【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.231 エムアウト

2009-09-27 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.231 エムアウトさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【我が社は、市場発見・発掘投資の重要性を認識しているだろうか?】

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 「マーケットアウト」。


  最近よく耳にするキーワード。

 

  マーケットアウトについて調べていたら、
  M-OUT(エムアウト)という会社と出会った。

 
  マーケットアウトの本質とは?
 

  今回は、エムアウトさまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【企業理念】


 我々は「マーケットアウト」のコンセプトに基づき、

 社会インフラとなりうる事業を次々に創出することで、

 社会・文化の発展に貢献します。


(出所 http://www.m-out.com/vision/vision_top.html 2009/09/26)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○「マーケットアウトビジネス」を作り続ける
   起業ファクトリーを目指している。

 ○起業のプロセス全体を、
 「事業開発」「事業化推進」「事業参入」
  の3つのフェーズに分け、
  徹底した分業制で事業アイデアを事業計画
  そして実際の事業へと育てている。

 ○「起業」を科学している。

 ○代表取締役の田口弘氏は
  ミスミを年商550億円、東証一部上場企業へと育て上げた方。

 ○利益配分の考え方は利益の増加分に対して配分するという考え方。
  (企業は成長し続けることが前提)
 http://www.m-out.com/vision/top_msg/monthly/top_msg_20060801.html

 ○売るための投資ではなく、マーケットに潜在するニーズを知るために、
  より多くの投資を行うべきであるという考え方。
 http://www.m-out.com/vision/top_msg/monthly/top_msg_20040701.html

 ○会社の利益 = お客様の経費 という考え方。
 http://www.m-out.com/vision/top_msg/monthly/top_msg_20030801.html

 

【コメント】

 

「マーケットアウト」とは、


 「世の中が求めているモノやコトを、消費者の視点から生み出すこと」

  を意味してる。

 「プロダクトアウト」がモノありきなら、

 「マーケットアウト」はマーケットありき。


 作るものが先にあって、

 それにふさわしいマーケットをあとから探すのではなく、

 消費者があるいは社会が、

 本当に必要としているものを見つけ出し、

 ニーズを理解した上で一から事業を組み立てていくという考え方。


 と説明がされていた。

 

 納得させられる。


 
 日ごろ、商品開発が終わったあとで、
 この商品の、
 マーケットはどこにある?
 どこに売りに行くの?

 という、プロダクトアウトなことがよく行われている。


 
 「マーケットアウト」、
 頭では理解できても、その通り実行できないところに問題がある。


 開発部の仕事を作るために、商品開発している場合も
 ある。


 売るため、作るための投資よりも、
 市場発見・発掘投資の重要性をまずは経営層が認識し、
 「マーケットアウト」で商品開発が進行する仕組みに
 変革すべきである。


 
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┃ 我が社は、市場発見・発掘投資の重要性を認識しているだろうか?

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Vol.230 古賀総研

2009-09-21 | Weblog


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【週刊】企業理念 Vol.230 古賀総研さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【我が社は、シニア人材の活用戦略について議論しているだろうか?】

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 今日は、敬老の日。


 シニア人材が活躍している企業を探してみた。

 

 60歳以上、100名の技術者集団が企業としてが存在した。

 

 シニア人材は、どんな活躍をしているのだろうか?

 

 今回は、株式会社古賀総研さま から学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【社長挨拶】

 

  「技術をもって世の中に恩返しをする」

 

(出所 http://www.kogasoken.com/aisatu.htm 2009/09/21)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○60才以上の技術者約100名の集団で構成されている。

 ○主に、日立製作所 研究所OBがメンバーである。

 ○科学技術論文の翻訳・抄録,ベンチャ技術案件の技術的評価、
  公的機関の研究支援,技術コンサルティングなどを行っている。

 ○人材ネットワークを最大の資産としている。

 ○証券会社,銀行から,投資先の技術評価を依頼されている。

 ○科学技術振興機構が定期的に発行する科学技術文献
  抄録文の作成を毎月1000件以上処理している。

 http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000866

 

【コメント】


 日本には、

 戦後の高度成長期を駆け抜けてきた

 専門的知識かつ職業的経験知を保有する

 シニア人材が数多く存在する。


 この知識と経験は、

 日本の強みであり資産である。

 
 少子高齢化社会において、

 シニア人材の保有する知的資産の活用戦略は
 企業競争力にも影響を与える。

 

 「敬老」に加えて、「活老」も必要になる。 


 
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┃ 我が社は、シニア人材の活用戦略について議論しているだろうか?

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Vol.229 タガミ・イーエクス

2009-09-12 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.229 タガミ・イーエクスさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【 我が社は、戦略加速のためにITという道具を活用しているだろうか?】

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 「中小企業IT経営力大賞」という賞があることを
 HPで知った。
 http://www.it-partnership.jp/award/2009/announcement.html#h2_title06

 

 IT経営力を活かすには?

 

 今回は、2009年度に大賞を受賞した
 株式会社タガミ・イーエクスさま から学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【社是】


  無極

  ~知恵は極まるところがなく、改善は無限である~
 


 【”EX”は私たちの意志を強調するキーワード】


 ・EXCEED(卓越)
 ・EXPERT(専門)
 ・EXCITE(刺激)
 ・NEXT(次代)

  を自らのテーマに掲げ、極まることのない知恵を駆使し、
  無限の改善を推し進めながら、私たちは未来を切り拓いていきます。

 

(出所 http://www.tagamiex.co.jp/company/index.html 2009/09/12)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○開発~設計~板金~機械加工~完成品ASSY~検査までの
  一貫生産システムを強みにしている。

 ○生産性向上のために、WEB-EDIを導入している。

  WEB-EDIとは?
  http://www.keyman.or.jp/3w/prd/71/61090071/

 ○競合他社との差別化を図るために、ITを活用した
  生産革新活動をスタートさせている。
  http://www.itouentai.jp/itjirei/case2009/case_tagamiex.html

 

【コメント】


 ITを導入したら、会社の業績が向上するわけではない。


 会社業績を向上させるための戦略に知恵を絞り、

 その道具としてITを活用して戦略実行を加速した

 企業が業績を向上させている。

 

 業績向上にむけた戦略をどうするか?
 
 ITという道具をいかに活用するか?


 その知恵には極まるところがない。

 

 
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┃ 我が社は、戦略加速のためにITという道具を活用しているだろうか?

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Vol.228 ミスミグループ本社

2009-09-06 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.228 ミスミグループ本社さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【 我が社の危機感は、社員個人まで浸透しているだろうか? 】

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 「経営パワーの危機」 三枝匡著
  http://qurl.com/7g5n8

 を読んだ。


 会社再建、企業変革のドラマである。

 

 我が社に適用できる施策はあるか?

 

 マーカーを片手に、行じる思いで読み込んだ。

 
 著者の三枝匡氏は、
 ミスミグループ本社の代表取締役会長・CEOである。

 
 今回は、書籍でご縁のあった

 ミスミグループ本社さま から学ばせていただきます。

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


【ミスミグループの社会的使命】


 お客さまが求める「高品質・低コスト・短納期」

 のオリジナル性の高い商品、サービスを提供するために、

 私たちは「QCTイノベーター」として、ミスミモデルの更なる進化と

 戦略的な経営を追求し、世界の製造業を裏方として支えていきます。


【4つのミスミ・コンセプト】


 ■事業コンセプト

 「世界の製造業の裏方」+「短納期一個流し」
 
 ■組織コンセプト

 「ミスミQCTモデル」

 ■戦略コンセプト

 「末端やたら元気」+「戦略束ね」

 ■業務コンセプト

 「時間と闘う」


(出所 http://www.misumi.co.jp/company/concept/index.html 2009/09/06)

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 書籍にマーキングした部分の一部を紹介します。


 ○全員が追いつめられ、惨めな思いを共有するところまで至らない限り、
  人間という動物は真の改革を受け入れようとしない。

 ○会社の危機と社員の危機感は必ずしも相関しない。

 ○商売の基本サイクル(創る:開発→作る:生産→売る:販売)の全体
  に責任を持つ優秀な人が現れるとその商売は急に活発になる。

 ○経営的人材の育成は、損益責任を負うところから始まる。

 ○変革で一番重要なのは、トップ経営者の力量。
  ミドル主導で組織変革をしようとする動きがあるが、
  それは抜本的な変革にはつながらない。

 ○改革リーダーは、あえて組織を不安定化させることが必要であり、
  それなくして集団の行動を変えることはできない。

 ○強力な経営リーダーは、「クールな戦略性」と「ホットなリーダーシップ」を
  兼ね備えていなければならない。

 ○人は、惰性に流されながら長い年月をかけて、少しずつ衰退の道をたどる。
  企業もまた同様。
  恐ろしいのは、この間に起こることは企業の業績の低下だけでなく、
  そこで働く人材の劣化。
  http://www2.shizuokanet.ne.jp/usr/sabu/020915special.html

  
 ○改革・改善が進まない原因。
  上手く行っていないという認識が足りないのが原因。
  つまり、現実を直視することが不足している。
  だから人は問題を放置しておくのです。問題が起こって上手く行かなくなったら、
  問題の本質は何か整理し、強烈に反省する。
  全員が自分も悪かったなと思える絵が描けたら、改革が動きはじめる。
  http://kigyoka.com/kigyoka/public/news/news.jsp?id=696


【コメント】


 我が社に置き換えて何をするか。

 考えてみた。

 

 0.危機感の見えるか

   衰退・低下部分の見える化。問題の見える化。

 1.選択と集中

   低成長事業の縮小と集中事業の育成強化

 2.組織改革

  ・「創って、作って、売る」が完結して
    ひとりのリーダーが損益責任を持つ事業ユニットへ

  ・ 気骨ある(物言える)人材の登用

  ・ 新事業開発室の設立


 3.改革ストーリーと成功ストーリーづくり


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 「Cool Head、HOT Heart 」で前進します。


 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社の危機感は、社員個人まで浸透しているだろうか?

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