【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.257 SBIホールディングス

2010-03-28 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.257 SBIホールディングスさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★


【我が社は、新入社員を育て上げることを責務と感じているだろうか?】


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 この週末、


 入社式での訓示について
 考えられている方がいるのではないでしょうか?

 

 今回は、「入社式」、「企業理念」のキーワードから
 出会ったSBIホールディングスさまから学ばせて
 いただきます。

 


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 

【SBIグループの5つの経営理念】


 正しい倫理的価値観を持つ


 金融イノベーターたれ


 新産業クリエーターを目指す


 セルフエボリューションの継続


 社会的責任を全うする


 
(出所 http://www.sbigroup.co.jp/company/information/concept.html 2010/03/22)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】

 ○ファンド運営事業を中心とするさまざまな革新的金融サービスを提供している。


 ○経済成長著しい新興国に積極的に投資している。
  http://www.sbigroup.co.jp/investors/management/strategy_01.html

 ○企業の生態系を構築、拡大させるという考え方をしている。
  http://www.sbigroup.co.jp/investors/management/strategy_05.html


 ○人に人徳があるように、企業にも「社徳」というものが存在するという考え方。
  http://www.sbigroup.co.jp/csr/stakeholder.html

 -正しい行いをする人が信頼されるように、
  正しい事業を行う企業は、その事業を成功させることができ、
  結果として「社徳」を高めることにつながる。

 -「社徳」とは、経営者自身の倫理的価値観でもある
  「信」「義」「仁」の3つに集約される。
 
 -「信」とは、社会や人の信頼を失うようなことをしないということ。

 -「義」とは、正しいことを行うこと。

 -「仁」とは、相手の立場になって物事を考えることです。

 

【コメント】

  
 <CEO北尾吉孝氏の入社式での訓示(2009年)>
 http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/20090403384.html
 
 北尾氏のブログに、昨年の入社式で次の3つのことを
 新入社員にお話されたことが記されている。  
  

 一つ目は「大きな志を抱く」ということ。

 二つ目は「礼」について。

 三つ目は「主体性の確立」について。

 
 
 ブログの文末に

 ”また、この人達を人物として育て上げていくことは、
 私どもに課せられた大きな責務であると思っています。”

 と書かれていた。


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 新入社員は、希望と不安を抱いて入社式に参加するだろう。

 それを受け入れる経営者は、新入社員を守り育てるという
 責務を負うことになる。
 
 

┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社は、新入社員を育て上げることを責務と感じているだろうか?

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Vol.256 徳洲会グループ

2010-03-22 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.256 徳洲会グループさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【 我が社の情報は、平等に開示されているだろうか? 】

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 先日から左下腹部に鈍痛があったので
 病院に行った。

 
 医師が、
 「これは、尿管結石かも」 ということで
 徳洲会病院に紹介状を書いてくれた。


 そして、検査の結果
 医師がレントゲンにものさしをあてて、
 
 「7mmほどの結石がありますね」

 との診断結果でした。
  

 徳洲会病院に到着してから

 受付→診察→レントゲン検査→エコー検査→尿検査→診察→支払い

 までが約1時間半。


 とてもスムーズに診断していただけたのが印象的でした。

 

 今回は、お世話になった
 徳洲会グループさまから学ばせていただきます。


 おまけ:

 この尿管結石は出産にも匹敵する痛みがあるらしい。
 http://kesseki.yu-nagi.com/kesseki/syouzyou.html

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 

【徳洲会グループの理念】


  命だけは平等だ! 


  「生命を安心して預けられる病院」

  「健康と生活を守る病院」


         徳洲会グループ代表 徳田 虎雄


(出所 http://www.tokushukai.jp/info/outline.html 2010/03/22)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】


 ○年中無休・24時間営業している。

 ○いつでも、どこでも、だれでもが治療費などに心配せず、
  安心して最善の医療が受けられる社会を理想としている。

 ○医療講演の動画を配信している。
  http://www.tokushukai.jp/ubpoint/index.html

 ○徳洲新聞を週刊で発行している。 
  http://www.tokushukai.jp/media/news/index.html

 ○医師向けの機関紙を発行している。すべてpdfファイルで閲覧できる。
  http://www.tokushukai.jp/media/dnet/index.html

 ○看護とケアに関する機関紙を発行している。
  http://www.tokushukai.jp/media/vivo/vivo22_00.html

 

【コメント】

  
 <情報開示>
  
  
  新聞、講演動画、医師向け機関紙、看護とケアの機関紙
  と多くの情報を発信、開示している。

  
  「患者」を取り巻く、「施設」、「医師」、「看護」に関する
  情報が開示されていることは、患者に安心感を与えることになる。

  また、

  国内外にある66病院とクリニックや老健・特養など270余の施設
  における情報の共有は、そこで働く人たちにとっても安心材料となる。


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┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃   我が社の情報は、平等に開示されているだろうか?

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Vol.255 ヒエン電工

2010-03-14 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.255 ヒエン電工さまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【我が社は、「本気のスイッチ」が入る環境を用意しているだろうか?】

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 先日、感動経営コンサルタント 角田識之先生の
 出版記念講演会に参加させていただいた。


 本のタイトルは、
 「覚悟」 二代目社長が「本気のスイッチ」を入れるとき。
 http://tinyurl.com/ykcuzao
 

 当日いただいた本には、角田先生の自筆で

 「本気であれば今やることが必ずある」

 と書かれていた。

 

 今回は、本書の中で取り上げられていた
 ヒエン電工さまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 

【経営理念】

 
 参画する総ての人が幸福になることを真髄とする経営を推進する。


 一、企業の永続繁栄のため、つねに高い目標を掲げ、心身の充実を図ること。

 一、自他の幸福のため、働き甲斐のある職場をつくり、適正な評価と配分を行うこと。

 一、人材を育成し、より良い影響をより多くの人に伝えること。

 一、社会が必要とする製品提供のため、つねに技術の向上と革新をはかり、
   顧客の信頼と満足を継続的に獲得すること。


(出所 http://www.hien.co.jp/company/principles.html 2010/03/14)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】


 ○船舶用電線でトップシェアを誇っている。

 ○絶縁、被覆、撚り合せ、難燃など、
  技術のベクトル和を複合技術として強みにしている。

 ○社長自らがリーダーとして推進する開発戦略会議を定期的に開催している。
  
 ○各事業部門毎に、営業チーム、製造チームを持つことで
  製販一体体制を構築している。

 ○会社の中心には人がある、という考え方をしている。

  できるだけ好きな仕事をやってほしいと考えている。
  例えば何かのポストがあるとしたら、まず希望者に手を挙げてもらう。
  あるいは、積極的に「こういうことをやってみたい」とアピールしてもらう。
  その内容に近い仕事があれば、その人にやってもらおうということ。


【コメント】

  
  <本気のスイッチがはいったとき>
  
 
  ヒエン電工 取締役常務執行役員の山鳥剛裕氏は、
  志の高い経営者との交流を通してやはり「企業は人なり」と
  いうことに気付き「本気のスイッチ」が入ったそうです。
  
  その人創りは、自分の役割という「覚悟」が新しい人と
  風土を生み出したそうです。


  本書に書かれていた山鳥氏の実践を拾い上げてみました。


  □全員が共感できる夢を語る。
 
  □我が社のあるべき理想の姿を熱く語る。
 
  □現場の5Sは徹底して行う。

  □各社員自らが本気のスイッチが入る環境を用意し
   スイッチが入るのを忍耐強く待つ。
   (無理やりスイッチを押すことはしない)

  □「自分の子供が入りたい」と思える会社づくりをしようと語りかける。


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  久しぶりに角田先生のご講演を拝聴した。
  
  人本主義に基づき幸福を追求する経営思想と
  先生の言霊から、「元気」をいただきました。

  角田先生の講演を聞くたびに、
  企業の目的、経営の目的について考えるさせられる。
  
  この時期、売上・利益という「目標」が「目的」に
  すり変わってしまっていることにドキっとさせられました。
  
  

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┃我が社は、「本気のスイッチ」が入る環境を用意しているだろうか?

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Vol.254 富士フィルム

2010-03-07 | Weblog

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【週刊】企業理念 Vol.254 富士フィルムさまから学ぶ
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 経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
 視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。

          ★今週の質問★

【 我が社の、事業目的に社員・顧客は共感しているだろうか? 】

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 先日、富士フィルムさまのテレビCMを観ました。


 CMの内容は、「化粧品」でした。


 なぜ、富士フィルムさまが、
 化粧品を提供しているのだろうか?

 

 今回は、TVCMでご縁のあった
 富士フィルムさまから学ばせていただきます。

 

━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━

 

【企業理念】~富士フイルムグループの不変の価値観~


 わたしたちは、先進・独自の技術をもって、

 最高品質の商品やサービスを提供する事により、

 社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、

 人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与します。

 

【ビジョン】 ~富士フイルムグループが目指す姿~


 オープン、フェア、クリアな企業風土と先進・独自の技術の下、

 勇気ある挑戦により、新たな商品を開発し、

 新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続ける。

 

(出所 http://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/philosophy/index.html 2010/03/07)


━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━


【学び】


 ○現在を「第二の創業期」と位置づけ、
  写真フィルムという圧倒的なコアビジネスを持った企業から変化し、
  新しい複数の強い事業で成長し続ける企業へと転換している。

 ○3つ事業を展開している。

  -イメージングソリューション
  -インフォメーションソリューション
  -ドキュメントソリューション

  http://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/solution/index.html


  ○売上の大半を写真フィルム以外のビジネスで上げている。
  2兆4343億円(2008年度連結売上高)のうち、写真フィルムは、約2%。
 

 ○写真フィルム技術が、「生ビールを旨くする」に活きている。
  http://and-fujifilm.jp/html/beer/index.html

 ○写真フィルム技術が、「DNA抽出」に活きている。
  http://and-fujifilm.jp/html/dna/index.html

 

【コメント】

 

 <富士フィルムが化粧品を作るわけ>

 
  ホームページに、このわけが掲載されていました。

 http://www.ffhc.jp/about/whyff.html

 

 ”写真に写る人々の健やかな笑顔のために貢献したい。”

 

 この「わけ」には、頷いてしまいました。

 自分が富士フィルムの社員だとしたら、
 
 この「わけ」には、共感していると思います。

 

 
 化粧品開発に写真フィルムの技術が活きるから、
 というワケだけだったら、
 フィルム技術が活きれば何でもやるのか?
 という点で共感できていないかもしれない。
 

 

 如何に事業の目的を語るか。

 

 この目的により、
 社員やお客様に与える共感価値に差が出る。
  

 


┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━

┃ 我が社の、事業目的に社員・顧客は共感しているだろうか?

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