彼女と初めて会ったのは、彼女が19歳。
そして僕は40歳だった。
あれから長い年月を重ねてきた。
最初からもうすでに波長がピッタリだったんだろう。
そんな彼女とその友達との飲み会。
3軒目でも潰れる気配なかった。
しかし、不思議なくらい距離感が理解できるのだ。変にべたべたしないけれど・・いや、べたべたはする。
距離感というのは、気持ちと体と両方のことだ。
近すぎず、遠すぎずということなんだろう。四六時中思っているわけではない。
突然会いたくなったりして、その時は彼女も会いたがっている・・・そのタイミングがピッタリと合うのだ。
まさに寸分の狂いもなく会いたがりあうのだ。
一緒にいて苦にならないのが何よりも楽しい・・・負担に感じないのだ。
しかし、それはお互いを鋭く観察しているからなのだろう。
そして、インスピレーション。してほしいことが即座にわかるんだ。
長い時間をかけて愛し合ってきたからだろう。
しかし恋ではない。
燃え上がるものはない。ただただ・・・お互いのシアワセは何なんだろうて考え、感じながら同じ時を過ごしている。
彼女の喜ぶことはなんでもしてやりたい。そして、僕もしてほしい。
しかし、感情の昂ぶりはないのだ。
昨夜の飲んだくれ状況をものともせず、海を見に行った。
最高の天気に恵まれて富士山がいつもよりデカク見えた。
そして、荒崎蟹を程よく食べた。
しかし、今度はいつ会える・・・・・会いたいと願う気持ちがこの胸に湧き上がるまで待つことにする。