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つれづれなるままに・・・雑感を

シャルダン展@三菱一号館美術館

2012-11-21 21:27:54 | お出かけ
かれこれ2週間程前に友人を誘って、『シャルダン展-静寂の巨匠』に行きました。
チラシに掲載されている《木いちごの籠》。
まるでそこに在るかのようなさくらんぼの質感、そして
コップに入った水の透明感に実際に絵を観てみたいなあと
思い、確か8月頃から友人に話していました。
しかもこの作品は個人所蔵のため、普段はもちろん非公開。
これは会期中に絶対に観に行かねば・・・と思っていました。

18世紀フランスを代表する静物画・風俗画の巨匠である
ジャン=シメオン・シャルダンについて、展覧会に行くまで
全然知りませんでした。弱冠29歳で、フランス美術界において
権威を誇る王立絵画彫刻アカデミーに『動物と果実の画家』と
して登録され、即日のうちに準会員、さらには正会員へと昇り
つめた人なんだそうです。これは風俗画家や静物画家としては異例のことだったようです。
そんなシャルダンの作品の中でも有名な作品をいくつも鑑賞できて嬉しい限り。
《木いちごの籠》とシャルダンの最も美しい作品と言われ、個人所蔵者より広告物への
画像使用が禁止されている《羽を持つ少女》は共に日本初公開なんだそうです。
個人のコレクションやルーヴル美術館でも通常は非公開の作品などを一つ一つじっくりと
向き合えて、とても贅沢なひとときとなりました。

《木いちごの籠》や《羽を持つ少女》以外に目に留まったのが、
対作品である《錫引きの銅鍋》《銅の大鍋と乳鉢》でした。
所蔵美術館が異なっている2作品を並べて鑑賞出来るっていいですね。
他にも一対の作品として描かれた対作品である《デッサンの勉強》と《良き教育》は
その後離れ離れになり、この展覧会で約30年ぶりの再会を果たしたそうです。
共にレンヌ美術館の《桃の籠とぶどう》と《すももの籠》の対作品はコップに入った水や
瑞々しいさくらんぼなど、《木いちごの籠》とも共通する素敵な絵でした。

こんなサイトを見つけました。⇒インターネットミュージアム
展覧会の雰囲気は何となく分かるかなと思います。

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