本、
  毎日の健康管理をサポートするフィットネスソフト「Wii Fit Plus」
  を全世界で1,265万本。


【対処すべき課題】

 ●携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」シリーズでは、「所有者の生活を豊か
  にするマシン」となることで、「一家に一台」にとどまらず「一人に一台」
  という究極の目標に向かって、さらに普及を推し進めている。

 ●据置型ゲーム機「Wii」では、「Wiiのある新しい生活」を提案し、
  リビングルームにおけるコミュニケーションを促進することで、
  「取り巻く人々を笑顔にするマシン」となることを目指している。

 ●常に新しい驚きを求められる厳しい業界だが、強力なソフト開発陣を社内に
  持つプラットフォームホルダーとしての強みを活かすことで、
  今後の業容の拡大及び収益の増大に努めている。
 
 
【事業等のリスク】

 ●海外での売上割合は80%を超えており、そのほとんどを現地通貨で取引し、
  また、提出会社は多額の外貨建資産も保有しているため、
    為替レート変動の影響を強く受ける。

 ●事業は、幅広い娯楽の中の一分野であり、他の様々な娯楽の趨勢による影響を受ける。  他の娯楽へのユーザーの志向が強くなると、ゲーム市場が縮小する可能性がある。

 ●ゲーム業界における製品は、ライフサイクルが比較的短く、嗜好性や季節性の強いも  の。


【研究開発活動】
 
 ●当連結会計年度におけるグループの研究開発費は、454億円。

 ●ハードウェアの研究開発においては、半導体メモリ等の記憶媒体、液晶等の
  表示装置、電子部品等の研究開発活動及びインターフェイス技術、無線通信
  並びにネットワーク技術、セキュリティ技術等、様々な技術のホームエンターテイン  メント分野への応用可能性について研究開発活動を行っている。
 
 ●ソフトウェアの研究開発においては、ソフトウェアを効率よく開発するための
  開発環境をはじめとして、ハードウェアの機能を十分に活かした商品企画、映像・
  音響・シナリオ等のゲームデザイン、プログラム開発等の分野に注力している。

 ●部品調達・製造工程においては、生産協力会社との連携、協力のもと、新しい
  試験方法や新技術を使った部品の量産化に加え、グリーン調達や関連法規に適応
  するための研究やノウハウの蓄積も行っている。

 ●新製品として、裸眼で3D映像によりゲームが楽しめるほか、「ニンテンドーDSi」
  を含む「ニンテンドーDS」シリーズ用ソフトも楽しめる互換機能を有した
  新型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を、対応ソフトウェアも併せて開発を進めている。

────────────────────────────────────
 ◆今号の所感
------------------------------------------------------------------------


 ”企業理念を掲げない”という理念を持った会社。


 いつも、新しいものを出していかないと生き残れない娯楽業界。

 だから、

 固定概念を掲げないというしっかりとした理念を持っているのだろう。


────────────────────────────────────
 ◆豆計算:任天堂の研究開発費売上高比率
------------------------------------------------------------------------

(連結: 単位 百万円)
 
 研究開発費 \45,471/前年度 \422,211(前年度比7.8%増)

 売上高   \1,434,365/前年度 \1,838,622(前年度比22.0%減)

 よって、

 研究開発費売上高比率は、3.2% /前年度 2.3%(前年度比 39.1%増)

 参考:http://www.nikkei4946.com/today/0810/07.html

────────────────────────────────────
 ◆参考資料・書籍
------------------------------------------------------------------------

 □任天堂 “驚き”を生む方程式
  http://www.amazon.co.jp/gp/product/4532314631?ie=UTF8&tag=marue-22

 □Philosophy of NINTENDO
  http://www.geocities.co.jp/Playtown/4007/phy00.html#inyo

────────────────────────────────────

*株式会社等の敬称は省略させて頂いております。

最後までお読みくださってありがとうございます!

にほんブログ村 経営ブログ 経営哲学・経営理念へ
にほんブログ村     ←参考になりましたらクリックをお願いします。


 --ここまで--


Vol.269 焼津水産化学工業

2011-01-03 | Weblog

────────────────────────────────────
【週刊】企業理念 Vol.269 焼津水産化学工業さまから学ぶ
────────────────────────────────────
 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

----------------------------【今号の所感】------------------------------

 高齢化率が高まる日本。

 高齢者市場は、成長市場である。

  
 ”血液をサラサラにする”、”脳の働きを活性化する”、

 そんな健康食品は、高齢者にはとても魅力ある商品。

 高齢者市場では、
 健康を訴求した商品に対するニーズは確実に拡大するだろう。

------------------------------------------------------------------------


 新年あけましておめでとうございます。
 
 本年もよろしくお願いいたします。

 
 年末・年始と実家のある静岡でのんびりと過ごしました。


 富士山を横目に見ながら、

 駿河湾から昇り耀き出す初日を拝むことができました。

 

 「初日観て、我が人生と、重ねる我」

 

 なんて・・・ 感じながら、

 これからはじまる一年、新たに昇りだす決意をしました。


 今週は、静岡県で3期連続して売上(↑)、利益(↑)ともに向上を続けている
 焼津水産化学工業さまの有価証券報告書から学ばせていただきます。


────────────────────────────────────
 ◆焼津水産化学工業の企業理念
------------------------------------------------------------------------

 
 焼津水産化学工業グループは、天然素材の持つ無限の可能性を追求し、

 “おいしさと健康”を通して豊かな生活に貢献します。


(出所:http://www.yskf.jp/company/philosophy.html 2011/01/03)


────────────────────────────────────
 ◆有価証券報告書からの学び
  
 参考:第51期有価証券報告書 平成21年4月1日~平成23年3月31日
 http://www.yskf.jp/pdf/51yuuhou.pdf
------------------------------------------------------------------------
【事業の内容】
 
 ●事業は、調味料、機能食品、水産物及びその他の食品の製造・販売業務を
  営んでいる。


【業績等の概要】

 ●「食」の安全・安心の問題、景気低迷により国内消費の伸び悩みや
  生活防衛意識からの低価格指向が続き、収益環境は厳しい状況が続いている。

 ●売上高は218億66百万円(前年同期比8.9%増)、
  営業利益は17億3百万円(同66.9%増)、
  経常利益は18億17百万円(同59.3%増)、
  当期純利益11億11百万円(同80.1%増)。 


【対処すべき課題】

 ●新たな中期経営計画『チャレンジ&グロース』を策定している。

 ●「新中期経営計画」では、
  (1)社会・顧客対応の充実、(2)優位性の創造と育成、(3)組織力の強化
   と連携、(4)人材育成の強化、(5)増益体質の強化 の5つの基本方針に沿っている。

 ●N-アセチルグルコサミンは、本格販売以来10年間、国内トップシェアを
  維持する主力製品である。

 ●東南アジア市場では、タイ、ベトナムへの販路拡大にも新たな道筋が見え
  てきており、市場を確保するべく、海外営業部を増員して積極的・行動的
  な推進を図る。


【事業等のリスク】

 ●食品の安全性については、取引先及び消費者からの要求が高まり、
  品質はもとより表示等の適正な情報開示に対しても適切な対応が求められている。

 ●事業の遂行にあたって「食品衛生法」「JAS法」「製造物責任法」等
  さまざまな法的規制の適用を受けている。

 ●静岡県の中部、西部地区に生産拠点としての工場、研究開発部門並びに
  本社等を有しており、東海地震の発生に備えて、当該生産拠点の安全管理体制
  の確立及び設備増強対策を講じるとともに、本社機能を耐震性の高い建物へ移転し、
  通信・情報システムのバックアップ管理とデータセンターを耐震施設へ移転していく。


【研究開発活動】

 ●特有の「だし」抽出技術、ろ過技術の開発、微粒子化技術の応用、
  低塩化技術の改良を行い、オリジナル商品の開発に邁進している。

 ●公的病院との共同研究により、「N-アセチルグルコサミン」の
  腎透析患者における皮膚の“かゆみ”軽減効果を臨床実験により確認し、
  医療機関向けサプリメントへの展開を進めている。

 ●カツオに血液をサラサラにする「エイコサペンタエン酸(EPA)」、
  脳の働きを活性化する「ドコサヘキサエキサン(DHA)」、
  コレステロールを減らし肝機能を高める「タウリン」等、
  健康を保つ上で必要な栄養分が多く含まれていることに着目し、
  カツオから抽出したエキスを加えた製品を開発している。


────────────────────────────────────
 ◆今号の所感
------------------------------------------------------------------------


 高齢化率が高まる日本。

 高齢者市場は、成長市場である。

  
 ”血液をサラサラにする”、”脳の働きを活性化する”、

 そんな健康食品は、高齢者にはとても魅力ある商品。

 高齢者市場では、
 健康を訴求した商品に対するニーズは確実に拡大するだろう。


 ------

 この正月に実家に帰省したとき、
 たしかに自分の両親(高齢者)も健康を意識した食品には惜しみなくお金を使っいた。


────────────────────────────────────
 ◆参考資料・書籍
------------------------------------------------------------------------

 □高齢社会白書 平成22年度版
  http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2010/gaiyou/22indexg.html
 
 □健康食品市場は1兆7700億円
  http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2010/000250.php

 □熟年(ゴールド)マーケット―“目利き”も唸るビジネスヒント
  http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569610617?ie=UTF8&tag=marue-22

────────────────────────────────────
 *株式会社等の敬称は省略させて頂いております。
 

にほんブログ村 経営ブログ 経営哲学・経営理念へ
にほんブログ村     ←参考になりましたらクリックをお願いします。

 
--ここまで--