20日夜の部を観劇してきました。前売り販売の時期はチケット購入していなかったのですが、行けることになりました。一昨年初演の蜷川幸雄演出のシェークスピア原作の歌舞伎『十二夜』は見ていなかったので今回の上演が初見です。(今ほどではないけど、たぶん入院していた祖父のお見舞いとかいろいろ忙しかったのもあったと思う・・・。)今回は若い人と男性と外国人のお客さんがいつもより多かった気がします。
初演時の本やテレビなどで舞台の様子を少し知っていましたが、やはり生の舞台は別格です。シェークスピアの世界がまったく違和感なく歌舞伎に溶け込んでいます。鏡を使った演出やチェンバロなどの演奏はまったく新しいですが、歌舞伎の枠を壊さずに新しいものを作っているので、「歌舞伎」になっているんでしょうね。
『十二夜』の主人公である双子の兄妹を菊之助さんが一人二役で演じます。ヴィオラ=琵琶姫、シザーリオ(ヴィオラが男に化けたときの名前)=獅子丸、ヴィオラの兄のセバスチャンが斯波主膳之助という名前になっています。でもぴったり?!
定式幕が開くと一面鏡が。観客全体を映します。噂には聞いていたけど、やはり鏡だらけの舞台は幻想的で斬新です。この日3階後方席だったので自分の姿は見えませんが、自分自身が見えるという席も座ってみたいです。客席によって見え方や楽しみ方が違うのだろうなぁと思いました。花道の役者さんは思ったよりも見えませんでしたが、いろいろな角度から役者さんの姿が映るので面白いです。正面も後姿も同時に見えますからね。
幕開きは大篠左大臣(オーシーノ公爵)の館で楽人たちの演奏と少年の合唱が。チェンバロと大鼓・小鼓の演奏なんて初めて聴きましたが、これがぴったりです。黒御簾でヴァイオリンなどの洋楽器が演奏されているのは不思議な感覚ですが、面白い試みですし、演目が演目だからぴったりなのかもしれません。
次のシーンの琵琶姫と主膳之助が乗った嵐に遭い船が難破するのですが、菊之助さんの琵琶姫と主膳之助は美しいですし、早替りもお見事。男女二役、しかも男になりすました琵琶姫は菊之助さんだからこそできる役なんでしょうか。(もしも・・・玉三郎さんが演じたらどうなのかなとも思いましたけれど^^;・・・・)男になっているのに、恋する大篠大臣の前ではつい素の女の部分が出てしまい、あわてて男に戻る・・・というのは女形としても活躍している菊之助さんならではでしょうか?でも獅子丸と主膳之助の時の声の使い方は違いので凄いですね。琵琶姫は獅子丸の時もそうですけど、恋する姿が本当可愛いです。2幕冒頭の踊りは綺麗でした。
助かった琵琶姫が獅子丸に化けて大篠左大臣に奉公。琵琶丸は大篠左大臣を、大篠左大臣は織笛姫を、織笛姫は琵琶丸が化けている獅子丸に恋しているという奇妙な関係が面白く、織笛姫に恋する坊太夫は皆にからかわれ最高に面白いです。特に全身うこん色の姿が(笑)
時蔵さんの赤姫は素敵だし、亀治郎さんの麻阿は可愛いのにぶっとび具合が凄いです(笑)武田信玄と同一人物とは(笑)左團次さん、翫雀さん、團蔵さんたちの芝居が面白かったです。翫雀さんのピンクのメッシュがおかしいです・・・(笑)
最後は主膳之助が現れてハッピーエンドです。とても楽しい舞台でした。機会があればもう一度くらい見たいけど・・・・来週は吉右衛門さんの巡業もありますしね。8月はどうか分かりませんが、9月は歌舞伎座夜の部に行きたいと思います。
この日は久々に3階のカレーライスを食べました。食後は一階のお土産コーナーにあった「茹で上げあずき」にバニラアイスをのせたものを食べました。美味しかった!!
初演時の本やテレビなどで舞台の様子を少し知っていましたが、やはり生の舞台は別格です。シェークスピアの世界がまったく違和感なく歌舞伎に溶け込んでいます。鏡を使った演出やチェンバロなどの演奏はまったく新しいですが、歌舞伎の枠を壊さずに新しいものを作っているので、「歌舞伎」になっているんでしょうね。
『十二夜』の主人公である双子の兄妹を菊之助さんが一人二役で演じます。ヴィオラ=琵琶姫、シザーリオ(ヴィオラが男に化けたときの名前)=獅子丸、ヴィオラの兄のセバスチャンが斯波主膳之助という名前になっています。でもぴったり?!
定式幕が開くと一面鏡が。観客全体を映します。噂には聞いていたけど、やはり鏡だらけの舞台は幻想的で斬新です。この日3階後方席だったので自分の姿は見えませんが、自分自身が見えるという席も座ってみたいです。客席によって見え方や楽しみ方が違うのだろうなぁと思いました。花道の役者さんは思ったよりも見えませんでしたが、いろいろな角度から役者さんの姿が映るので面白いです。正面も後姿も同時に見えますからね。
幕開きは大篠左大臣(オーシーノ公爵)の館で楽人たちの演奏と少年の合唱が。チェンバロと大鼓・小鼓の演奏なんて初めて聴きましたが、これがぴったりです。黒御簾でヴァイオリンなどの洋楽器が演奏されているのは不思議な感覚ですが、面白い試みですし、演目が演目だからぴったりなのかもしれません。
次のシーンの琵琶姫と主膳之助が乗った嵐に遭い船が難破するのですが、菊之助さんの琵琶姫と主膳之助は美しいですし、早替りもお見事。男女二役、しかも男になりすました琵琶姫は菊之助さんだからこそできる役なんでしょうか。(もしも・・・玉三郎さんが演じたらどうなのかなとも思いましたけれど^^;・・・・)男になっているのに、恋する大篠大臣の前ではつい素の女の部分が出てしまい、あわてて男に戻る・・・というのは女形としても活躍している菊之助さんならではでしょうか?でも獅子丸と主膳之助の時の声の使い方は違いので凄いですね。琵琶姫は獅子丸の時もそうですけど、恋する姿が本当可愛いです。2幕冒頭の踊りは綺麗でした。
助かった琵琶姫が獅子丸に化けて大篠左大臣に奉公。琵琶丸は大篠左大臣を、大篠左大臣は織笛姫を、織笛姫は琵琶丸が化けている獅子丸に恋しているという奇妙な関係が面白く、織笛姫に恋する坊太夫は皆にからかわれ最高に面白いです。特に全身うこん色の姿が(笑)
時蔵さんの赤姫は素敵だし、亀治郎さんの麻阿は可愛いのにぶっとび具合が凄いです(笑)武田信玄と同一人物とは(笑)左團次さん、翫雀さん、團蔵さんたちの芝居が面白かったです。翫雀さんのピンクのメッシュがおかしいです・・・(笑)
最後は主膳之助が現れてハッピーエンドです。とても楽しい舞台でした。機会があればもう一度くらい見たいけど・・・・来週は吉右衛門さんの巡業もありますしね。8月はどうか分かりませんが、9月は歌舞伎座夜の部に行きたいと思います。
この日は久々に3階のカレーライスを食べました。食後は一階のお土産コーナーにあった「茹で上げあずき」にバニラアイスをのせたものを食べました。美味しかった!!