【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.261 ワイキューブ

2010-04-25 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.261 ワイキューブさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★


 【 我が社の常識は、成長企業でも常識だろうか? 】


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 週末に、

 株式会社ワイキューブ代表 安田佳生氏の


 「千円札は拾うな」


 を読みました。


 
 このメッセージの意味は?
 
 

 今回は、本で出会った
 ワイキューブさまから学ばせて
 いただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 【経営理念】


  ●私たちのミッション(社会的使命)


   中小企業に、エナジーを注ぐ。

   日本のあしたに、希望を注ぐ。


  ●私たちのビジョン(めざす未来像)


   知的資本がこぼれ、
 
   志が湧き出す会社。


  ●私たちのバリュー(行動基準)
 

   私は私を経営する。


 【事業コンセプト】 


  「ぐっとくる会社を、もっと」

 
 
 (出所 http://www.y-cube.co.jp/company/philosophy.html
     http://www.y-cube.co.jp/service/   2010/04/25)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○人材採用サービスから
  中小企業向け経営コンサルタントサービス
  へと事業領域を拡大している。

 ○HPメニューの最上段に「お客様の声」を掲示している。

 ○反響営業戦略を採っている。
  
 
  反響営業とは:
  
  主要媒体に広告を掲載し、
  それを見て興味を持って問い合わせてきた企業に営業をかける戦略。

 ○本社地下に、社員が利用できるバースペースを設置している。


【コメント】

 

 <千円札を拾うな、の理由>


 本書には、


 「残業をやめれば給料は増える」

 「家を売ってワインを買っても人生は破綻しない」

 「彼氏は彼女がいる人の中から選ぶ」

 「中小企業が真っ先にしなければならないことは、借金である」

 など、世間の常識に反するメッセージが詰まっている。


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 千円札を拾うな、というメッセージの本質は、

 自分の中の常識を捨てろ! ということと解釈しました。


 千円札を拾う人は、

 拾うと得をするという固定観念(常識)に動かされてしまう。


 千円札に固執するばかりに、

 すぐ横に落ちているもっと価値のあるものに

 気が付かない。

 
 成功する人は、

 千円札よりもはるかに価値がのあるものが
 
 見えている。

 


┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃    我が社の常識は、成長企業でも常識だろうか?

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Vol.260 <特別号:学術論文から学ぶ>

2010-04-18 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.260 <特別号:学術論文から学ぶ>
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。


          ★今週の質問★


【我が社は、経営の先輩達の経験知を活かしているだろうか?】


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 今号(Vol.260)で、

 創刊(2005年4月)から5年を迎えることができました。


 お付き合いくださっている登録読者の皆様に
 感謝いたします。


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 今回は、特別に

 経営理念に関する学術論文とHPで出会いましたので

 そこから、いろいろと学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 【論文タイトル】 

 

  「 企業変革に果たす経営理念の役割 」

                  清水 馨 著

 

(出所 http://www.le.chiba-u.ac.jp/~kaoru/ronbun1.pdf 2010/04/18)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 

 ○経営理念とは、
 

  1.経営者の抱く信念、

  2.従業員の欲求・動機、

  3.社会的環境の要請


  の3つの要素が相互作用して見出された企業の価値観・目的および指導原理。

 

 ○経営理念は、

  その運用の如何ににより、成功するか失敗するかが決まる。
  
  「成長した企業の経営理念」と、「倒産した企業の経営理念」と

  の間には、確たる差は認められない。


 ○経営理念が、

  各社の活性化に影響を及ぼしていることは否定できない。

  しかしながら、

  これによって経営理念の内容が重要だと結論づけることはできない。

 

 ○経営理念は、

  組織全体に浸透させることが重要であって、その内容は重要ではない。

  組織全体に浸透し、一人一人の行動と結びつくことによって組織全体の

  パフォーマンスに結実する。

  浸透の度合いは、トップのリーダーシップにかかっている。

 

【コメント】


 <中小企業社長インタビュー調査>


 本論文の著者 清水馨先生のHPに、

 100社以上の中小企業の社長インタビューが記録されている。
 この調査は2001年から行われている。 
 
 http://www.le.chiba-u.ac.jp/~kaoru/interview.html


 中堅・中小企業の経営者が何を考え、どのようにして
 難局を乗り越えようとしているのかを把握している。


 インタビュー内容は、主に次の6点。

  1.現在抱えている問題点
  2.それに対する対処策
  3.取引先の要求に左右されないための方策
  4.研究開発体制は
  5.社員の教育について
  6.社長から従業員へのコミュニケーションについて


 レポートには、 
 中小企業の実情が、生々しく記録されている。

 
 とにかく現場の香りが伝わって来る現実の内容。
 http://www.le.chiba-u.ac.jp/~kaoru/interview.html
 

 中小企業の経営者は、すくなからず同様の問題点を
 かかえているのではないだろうか。


 このインタビュー記録の中に、
 解決のヒントが隠れているように思う。 


 学術的に整理・分析された経営に関する知識は、
 学者の立場で企業経営の意思決定に利用することは無いだろうが、
 企業経営者にとってはその利用の如何により
 企業価値向上につながるだろう。

 
 経営の先輩達が悩みぬいて難局を乗り越えてきた経験の記録は
 貴重は資産である。

 

┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社は、経営の先輩達の経験知を活かしているだろうか?

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Vol.259 アールエフ

2010-04-12 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.259 アールエフさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★


【我が社の商品開発は、過去の歴史に囚われていないだろうか?】


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 今回は、


 『日本でいちばん大切にしたい会社2』坂本光司 著
 

 に登場しているアールエフさまから

 学ばせていただきます。

 

 この会社、 
 

 短期間で市場シェアNo.1の商品を生み出している。


 なぜだろうか?

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 【経営理念】 (一部抜粋)

 

  「金が無くても研究はできる」


 
 
 (出所 http://www.rfsystemlab.com/company/concept.html 2010/04/11)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○ Red Herring誌の「世界を代表する100社」に選ばれている。

 ○無線とCCDカメラの技術を核としている。

 ○医療用カメラ、カプセル内視鏡の開発などを手がけている。
  世界のワイヤレス口腔内カメラのうち、85%がアールエフ製。

 ○お客様に直営店へ足を運んでいただく営業スタイル。

 ○“良い製品をより安く提供する”ため、“店舗営業”のスタイルを取り入れている。

 ○自分の目で見て、納得のいく製品を購入していただくというコンセプト。

 ○事業計画がない。ノルマがない。しかし、夢はある。

  読めない時代の計画なんて無意味という考え方。

 (夢に向かう計画はトップダウンで示さないが、
  社員がその夢に向かい自発的に考え、行動している。
  と解釈しました。)


 ○採用応募用に専用履歴書用紙を用意して応募者の
  必要情報を引き出している。
  http://www.rfsystemlab.com/recruit/detail.html

 

【コメント】


 <短期間で市場シェアNo.1の商品はなぜ生まれたのか?>


  アールエフは『しろうと集団』の集まりだったからである。

  答えはいわゆる“プロ”はアールエフに来ない、いや採用しないからである。


   ただ単にその歴史を見てきたような“プロ”は足を引っ張るだけで、

  斬新な発想ができないやつばっかりで大発明はできない。

  過去の歴史の延長ではヒット製品はもう生まれない、

  全く違う発想で開発に向かわなければならない。

  ある意味で歴史を知らない方がむしろとんでもない発想が浮かぶ。

  これが『しろうと集団』である。少しおちこぼれの素人の方が面白い。

  http://www.rfsystemlab.com/ceo/idea.html

 
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  たしかに、

  今までとは異なる発想の商品を世に出し、
  市場に受け入れられれば、

  短期間で市場シェアNo.1となる。
     
  シンプルな答え。

 

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┃  我が社の商品開発は、過去の歴史に囚われていないだろうか?

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Vol.258 にちほシンクタンク

2010-04-04 | Weblog


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【週刊】企業理念 Vol.258 にちほシンクタンクさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★


【 我が社の経営者は、お客様を訪問しているだろうか? 】


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 3%の経営発想力
 
 株式会社にちほシンクタンク 代表取締役 川合善大著

 を読んだ。

 

 本の帯に


 「週一出社」を宣言する社長でありながら、
 「100億円の未来確定利益」がある。


 と書かれていた。


 
 週一出社でなぜ?
 

 

 今回は、本で出会った
 にちほシンクタンクさまから学ばせて
 いただきます。

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 【経営理念】

 

  「随處為客(ずいしょきゃくとなす)」

 

 (出所  http://job.rikunabi.com/2011/company/top/r351410084/?isc=r1rs00000101   2010/04/04)

 ━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ○12,000社のチャネルを活用した販売・提携支援&ビジネスモデル構築支援
  を行っている。

 ○省エネによるコスト削減支援を行っている。

 ○経営者同士で、情報交換ができるBARを設けている。

 ○インターンシップとしてビジネス創りに参加できる「0円社員」を
  募集している。

 ○新卒 初任給28万円、年間休日124日。


【コメント】

  
  
 <週一出社のワケ>


 (以下、書籍からの抜粋です)

  
 
 社長の仕事は、「会社の未来をつくること」。

 
 会社の未来は、お客様のところにある。


 だから、社長は会社を出て、どんどんお客様のところに行く。


 社長は内部のことは社員にまかせて、外に出てお客様のところへ行くべき。

 
 経営計画書で「週1出社」を宣言している。

 
 会社には、週1日しか出社せず、残りの日はお客様を訪問している。
 


 ということでした。

 
 

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┃  我が社の経営者は、お客様を訪問しているだろうか?

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