【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.179 日本電産(2)

2008-09-28 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.179 日本電産(2)さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社のリーダーには、理念が乗り移っているだろうか?】

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 ”日本電産が東洋電機製造に買収提案
 「鉄道・自動車で世界一のモータメーカーに」”
  http://www.nikkeibp.co.jp/news/manu08q3/585154/
 

  つ、ついに、東洋電機製造も買収ですか・・・・


 今回は、気になった
 日本電産さまから学ばせていただきます。
 (取り上げるのは2度目です。)   
  


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

【経営三原則】


 1.企業とは社会の公器であることを忘れることなく経営にあたる。

   すなわち、
    非同族企業をめざし何人も企業を私物化することを許されない。

 
 2.自らの力で技術開発を行い、自らの力でつくり、自らの力で
   セールスする独自性のある企業であること。

   すなわち、
   いかなる企業のカサの中にも入らない独立独歩の企業づくりを推進する。

 3.世界に通用する商品づくりに全力をあげ、世界の市場で世界の企業と競争する。
   
   すなわち、
   インターナショナルな企業になることを自覚し努力する。


【三つの経営基本理念】


 1.最大の社会貢献は雇用の創出であること
 
 2.世の中でなくてはならぬ製品を供給すること
 
 3.一番にこだわり、何事においても世界トップを目指すこと


【ビジョン】


 2008年度 連結営業利益1,000億円の達成

 2010年度 連結売上高1兆円の達成

 2012年度 車載用モータ売上高3,500億円の達成


 モータを中心とした「回るもの、動くもの」に特化した
 「総合駆動技術の世界No.1メーカー」をめざす。

 
(出所 http://www.nidec.co.jp/corporate/vision/index.html 2008/09/27)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 WEBから拾った、永守重信社長のお言葉です。


 ○通常、人間の能力の差は、あっても2倍だが、
  意識の差は高い人と低い人で百倍にもなる。

 ○再建が必要な会社ではこの一番重要な士気が落ちており、
  その責任の8割は経営者や部門長などのトップにある。

 ○トップ一人が変われば全体も変わる。

 ○「この会社は必ずよくなる」。再建に当たっては何十、何百回とこう繰り返し言う。

 ○士気が最も表れるのは出勤簿と社内清掃。

 ○変ったのは意識だけで、経営者も社員も製品も市場も、何一つ変ってはいないのだ。

 ○会社が成長しないのは能力のある社員がいないせいではない。
  この点で多くの経営者が錯覚している。

 ○経営は夢を形にするものである。そのために経営者はまずほらを吹け。

 ○ほらは実現不可能だが、夢は実現可能だ。
  ほらを吹いて社員の士気を高め、だんだんと夢に近づけついには実現する。

 ○成長の陰には必ずハードワーキングがある。
  ソフトワーキングで成長している企業はない。

 ○「歩」の人材を確実に育て、「と金」にする。それが経営者である私の仕事だ。

   
【コメント】


 会社がある規模になるとひとりのリーダーでは、
 限界ある。なんてこと聞いたことがある。


 この「ある規模」ってどのくらいのなのだろうか。


 永守重信社長率いる日本電産グループは、
 140社 約130,000名(2008年3月末現在)。

 「一頭のライオンに率いられた百匹の羊の群れは、
  一匹の羊に率いられた百頭のライオンの群れにまさる」

 という言葉があるが、永守社長の存在は、このライオンのようだ。


 先日、カンブリア宮殿に永守社長が登場していた。
 http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
 この番組に登場する社長たちを観て感じたのは、

 みなさん、知行合ー的リーダー、理念とやってる事が一致しているリーダー、
 いわゆる、理念が乗り移って、行動しているリーダー
 であるということ、

 もうひとつは、トップリーダーの
 器量までは限界なく、ひとりのリーダーによって
 会社を率いてるように観えたことである。

 

┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社のリーダーには、理念が乗り移っているだろうか?

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Vol.178 松下電器産業

2008-09-21 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.178 松下電器産業(3)さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社は、理念・ビジョン・目標・方針・計画が明確だろうか?】

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 先週、松下電気産業のマレーシアに駐在経験のある方から、
 現地での貴重な経験談を伺いました。
 
 グローバル市場で戦える企業競争力、そして
 グローバルに通用する人材育成の必要性を感じました。

 
 今回は、ご縁のあった
 松下電気産業さまから学ばせていただきます。
 (取り上げるのは3度目です。Vol.16、Vol.107)   
  


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【綱領】


 産業人たるの本分に徹し

 社会生活の改善と向上を図り
 
 世界文化の進展に寄与せんことを期す

 
(出所 http://panasonic.co.jp/company/philosophy/principle/ 2008/09/21)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ○理念・使命:

  社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること
  綱領は、あらゆる経営活動の根幹をなす。

 ○ビジョン:

  「ユビキタスネットワーク社会の実現」と「地球環境との共存」
 
 ○目標(2008年度):

   売上高:+5%以上 ROE:8%以上  CO2排出量:10万トン以上の削減

 ○方針(2008年度):

  (1) 海外2ケタ増販
  (2) 4つの戦略事業の拡大
  (3) モノづくりイノベーション本部の展開
  (4) エコアイディア戦略

 ○事業計画

   未公開


【コメント】

 「理念・使命」(普遍)

   ↓

 「ビジョン」(中長期)

   ↓

 「目標・方針」(短期)

 
 と、流れるようなまとめ方に美しさを感じました。

 
 公開されていない「事業計画」の策定には
 ご苦労があるだろうこと推察いたします。

 ただ、「理念・使命」、「ビジョン」、「目標・方針」
 がしっかりしていれば、「計画」も立てやすいはずですね。

   
【おまけ】

 このページお時間があるときにお勧めです。

 「松下幸之助の生涯」 
  http://panasonic.co.jp/company/history/person/


┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社は、理念・ビジョン・目標・方針・計画が明確だろうか?

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Vol.177 日立製作所

2008-09-14 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.177 日立製作所さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社の「企業精神」は、代々受け継がれているだろうか?】

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 週末、日立製作所の技術者の方と食事をしました。

 34年前の1974年に入社されたそうです。

 
 なぜ、日立製作所に入社したのですか?と尋ねたところ


 「”野武士の日立”という企業精神に惹かれて」と仰っていました。

 
 
 今回は、ご縁のあった
 日立製作所さまから学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【企業理念】


  「技術を通じて社会に貢献する」


(出所 http://www.hitachi.co.jp/about/corporate/philosophy/index.html 2008/09/14)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ●2010年に創業100周年を迎える。
  
 ●1910年の創業以来、企業理念が変わっていない。

 ●創業者の小平浪平氏は、欧米技術の導入が盛んであった時代
  にあっても「国産技術の振興」をめざして日立を創業している。

 ●創業当時の志を、「日立精神」と呼んでいる。

 ●「和」「誠」「開拓者精神」の3つの言葉をもって、
   日立精神を受け継いできている。

 ●コーポレート・ステートメントは“Inspire the Next”。

 ●「Inspire」の語源は、「In」(中へ)+「Spirare」(息吹)。

 ●「Inspire the Next」は、新しい息吹を吹き込んでいくのは私たちである
   という、「開拓者精神」に通じている。


【コメント】


 電機業界では、三菱:殿様、東芝:侍、日立:野武士、松下:商人
 と言われていたそうです。


 日立は、技術開発に積極的、独自技術を大切にする社風から
 そう呼ばれていたようです。

 
 こんな説明もありました。

  
 「日立グループの歴史フィルムを巻き戻せば、
  茨城の片田舎で油にまみれてモーターを作る数人の技術者に行き着く」
  と宗岡専務。

  そしてモーターの黎明期に自らの製品を売り歩く野武士たち。

 出所 http://www.nikkei.co.jp/topic3/ss/part4/eimi031222.html


   
【おまけ】

『企業イノベーションとMOT教育』
 株式会社日立製作所 フェロー
 中村 道治 氏 の講演資料を見つけました。
 
 http://www.motjapan.org/sympo/no3/img/part2.pdf

 日立製作所の生い立ちが詳しく紹介されています。是非ご一読を。


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┃  我が社の「企業精神」は、代々受け継がれているだろうか?

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Vol.176 山本貴金属地金

2008-09-07 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.176 山本貴金属地金さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社の「善」と「悪」の定義は理念に基づいているだろうか?】

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 映画「ダークナイト」を観てきました。


 「善」と「悪」について考えさせられました。


 何が「善」で、何が「悪」なのか?
 
 
 今回は「善と悪」、「企業理念」のキーワード検索から
 出会った山本金属地金さまから学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【社訓】

   真に人を動かすは、

   弁舌に非ず、策略に非ず、権力に非ず、富に非ず

   そはまさに、

   誠意なり、熱意なり、愛なり   


(出所 http://www.yamakin-gold.co.jp/corporate/info/idea.html 2008/09/07)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ●専門知識を持つ営業マンが直接ユーザー様に技術的なアドバイスをする
  と共に、 ユーザー様からのニーズを的確に把握し、
   サポート体制や商品開発に反映出来るシステムを独自に考案している。
   http://www.yamakin-gold.co.jp/corporate/info/model.html

 ●産学連携を通して研究・開発を進めている。

 ●歯科用貴金属のメーカーシェア(出荷金額) 国内No.1である。

    

【コメント】

 下記の「社訓概説」がHPにありました。

 
 この社訓は「心貧しき者は悪となり、心優しき豊かな者は善となる」

 と解釈され、善と悪の表裏の意味にのみ理解されがちですが

 深意を考えれば考えるほど感銘と勇気と夢を我々に与え続けています。

 私は人間としての心が存在する限り、未来永劫、
  
 弊社の社訓として定義付けたいと思います。 (一部抜粋)

 出所:http://www.yamakin-gold.co.jp/corporate/info/idea.html

 

 「善」と「悪」の定義が、理念に基づいているのだろう。


【おまけ】

 「企業理念とリーダーシップ」という講演資料を見つけました。
 
  www.fukuicanon.co.jp/tamaki/monthly/mo0503_1.pdf
     
  「思い」の大切だが述べられていました。是非ご一読を。


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┃ 我が社の「善」と「悪」の定義は理念に基づいているだろうか?

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