【週刊】企業理念

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Vol.196 エナックス

2009-01-25 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.196  エナックスさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社は、産業の米が変化していることを感じているだろうか?】
 
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 環境対応型の電気自動車(EV)が、脚光を浴びている。

 
 EVの、キーデバイスは「電池」だろう。

 
 EVに必要な電池容量は、ハイブリッド車(モータ&エンジン)
 に比べると10倍以上だそうだ。


 現状のハイブリッド車用電池は、ニッケル水素電池が主流だが、
 今後,EV用にはエネルギー密度が2倍ほど高い
 リチウムイオン電池が主流となりそうだ。


 今回は、「リチウムイオン電池」、「企業理念」のキーワードで、
 出会ったエナックスさまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■企業理念


 「私たちはお客様に愛され、感動を与えられる

  安全でクオリティーの高いリチウムイオン電池を通じて

  機動性のある環境を構築し社会に貢献します」


(出所 http://www.enax.jp/company/topFrameset.htm  2009/01/25)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 
 ○リチウムイオン二次電池に関して、15余りの特許を公開、出願している。

 ○Newsweek (日本語版) 2007/11/14号
  『世界が注目する日本の中小企業100社』に掲載されている。 

 ○EV、おもちゃから、潜水艦用にまで、リチウムイオン電池を納めている。

 ○自動車部品大手の独コンチネンタル社から出資(16%)を受けている。
 
 ○独ダイムラーが発売するハイブリッド車用電池を共同で開発している。

 ○代表の小沢氏は,ソニーでリチウムイオン電池事業で
  世界に先駆けて商品化に成功したときに事業部長をしている。

 


【コメント】

 
 
 ちょっと前の情報化社会において,
 産業の米と言えば,「半導体」だった。


 日本の高度成長期の産業の米は,「鉄鋼」だったそうだ。

 
 これからの時代,「電池」(リチウムイオン電池,太陽電池)が
 産業の米となるではないだろうか。

 


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┃ 我が社は、産業の米が変化していることを感じているだろうか?

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Vol.195 ローソン

2009-01-18 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.195  ローソンさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社には、工夫とノウハウがぎっしり詰まっているだろうか?】
 
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 最近、銀行のATMで現金を引き出すことがほとんどなくなりました。

 移動中にある、コンビニエンスストアのATMを利用しています。

 しかし、
 気付いたら、

 郵便物も、コンビニ。
 宅急便も、コンビニ。
 弁当も、 コンビニ。
 お酒も、 コンビニ。
 本も、  コンビニ。

 です。

 

 今回は、日ごろお世話になっているコンビニエンスストア、
 ローソンさまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■企業理念


  私たちは、”みんなと暮らすマチ”を幸せにします


 ■行動指針

 そこに、みんなを思いやる気持ちはありますか。

 そこに、今までにない発想や行動へのチャレンジはありますか。

 そこに、何としても目標を達成するこだわりはありますか。


(出所 http://www.lawson.co.jp/company/corporate/idea.html  2009/01/17)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 
 ○取締役に多摩大学大学院教授 田坂 広志氏を登用している。
   
 ○最も商品が目に入りやすい80~135cm(最上段~2段目)の
  「ゴールデンゾーン」と呼ばれる位置に新商品や重点商品を
   置くことで買いやすい売場になるように工夫をしている。

 ○地域別におでんのつゆの味を変えている。

 ○「磁石売場」(よく売れる商品が置かれている場所)を
  をお客様から見えやすい場所に配置している。

 ○SV(スーパーバイザー)が加盟店オーナを強力に
  経営のバックアップをしている。

 ○MD(マーチャンダイザー)が、商品の選定と採用、
  新商品の開発を行っている。

 ○代替エネルギーへのシフトを大きなパラダイムと考え、
  自然エネルギーの導入、電気自動車の導入、
  電気スタンドの設置体制づくりも進めている。

 

【コメント】

 
 「売り場」、「商品開発」、「店舗運営」、「経営システム」、

 「情報管理」・・・・。


 複数の機能がうまくシステムデザインされていることに
 感心しました。


 コンビニエンスストアってすごいよくできたシステムですね。

 

 また、それぞれの機能に、工夫とノウハウがぎっしりと
 つまっている。 

 

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 しかし、コンビニがこれだけ街の中に分散化して存在し、
 かつその存在が社会基盤として必要な機能を備えてくると、
 もう無くてはならない存在となってしまうのでしょうね。

  

【おまけ】


  これ参考に。
 

  MD(マーチャンダイザー)心得十か条

  1.お客様の声を聞け
  2.味覚を磨け
  3.アイデアを出しまくれ
  4.アイデアをデータで裏づけしろ
  5.商品化の成功は地道な積み重ねと心得よ
  6.未来の需要を考えよう
  7.行事、祭事、イベントの博士となれ
  8.右手に夢、左手に電卓をもて
  9.好奇心と知識欲の塊となれ
  10.本を読め、人と話せ、街に出よ

 

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┃ 我が社には、工夫とノウハウがぎっしり詰まっているだろうか?

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Vol.194 シャープ

2009-01-11 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.194  シャープさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社のメッセージは、社内外に元気を与えているだろうか?】
 
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 みなさん、このTVCMは見ましたか?

  http://www.sharp.co.jp/solar-campaign/

 
 「You are the sun 」(オー・ソレ・ミオ 私の太陽)を
  BGMに、


  吉永小百合のナレーションで


  ”シャープは、世界のソーラーカンパニーへ”

  ”救うのは太陽だと思う”


  というメッセージが・・・。


  

 環境対応型ビジネスへと変化していく企業の姿を
 を見せつけられた感じがしました。

  

 今回はTVコマーシャルで触発してくれた
 シャープさまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■経営信条

  二意専心


        誠意と創意


  この二意に溢れる仕事こそ、人々に心から満足と
  喜びをもたらし真に社会への貢献となる。

  誠意は人の道なり、全ての仕事にまごころを
  和は力なり、共に信じて結束を
  礼儀は美なり、互いに感謝と尊敬を
  創意は進歩なり、常に工夫と改善を
  勇気は生き甲斐の源なり、進んで取り組め困難に
  


(出所 http://www.sharp.co.jp/corporate/info/philosophy/index.html  2009/01/11)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 
 ○「電気を使うモノをつくるメーカーの責任として、
   いつか電気そのものをつくる存在になりたい」という
   歴代トップの強い思いを継承している。

 ○半世紀も前の1959年、太陽電池の開発に着手している。


 ○「まねされる商品をつくれ」というという
     創業者 早川徳次の精神を受け継いでいる。


 ○1915年、シャープペンシルを発明。社名はこれに由来している。

 

【コメント】

 
 このタイミング(2009年1月1日から)に、

 「世界のソーラーカンパニーへ」

 というCMメッセージは、社内外に元気を与えてくれる。

 
 年明けから、ソーラー関連の株価が上昇している。
 その要因のひとつではないでしょうか。

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 オバマ次期大統領は、

 「1500億ドル(15兆円)を10年間にわたり投入し、
  太陽光発電・風力発電などの代替エネルギー産業および
  電気自動車産業を育成する」

 という政策を打ち出している。

 
 米国の政策は、日本の政策にも影響を与える。
  
 
 このシャープのCMメッセージは、
 変化にいち早く対応していることを表現しているのだろう。 
  
 

【おまけ】


 オバマの環境政策:
 
 http://my.barackobama.com/page/content/newenergy

 1500億ドル(15兆円)を10年間にわたり投入し、
 太陽光発電・風力発電などの代替エネルギー産業および電気自動車産業を育成する。

 ・ 環境・グリーンエネルギー関連産業に従事する
   500万人の新たな雇用を生み出す。
 ・ 2012年までに10%、2025年までに25%の電力を
   再生可能エネルギーから供給する。
 ・ 2015年までに100万台のプラグ・イン・ハイブリッド・カー
   をアメリカで生産する。


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┃ 我が社のメッセージは、社内外に元気を与えているだろうか?

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Vol.193 マルハチ村松

2009-01-03 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.193  マルハチ村松さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

 【我が社は、不断の新規市場開拓に取り組んでいるだろうか?】
 
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 新年あけましておめでとうございます。

 本年も、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。


 この正月は、実家に帰省しました。

 両親の年齢を考えると、年に2回帰省したとして
 あと何回生活を共にできるのだろうか。

 平均寿命から算出すると、あと10回。

 これって少ないよね!?

 機会つくってときどき帰省しよう、と思った正月でした。

 
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 実家のトイレに

 「創業140年 だし専門メーカ マルハチ村松」

 と書かれたカレンダーが貼ってありました。


 この「創業140年」という文字に興味が・・・。


 創業140年の存続要因は何だろうか。

 
 そんなわけで今回は、実家のトイレで
 出会ったマルハチ村松さまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

【経営理念】


 信頼を積み重ね、皆で幸せを分かち合いましょう


【使命】

 私達は、伝統を大切に、開拓者的・指導者的役割を果たしながら

 鰹を中心とする天然素材の、調達力、技術力、活用力に磨きをかけ

 安全で、おいしいダシ・健康に寄与するダシをさまざまな業界を
  
 通じ、世界の人々にお届けします。
 
(出所 http://www.08m.jp/p_53.html  2009/01/03)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 
 ○「鰹節」⇒「天然調味料」⇒「健康・機能性素材」⇒「やすらぎ」
   へと事業ドメインを展開している。

 ○大正8年から同一商品 「鰹の素」を販売している。

 ○食品メーカー向け、プロ向け市場とにセグメンテーションしている。

 ○一般市場向けと差別化した商品開発をしている。
 (たしかに、スーパーで見かける商品ではない)

 ○SAP社のERP(企業資源計画)を導入している。
  http://www.abeam.com/jp/archives/case_sap/case_sap-05.pdf


【コメント】


 創業140年マルハチ村松がこれまで存続しつづけてきた要因を、
 5代目憲行氏は以下のように述べている。
 http://www.fbnj.jp/newsletter/images/pdf/newsletter0701.pdf


 1)思想が明確であった

 (=お客様・同業者・地域を大事に、オーナーの社会的責任感が強い)

 2)好況期の本業集中

 (=第1次大戦後の株価暴落やバブル崩壊の影響が限定的)

 3)不況期でのマーケティング

 (=拡大市場でのビジネス、不断の新規市場開拓)

 4)次世代のための商品開発力

 (=2代目の「鰹エキス・鰹の素」研究開発と4代目での量産化技術開発)

 5)目に見えない世界を大切にする(=神様、先祖、戦中犠牲者の魂祠)


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 上記の要因に、

 不況期における経営のヒントが隠れているような気がします。

 

【おまけ】


 日本食にかかせない鰹だし。

 たしかに、不況期の影響が限定的なんでしょうね。

 

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┃ 我が社は、不断の新規市場開拓に取り組んでいるだろうか?

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