【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.200 <特別号:企業理念について>

2009-02-23 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.200 <特別号:企業理念について>
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

     【  企業理念とは,なんだろうか? 】
 
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 まずは,お礼です。

 2005年4月に創刊してから200号の発行を迎えることが
 できました。
 約4年前から本メルマガにお付き合いしてくださっている方も
 何人かいるのではないかと思っております。
 
 企業経営の学習を目的にはじめたメルマガですので,
 これにお付き合いしてくださっている登録読者の皆様に
 お礼申し上げます。

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 この間,200社の企業理念を通していろいろなことを
 学ばせていただきました。


 そこで,この機会にもう一度,下記の問いについて考えてみました。

  
  「企業理念とは,なんだろうか」 
 

 (4年前の発行当時の答えは,文末の発行主旨にあります)
 
 

 今回は,この問いに対する今の自分の答えを書いて見ます。

 


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「企業理念とは,なんだろうか」 (2009年2月23日版)

 


 経験・思考が信念を育む。

 信念が確信となり,個人理念が形成される。

 個人理念に人が集い,組織が生まれる。

 個人理念が,組織の信念である企業理念へと進化していく。

 

 企業理念は,組織の大地となる。

 その理念に共感した者が集う大地となる。


 その大地は,人を育む。

 その大地で,喜怒哀楽がある。

 その大地で,幸せが生まれる。


 偽りのある大地から,人は離れていく。

 本物の大地に,人は根付く。


 その大地には,風土が,薫りが,空気がある。

 真の共感者にとっては,心地よい。


 企業理念とは,人が幸せを得る機会を提供するために存在し,
 幸せを求める人のためにある。


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 以上が今の答えです。
 また,300号の時に再考します。


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追伸:

 このメルマガ,ロスアンゼルスのホテルで書いています。

 今,AM4:00。ひどい時差ぼけで全然寝れない。
 (めったにない海外出張なので・・・。やはり日本がいい。)
 
 寝ることはあきらめて,このメルマガを書いています。 


 それでは,今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃       企業理念とは,なんだろうか?

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*株式会社等の敬称は省略させて頂いております。


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   ご一読いただければ幸いです。

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 発行主旨: 企業理念とは、なんだろうか?
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  会社を起業した時に、気が狂いそうになるくらい悩み、考えた。

  これから起業する会社は、

    何のために存在するのだろうか?
  
  自分なりに、企業理念を考え、書き出してみた。
 
 
  が、何度書いても、書き替えても、腑に落ちない。落ち着かない。


  たどり着いた答えは、

  「今を生きる中から生まれ育まれるものである」

  「根拠のない確信を経験により信念にかえるものである」
 

  それぞれの会社の企業理念には、その企業の歴史とともに
  育てられた奥深い意義があるはずだ。

  経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
  視点から読み解き学び、企業理念育成・経営のヒントを
  読者の皆様と共に学びたい。


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--ここまで--

 


Vol.199 日本理化学工業

2009-02-15 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.199 日本理化学工業さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【 我が社は、社員が幸せを得るための工夫をしているだろうか?】
 
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 読売新聞(2月11日)の一面に,下記の一文が。
 

 「社員の7割 知的障害者」

 

 

 この会社,どのような経営をしているのだろうか?     

 

 今回は、新聞一面で出会ったチョーク製造大手の
 日本理化学工業さまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


  障がい者の雇用を通じて社会とジョイントし、

  楽しく美しい生活具の創造と、

  地域社会の人々から愛される企業へ


(出所 http://www.rikagaku.co.jp/profile/profile.htm# 2009/02/15)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ○チョーク製造で,全国シェア30%を持っている。

 ○全社員71人のうち7割超の54人が知的障害者。うち重度が半数を超す。
  
 ○昭和35年より,重度障がい者の雇用にチャレンジしている。

 ○製造ラインにさまざまな工夫をしている
 
  -計量用の重りは数字で覚えなくてもいいように色分けしている。
  -時間計測には,砂時計を利用している。
  -1人でこなせない作業は単純な2,3の工程に分割している。

 ○工程に人を合わせるのではなく,能力に合った工程に組み直している。


 ○究極の幸せ,四つを定義している。
  一つ目は「人に愛されること」、
  二つ目は「人に褒められること」、
  三つ目は「人の役に立つこと」、
  四つ目は「人に必要とされること」。


【コメント】


  工業とは,

  天と地を繋ぐ業と習った記憶がある。


  「工」 の 


  上の ”-”が天で,


  下の”-”が地。


  天が与えてくれたホタテの貝殻を,

  人に役立つ商品(チョークetc)に

  加工する。


  
  この加工という仕事を通して


  人の役に立つ

  人に必要とされる

  人に褒められる


  という究極の幸せを得る。

 

  仕事を創造する企業は,

  人間みんなが求める究極の幸せを得る場となる。


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┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃  我が社は、社員が幸せを得るための工夫をしているだろうか?

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Vol.198 未来工業

2009-02-07 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.198 未来工業さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【 我が社は、社員の不満ネタを徹底して取り除いているだろうか?】
 
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 本日,ホームページで下記の一文が目に止まりました。
 

 「残業ゼロ、年間休日140日でノルマなし,
  創業から40年間,赤字なし」

 

   な,なんで?
   


 今回は、HPでご縁のあった未来工業さまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■経営理念

 

       「常に考える」

 

(出所 http://www.mirai.co.jp/company/group.html 2009/02/07)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】

 ○社員の「やる木」を育てることを経営の柱にしている。

 ○出願された産業財産権は、6978件。(平成20年10月末現在)
 (内訳は、特許1454件、実用新案540件、意匠4422件、商標562件)

 ○提案制度があり、アイデアが年間約11500件も出されている。
  1件提案すると参加賞として500円が支給される。

 ○総費用約1億円、総勢530人のラスベガス社員旅行を実施している。

 ○コピー機1台、照明にヒモ、社長車なし、中元・歳暮なし。 

 ○セコムも止めている。人の侵入に備えると大変な金額がかかるため。

 ○経理をおかなかった理由。人を一人おけば 750万円必要。
   750万円以下ならば騙されたほうが得になる。

 ○私公混同を推奨している。自分の車を社用に利用している。

 ○残業禁止。だから、他社で残業手当をもらったのと同じ水準の給与を払っている。

 ○報告・連絡・相談は禁止。
  不満を持たせないためには、全部思う通りにやらせている。

 ○社員の不満を持つネタは徹底して取り除いている。
  
 ○外せる制約はできるだけ外そうとしている。

 参考: 
 http://www.obt-a.net/web_jinzai_magazine/person/2008/10/post-52.html


【コメント】


  ”不満”は,「ヤル気」への抵抗となる。

  ”満足”は,「ヤル気」を育てる。
 
  ”不満”を取り除き”満足”を与えることで「ヤル気」が育まれる。

  「ヤル気」の集合が「やる木」となる。

  「やる木」の大きさは,業績と相関関係がある。

  
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┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社は、社員の不満ネタを徹底して取り除いているだろうか?

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Vol.197 ザメディアジョン・エデュケーショナル

2009-02-01 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.197 ザメディアジョン・エデュケーショナルさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

           ★今週の質問★

【 我が社は、とんがった人財の発掘・育成をしているだろうか?】
 
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 先日,「日本ベンチャー大學」を運営している
 ザメディアジョン・エデュケーショナル 代表取締役 今本英之氏と
 学長代行の山近義幸氏にお会いした。

 

 「平成・日本”軟”児」の増加に見かねて,

 「本物の日本”男”児」を育てる大學を設立しました。

 という熱い想いに触発されました。

 

 今回は、ご縁のあったザメディアジョン・エデュケーショナルさま
 から学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━


 ■開学理念

 

  「日本の男児を再生します!」

 

(出所 http://www.919v.com/?cn=100003  2009/02/01)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━

【学び】


 ○無月謝の大学を運営している。運営資金は,設立協賛企業から。

 ○一年間,人間力を磨く講座を開講している。講義は実学のみ。 
 
 ○講師には実際の成長企業の経営者を招いている。

 ○入学条件は,大学卒業予定でかつ卒業後未就業者。
 (この時点で,志の高い人材に絞られる)
 
 ○アサヒビール名誉顧問 中條高徳氏が学長に就任している。

 ○異彩,才能を発見し,とんがった人財を育成することを
  ミッションとしている。


【コメント】

 
 ------ HPからの抜粋(ここから)------------------------

 日本が、世界で独走している分野に共通点がある。

 わずか10年前、マンガ、アニメ、ゲーム・・・。

 このぶっちぎりの世界ナンバー1の業界は、

 “文部科学省”が手を出さなかったのです。

 http://www.919v.com/?cn=100007

 ------ HPからの抜粋(ここまで)------------------------

 

 これから時代は,異彩・才能を持った,とんがった人材が
 会社をそして社会を変革していく。


 標準的な大学では,
 世界ナンバー1となる異彩,才能をもった
 とんがった人材は育ちにくい。


 「日本ベンチャー大學」のような新たな教育システムを
 社会が求めている。


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┃ 我が社は、とんがった人財の発掘・育成をしているだろうか?

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