【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.213 物語コーポレーション

2009-05-24 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.213 物語コーポレーションさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

 【 我が社は、自立性を求める職場になっているだろうか? 】
 
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 先日、

 フードサービス業態開発企業
 「物語コーポレーション」さまの本社に訪問した。


 そこで、小林佳雄社長の講話、

 「小林流:上場のススメ」を拝聴した。

 
 その後、本社を見学させていただきました。

 夜は、物語コーポレーションさまの
 店舗「魚貝三昧げん屋」で小林社長を囲んでお食事でした。
 http://www.genya.jp/

 

 小林社長が上場を目指した理由とは?


 
 今回は、ご縁のあった物語コーポレーションさま
 から学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■経営理念


 「Smile & Sexy」

  及び

 「お客様の心のリラックス・物語人の心の自立」の実践


 ■行動規範


 「物語人はかくありき」


  1.明るく元気にあいさつ
  2.やる気をムンムン表出する
  3.プラス発想、勉強好き
  4.スピーディーな判断と意思決定
  5.スピーディーな有言
  6.スピーディーな実行
  7.率先垂範
  8.OJTなくして部下の成長なし
  9.たくさんの問題発見
  10.たくさんの提案
  11.優先順位を考える
  12.労働生産性を考える
  13.知的労働生産性を考える
  14.悪い報告こそ包み隠さず
  15.自らの失敗報告こそ包み隠さず
  16.予算達成の価値と喜びを知っている
  17.結果をだす

  
 (出所 http://www.monogatari.co.jp/company/rinen.html 2009/05/24)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】


 ○「繁盛開発四原則」をベースに業態開発を進めている。
 http://www.monogatari.co.jp/ir/message01.html

 ○教育専門機関「物語アカデミー」を企業内に設置して
 人財開発をしている。

 ○元フランス料理店を本社オフィスに改装している。
  (とにかく、おしゃれなオフィス)

 ○本社玄関には、全店舗店長の顔写真が
  「私は決断できる」というメッセージと共に掲示されている。

 ○物語社員感動の名言集がある。

 ○「カタカナ店」と「ひらがな店」にわけることで
   店舗イメージを変えている。

   例: 
  
   「焼肉一番かるび」→ http://www.ichiban-kalbi.jp/h/
   「焼肉一番カルビ」→ http://www.ichiban-kalbi.jp/k/

   「焼肉きんぐ」  → http://www.yakiniku-king.jp/h/
   「焼肉キング」  → http://www.yakiniku-king.jp/


 ○DM(ダイレクトメール)を子供宛てに送付することで
  反応率を高めている。

 

【コメント】

 小林佳雄社長の第一印象は、

  「笑顔がすてき」

  ファッションセンスがよい。60歳には見えない若々しい。、

  「カッコいい」。


 経営理念にある「Smail & Sexy」の投影像のようなお方。


 ------

 「小林社長が上場を目指した理由」


 15年前の売上7億のころに書いた経営計画で
 100億の達成をイメージし上場のための戦略を描いていたそうです。
 
 8年前から上場作業を継続して昨年2008年の3月に上場。

 
 小林社長は、なぜ上場にこだわったのか?

   
 その理由は、

 経営理念の「物語人の心の自立の実践」にある、
 
 と解釈しました。
 
 
 小林社長は、ある時期食えなくなるまで
 追い詰められたときがあったそうだ。

 その時期に、精神的な「自立」を果たした。

 そして、

 「自立」こそ幸せの根源であることを確信した。


 高いハードル、プレッシャーは「自立」を促進する。

 また、

 高いハードル、プレッシャーは、能力を開発する。


 上場を目指すことは、高きハードルであり、

 上場後の継続的成長要求は、プレッシャーである。

 
 経営理念にある

 「物語人の心の自立」のために上場にこだわった、と
 
 解釈しました。


 
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃  我が社は、自立性を求める職場になっているだろうか? 

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Vol.212 シンフォニアテクノロジー

2009-05-17 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.212 シンフォニアテクノロジーさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

 【 我が社の社員は、社名の由来を語れるだろうか? 】
 
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 先日、シンフォニアテクノロジー様の本社に伺った。


 この会社、今年の4月1日から社名を
 
 「神鋼電機」 から 「シンフォニアテクノロジー」

 に変更している。

 

  社名の由来をどう説明するのだろうか? 


 
 今回は、ご縁のあったシンフォニアテクノロジーさま
 から学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■コーポレートステートメント


  ”響いてこそ技術”


  いつもの旋律が聴衆の心に響く。
  交響曲(シンフォニー)のように。
  私たちは製品、サービスを通して
  
   
  「お客様の心に響く技術」

  「地球の未来に響く技術」

  「人を大切に想う気持ちへ響く技術」


  を追い求め
  多彩な技術で新しい時代の
  シンフォニーを奏でていきます。
  
 (出所 http://www.sinfo-t.jp/cm/index.html 2009/05/17)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】


 ○1949年に神戸製鋼から独立して神鋼電機となっている。

 ○今までに培ってきた「電子技術」「精密技術」「情報技術」を
  ニーズに応じて融合し、新たな製品群を創出している

 ○「自主的成長意欲の喚起」をポリシーとした
  人材育成プログラムを用意している。

 ○「ゲームに始まり、ゲームに終わる」というポリシーで
  人材研修を行っている。

 ○多彩な商品を開発している。1930年代には電気バスを製造している。
  http://www.sinfo-t.jp/hensen.pdf


【コメント】

 HP(TOP)の右隅に、
 シンフォニアテクノロジーの社名の由来が掲載されている。

 -------ここから

 シンフォニアは、17世紀イタリアのオペラの序曲が語源で、

 英語ではシンフォニー。

 オーケストラのための4楽章からなる組曲、

 すなわち交響曲を意味する言葉です。

 この交響曲が世界各国で愛される所以は、

 長い歴史の中で培われてきたオーケストラの多彩な

 音や旋律の表現技術にあるといわれています。

 当社の強みは、やはり、多彩な製品と技術、そして多彩な人材です。

 この多彩さの象徴としてシンフォニアを引用し、

 テクノロジーと組合わせました。

  また、シンフォニアの語源であるオペラの序曲は、

 クライマックスへ向けたまさに序章であり、

 新社名は当社の将来に向けた飛躍の始まりであるとの意味を込めています。

 -------ここまで


 自分がこの会社の社員だったら、社名の由来について
 お客様にこう説明するかもしれない。


 「当社の強みは、多彩な製品と技術そして人材です。

  これらを融合して新たな価値を提供します。

  この価値がお客様の心に響くことを願って

  シンフォニアテクノロジーという社名に変更しました」


 
  さて、あなたならどう説明しますか?

 

┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃   我が社の社員は、社名の由来を語れるだろうか? 

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Vol.211 あいであのちから研究所

2009-05-10 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.211 あいであのちから研究所さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【 我が社は、お客さま・社員から飽きられていないだろうか? 】
 
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 先日、アイデアマラソン研究所 所長 樋口健夫氏の
 講義を聴いた。
 http://www.idea-marathon.net/


 「発想の足跡」を数多く残すなかから
 実用に適した発想が生まれる、そうだ。


 ところで、

 企業にとって、なぜ新たな「発想」が必要なのだろうか?

 
 今回は「アイデア」、「理念」のキーワードから
 出会ったあいであのちから研究所さまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■企業理念

  はじめにアイデアありき
 
 ■経営理念

  ハツハツ経営の実践

  てぶら経営の実践

 ■経営ミッション

  ひらめき創造カンパニーの実現

 ■経営ビジョン

  よい企画を立てられないと悩む人を日本からなくす

 ■行動規範・行動指針


  -異分子たれ
  -わかりにくいは悪
  -できるからスタートせよ
  -一芸を磨け
  -3案思考
  -なな転び、アイデア。

 ■コーポレート・メッセージ
 
  ヒラメキからキラメキまで

(出所 http://www.ideapower.jp/company/ci/tabid/73/Default.aspx 2009/05/10)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】


 ○「プランニング」「コンサルティング」「マーケティング」「クリエイティブ」
  の4つのサービス領域に分類されるサービスを提供している。

 ○顧客対象を
  「大企業」「中小・ベンチャー企業」「起業独立創業志願者」「ビジネスパーソン」  の4つに分類している。

 ○「情報編集能力」をコアコンンピタンスとして定義している。

 ○「発想」をベースに各種サービスを提供している。

 

【コメント】

  樋口先生の講義で
  先生の著書

  グループ・アイデアマラソン発想法
  =発想企業になれば、会社は伸びる=
  
  という本をいただいた。

  この本のなかに、次の記述がある。

  ----------- ここから

  人間の社会活動のなかで、
  もっとも怖いのは「飽きる」という現象だ。

    (中略)

  では、飽きられない企業になることは可能なのか。

    (中略)
 
  企業は、つねに新しいことを企画し、推進しつづけていく必要がある。

    (中略)
  
  企業の中長期計画の立案も新しい業態の開発もすべて
  発想なのだ。

  ----------- ここまで

 
  変化するものは飽きられない。

  「発想」が変化の起点となる。

  「発想」が変化を加速する。

  「発想」がビジネスを変える。

  「発想」が企業を変える。

 

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┃ 我が社は、お客さま・社員から飽きられていないだろうか? 

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Vol.210 丸善

2009-05-04 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.210 丸善さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【我が社は、人の幸福に寄与し、自分の幸福を得ているだろうか?】
 
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 昨日、映画「おっぱいバレー」を観て来ました。
 http://wwws.warnerbros.co.jp/opv/

 

 綾瀬はるか演じる新任女性教師の美香子先生が
 着任挨拶で全校生徒に紹介したのが

 高村光太郎の詩「道程」の一節でした。

 「僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る」

 
 なぜか、この一節があたまの片隅にこびりついてます。

 
 今回は「道程」、「理念」のキーワードから
 出会った丸善さまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


■経営理念

 丸善の価値観

  「知に生き、人間を信じる」


  創業以来、丸善は「知」にかかわることを選択し、
  知とは何かを問い続けてきました。
  それは、私たちの生き方そのものです。
  知を問い続けることは、人間をみつめ、理解しようとすること。
  人間ほど未知数な存在はありません。
  とてつもない可能性があります。
  そんな人間を信じるから、私たちはいます。

 

 丸善のミッション

   「知を鐙(とも)す 丸善」


  丸善が考える「知」とは、世界、人間、物事の本質を知ること。
  そして、人間がより人間らしく生きるための共通する営みです。
  「知を鐙す」には、
  「時代にそくした最良の知を人の心と、その道程の先に鐙す」
  という丸善の使命がこめられています。

     


 (出所 http://www.maruzen.co.jp/corp/philosophy/index.html 2009/05/03)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】


 ○丸善は明治2年1月、横浜に輸入商社「丸屋商社」として創業している。

 ○140年に亘り事業を継続している。

 ○日本の実質的な株式会社第一号といわれている。

 ○ウェーランドの『経営哲学論』を参考に元金を出資する
  「元金社中(株主)」と実際に働く「働社中(社員)」によって
  構成する会社組織を日本ではじめて採用している。

 ○店舗事業からスタートして、
  教育学術事業、出版事業、ショッププロデュース事業と事業拡大している。

 ○PR誌『學鐙』は、明治30年(1897)3月に創刊、我が国最古のPR誌。


【コメント】

 会社設立趣意書『丸屋商社之記』が紹介されている。
 http://www.maruzen.co.jp/corp/history/maruyashosha.pdf

 これ一読の価値ありです。

 
 (以下抜粋)ここから--------------------------------------------------

  だいたい事業を行うには、まず自らの役割と地位を考えなければならない。

  今、私の地位を考えると、官庁に所属して政治を行う責任があるわけではない。

  また奴隷となって他人に仕える義務があるわけでもない。

  いかなるものにも束縛されず、自由に自分のやりたいことができる

  一人の日本人である。

  すでに日本人としての名誉を負っているのなら、

  その日本人としての役割を考え、日本全国の繁栄をはかり、

  同国人の幸福に寄与しないわけにはいかない。

   
        (途中省略)
 

  だいたい人の生業というのは、世間で不足・不自由しているものを提供し、

  自分が不足・不自由しているものを満足させることにほかならない。

  他の不自由を満たすことが大きければ、
  
  自分の幸福を得ることもそれに従って大きくなるのである

 (以下抜粋)ここまで ------------------------------------------------

  
  
  人の幸福への寄与と、自分の幸福を得ること、

  これが根底にある会社だからこそ140年間事業継続しているのだろう。

 

  また、
 
  会社設立趣意書の後ろに、道が出来た。と感じました。

 


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┃ 我が社は、人の幸福に寄与し、自分の幸福を得ているだろうか? 

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