【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.68 アシザワ・ファインテック

2006-07-30 | Weblog
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 Vol.68 アシザワ・ファインテック さまから学ぶ
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 先日、微粉砕機メーカのアシザワ・ファインテック社長
 芦沢直太郎氏とお話する機会があった。

 とても、熱く、真面目で、人間味あふれるお方です。

 入社2年目の女子社員に「なぜ、この会社に入社したのですか」

 と尋ねた所、「社長が好きだからです」と返答がありました。
 

 今回は、ご縁のあったアシザワ・ファインテック
 さまから学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 ■コーポレートスローガン 
   
   微粒子技術で“新しい可能性の共創” 
    
 ■使命感 
 
  世界一の粉砕・分散技術で、
  お客様の物づくりビジョンを 実現することにより、 
  資源の有効活用と人類の発展に貢献し、
  社員が誇りと満足を得る企業となる。 


(出所 http://www.ashizawa.com/aisatsu.html 2006/07/30)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】

 ■オンリーワン技術

  世界一の「粉砕・分散技術」。
  自社の差別化すべきポジションを明確に定義している。

  参画する社員にとっては、自分の保有する(習得した)技術が
  生かせるかどうかが明確であり参画意欲も高まるだろう。
  


 ■年に一度の経営計画発表会

  アシザワ・ファインテックさんは、 
  毎年、全社員、一部のお客様、取引企業様を
  お招きして経営計画発表会を同じ場所でおこなっている。
  私も一度、参加させていただきました。

  社長の芦沢直太郎さんが約一時間近く、
  会社の現状、将来のビジョン、企業理念を
  途中目頭を熱くしながら語っておりました。


  経営計画発表会が
 「企業理念(今の心)をライブで伝える場」となっている。


 ★☆★☆★☆★☆★☆★ 今週のヒント ★☆★☆★☆★☆★☆★
 
 【 わが社では、企業理念(今の心)をライブで伝える場
               を作りこんでいるだろうか? 】

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Vol.67 吉本興業

2006-07-22 | Weblog
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 Vol.67 吉本興業 さまから学ぶ
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 今週は、世間を「極楽とんぼ」が騒がせましたね。

 吉本興業さんは、不祥事をおこした山本圭一さんとは
 契約解除。即断でした。


 今回は、吉本興業さまから学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 ■経営理念

  我が社の社員の幸せは、

  自らが楽しんで生きることで、

  社会に貢献し、

  人々を幸せにすることである。

  我が社の社会への責任は、

  人々や自分自身が笑顔や笑い声を、

  いつも持てるようにすることである。


(出所 http://www.yoshimoto.co.jp/src/f_about.html 2006/07/22)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】


 ■企業理念に反した行為への対応

  元極楽トンボ山本さんの行為は、

  「自らが楽しんで、・・・ 人々を幸せにすること」

  に反した行為であろう。 
 
  企業理念に反した行為に対して、吉本興業さんは
  即刻、契約解除。

  企業理念を生命線とするならば、正しい判断では
  ないでしょうか。

  
  企業理念は、企業の規律。
  規律違反には、「泣いて馬謖を切る」の教えに従うべきだ。
  但し、諸葛孔明は、馬謖を処刑したあとで、
  その家族をなぐさめ、また自分を降格して、全軍に詫びていることを
  忘れてはならない。


 ★☆★☆★☆★☆★☆★ 今週のヒント ★☆★☆★☆★☆★☆★
 
【 わが社では、企業理念を生命線として判断しているだろうか? 】

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Vol.66 パロマ

2006-07-17 | Weblog
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 Vol.66 パロマ さまから学ぶ
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「パロマ事故:欠けた安全意識 メーカーも行政も放置」
 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/photojournal/news/20060716k0000m040123000c.html

 という記事が。

 ドライバと針金一本で簡単にできてしまう不正改造にビックリしました。



 ”欠けた安全意識”と”企業理念”との関係は?


 今回は、パロマさまから学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 パロマの安心・安全主義。

 それは、「技術の責任」を人々の暮らしに
 反映させる企業思想です。


(出所 http://www.paloma.co.jp/company/index.html 2006/07/17)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】


 ■企業理念の「確立」 

  パロマさまのHPにある会社案内には、次のように書かれている。

  「1911年の創業以来、パロマが一貫してこだわり続けてきたのは、
  なによりも、まず「安全」を優先した製品をお客さまにお届け
  すること。どんなに先進的で使いやすくても、安全性が備わって
  こそ真の技術、と私たちは考えています。」

  ------- 

  不正改造への対策設計することも、安全性を備えた真の技術
 
  ではないだろうか。針金一本で簡単に不正改造できてしまうことを
 
  知っていながら放置しておくことは、企業思想とにギャップを

  感じる。
  
  ------- 

  企業理念が「ある」 と

  企業理念が「確立」 しているとでは大きく違う。


  松下幸之助さんは、企業理念を「確立」して、それを内外に
  発表することが絶対に欠かせないのだと言ったそうです。


  企業理念は、企業活動の中から生まれ、生成される。
  その理念が、企業の生命線となる。
  その生命線が切れた時が、企業の死であるという覚悟が社内にできる。
  これが本物の企業理念の確立であり、このときが内外に発表する時だ。



 ★☆★☆★☆★☆★☆★ 今週のヒント ★☆★☆★☆★☆★☆★
 
【 わが社の企業理念は、「確立」してから発表しているだろうか? 】

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Vol.65 たけうちグループ

2006-07-09 | Weblog
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 Vol.65 たけうちグループ さまから学ぶ
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 たけうちグループさんは、
 1990年より16年間連続で二桁成長を続け、
 526店舗、573億円(2005年度)と
 今もなお進行中で成長を続けている。
 http://www.takeuchi-g.co.jp/gaiyou/index.html

 
 成長と企業理念の関係は?


 そんなわけで、今回は、
 たけうちグループさまから学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 スローガン
 
     「女性に夢と美と気品を提供する」


(出所 http://www.takeuchi-g.co.jp/policy/index.html 2006/07/09)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】

 「全員、社長になりなさい。」江村耕一著で
  たけうちグループの成長の秘訣は大きく2つ。
 「自発型経営」と「分社経営」と紹介されている。 


 ■自発型経営

  「社員自らが ~したい と感じて行動する自発性は、
  経営者が考えた経営理念や経営ビジョンから生まれて
  きます。」
  (P142)

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  社員が、その会社で仕事をすることで本当に幸せになれる
  と信じられる経営理念、経営計画であれば、
  社員自らが”~したい”という「自発性」が生まれてくる。
 

 ★☆★☆★☆★☆★☆★ 今週のヒント ★☆★☆★☆★☆★☆★
 
 【 わが社の企業理念、経営計画は、
   社員が本当に幸せになれると信じられるだろうか? 】

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Vol.64 デンセイ・ラムダ

2006-07-02 | Weblog
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 Vol.64 デンセイ・ラムダ株式会社 さまから学ぶ
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 先週、新潟の長岡に行ってきました。

 ご縁があって、電源メーカのデンセイ・ラムダさんの
 本社を見学させていただきました。 

 電源は、社会インフラを支えるものであって、
 いかなる環境であっても安定・安全に動作しなければらない。

 という意気込みで品質確保の仕組みを作り込んでる点に
 感心しました。


 そんなわけで、今回は、
 デンセイ・ラムダ株式会社さまから学ばせていただきます。


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 トータル・パワーソリューションのデンセイ・ラムダは、
 
 1.お客様に安全と安心を提供します。
 2.地球環境にやさしいクリーンパワーの製品を提供します。
 3.常に、変化・革新し世界で一番を目指します。


(出所 http://www.densei-lambda.com/about/indexj.html 2006/07/02)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【企業理念育成のヒント】


 ■理念の読み替えから浮かび上がる創業者の想い


 「この品質保証体制は、会社が大きくなってからできたのですか
  それとも創業時からですか?」

  と質問させていただいた。

  答えは、「創業期からです」 と。

  「デンセイ・ラムダの前身であるネミック・ラムダの
   創業者 班目力廣氏の想いが強かったからです」
   と答えが返ってきた。
 

   班目氏は、「常在戦場」ということを常に社員に伝えていた
   そうです。

  
  「お客様に安全と安心を提供します」

   という企業理念を読み替えてみると、


   『安全・安心な電源を提供するという戦いに勝ち続ける』

   という創業者の想いと読める。
 
 

 ★☆★☆★☆★☆★☆★ 今週のヒント ★☆★☆★☆★☆★☆★
 
  【わが社の企業理念を読み替えると
     経営者の想いが浮かび上がってくるだろうか?】

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 おまけ情報:越後長岡と常在戦場(長くてすみません)

 「常在戦場」とは、英語というと、Always in the battle field.
   常に戦場にいる気構えでということ。

 ●上杉謙信1530~1578 戦国時代の武将、越後の戦国大名 のお言葉。
  
 『常在戦場の心得』  
  運は天にあり 鎧は胸にあり 手柄は足にあり
  何時も敵を掌にして合戦すべし 疵つくことなし
  死なんと戦へば生き 生きんと戦へば必ず死すものなり 
  家を出ずるより帰らじとおもえば又帰る
  帰ると思えばこれまた帰らぬものなり 
  不定とのみ思うに違わずといえど、
  武士たる道は不定と思うべからず 必ず一定と思うべし


 ●小林虎三郎1828~1877 長岡藩 藩士

  小林虎三郎は「食えないからこそ、教育をするのだ、学校をつくるのだ」
  と救援米として贈られてきた百俵の米を売り払い、
  その代金を国漢学校にそそぎんだ。「米百俵」として有名な話。

  このとき、米の分配を迫る藩士らを命がけで説得。
  「常在戦場」の藩是を示しながら、「食えないからこそ学校をつくるのだ」
  と小林虎三郎は一歩も引かなかった。

  また、平成13年に、小泉総理が、所信表明で
 「今の痛みに耐え明日をよくするために、現在の日本
  に必要なのは、この「米百俵の精神」である」と語った。 

  ネミック・ラムダの創業者である班目力廣氏は
  私財を投じて「米百表」を映画化している。(ビックリ!)
  ウイキペディア http://ja.wikipedia.org/
  で検索してみてください。


 ●山本五十六1884~1943 

  新潟県長岡市生まれ

  「常在戦場」を座右の銘していた。
  
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 学習後記:

  長岡は、人物、食、酒 どれをとっても奥深い。
  また、行きたい地である。