ブレッド&バターを初めて聴いたのは高校生の頃だったと思う。
その頃のテレビ番組と言えば結構視聴率を取ってたわけで一日30分は何かしら放映されていた。
夜のヒットスタジオだとか、ミュージックフェアだとか・・・それはそれで歌謡曲でなければ音楽じゃないとばかりに
ラテンであろうが、POPSだろうがごった煮で一つの番組を作ってしまったようだ。
でもそれが魅力となっていたようだ。
音楽に興味を持ち始めた人間にとっては格好の時代だったのかもしれない。
そんな中でギター一本で男デュオ「ブレッド&バター」だった。
湘南なんて地域は知らなかったし、加山雄三がカッコいいなぁ~とは思っていたけれど
それもすぐ飽きていた頃だった。
で、いったい7なにが良かったんだと言われれば、ハイトーンボイスハモなんだろうけれど
不安定なハモリが決して心地よかった訳じゃないんだ。
二矢のギターと声が好きだったんだろう・・・今になって思えばね。
サイモン&ガーファンクルが少しだけはやり始めてたけれど、それには及びもつかなかったからね
でも、なんだかその必死な姿が好きだったんだろう。
「傷だらけの軽井沢」なんて恥ずかしすぎる歌でデビューなんて信じられないんだけれど、
それでも好きだった。
あれから40年。ほとんど聞かなくなっていたけれど、いまこの歳になって改めて聴くと、とても新鮮な気分になってしまう。
この気持ちはいったいなんなんだ。
まあ、成長がないということなんだろう。
過ぎてしまったことは、消し去ることはできないし、リセットすることは不可能なんだ。
それを踏まえて、それを噛みしめて、自分を好きにならないとどうにも進めなくなってしまうんだ。
どうにもこうにもならんことを思い悩んだとしても解決はしないんだから・・・・。