みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『HACHI 約束の犬』

2009年08月09日 | 映画(DVD含む)
 亡き主人を渋谷駅で待ち続けた秋田犬ハチ公のを実話を基にした『ハチ公物語』は子供のころ、父親に連れられて見に行きました。さて、その『ハチ公物語』をハリウッドでリメイクということで観てきました。自分も犬を飼っていますが、普通の犬でなく、描かれているのが我が愛犬と同じく日本犬。種類は秋田と甲斐で違いますが、日本犬愛好家としても、ハチ公の映画がハリウッドでどうリメイクされるかというだけでなく、秋田犬がどう扱われるかという興味もありました。
 犬好きの友達とはリメイクされたら絶対犬種は違うのになるんじゃない?と予想していたのですが、純日本の秋田と知ってびっくり。しかも名前もハチだったし(笑)でもそれもちゃんと意味があるんですよね。(ちなみに秋田はアメリカでも人気があり、戦後はGHQによってアメリカに持ち込まれ、さらには秋田とマスティフなどの洋犬と交配を繰り返され作られたアメリカンアキタなる犬種も存在します。こっちはもう顔つきが思いっきり洋犬だけど。)

【あらすじ】HACHI 約束の犬 - goo 映画より引用。
アメリカ東海岸。郊外のベッドリッジ駅で寒い冬の夜に、大学教授のパーカー・ウィルソンは迷い犬になった秋田犬の子犬を保護した。妻ケイトの反対を押し切って、飼い主が現れるまで子犬を飼うことにしたパーカーは、子犬の首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づける。パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していったハチは、やがて朝は駅まで見送りに行き、夜は迎えに行くようになっていく。

 山梨からアメリカに輸送されたハチ。「そうか、紅(我が愛犬)と同郷かぁ」と最初から関係ないことを思いました(笑)
 さて、ハチとパーカーの出会いは運命的。どちらにとっても会うべくして会ったという存在なんでしょうね。日本版を知っているせいもありますが、物語の展開は知っているので、その後どうなるかわかるんですが・・・やっぱり日本犬の愛らしい目にキュンとしてしまいます。誰にでも媚びるということをしない日本犬。映画の中で、パーカーの友人で日系人の教授ケンが「飼い主を喜ばせることをしない」って言っていたけれど、なるほど納得(爆)ハチとは違ってボール遊びは大好きですけど、(ちゃんとボール持来はできますよん。)ちゃんと自分を持ちつつも、信頼関係ができていれば、飼い主のいうこともちゃんと聞く(たまに・・・無視することも・・・^^;)というところに魅力を感じるのよね。日本人と西洋人の気質同様に日本犬と西洋犬の気質も違いがあると思うのですが、そんな性質の捉えられ方などもちゃんとわかってもらえて、とても誠実な作りになっていたのがうれしかったです。ちなみに二人でネットで秋田犬について調べているところ、あれ好きです(笑)二人で一緒に遊んでいる何気ない日常のひとコマがほほえましかったです。犬を飼っている(ちゃんとかわいがっている)人なら誰しも共感するのでは?

 若干横道に逸れましたが(笑)、物語は淡々と進んでいきます。例のボールも、パーカーと永遠に別れてしまうことになった日に最初で最後のボール遊びをするハチ。「ああ、もう絶対ここでくるよ~」と思いながら観ていると本当切なくなってしまいます。パーカーの死後、パーカーの娘夫婦に引き取られるけれど、パーカーに会いたいがために脱走してはベッドリッジ駅で帰らぬパーカーを待ち続けます。大好きなパーカーに会えることが喜びだから、ずっと待ち続けているんですよね・・・。最後は分かっていてもやっぱり泣いちゃいました。やっと会えたんだよね(T-T)

 ハチ役の犬の演技というか表情もとてもよかったのですが、中でも印象的だったのが、ハチの目線。犬は色をほとんど認識しないので、ハチの目線はモノクロで描かれています。そんな視点もよかったなー。だから余計にパーカーさん大好き!っていうのが伝わってくるんですもん。そして、紅はどんな風に見ているのかな?ということも考えてしまいました。

 あと今回は吹替版で観たのですが、いろんな意味で字幕版を観たかったです。ちなみに白い犬のお父さんがリチャード・ギアなんで、某CMの犬を思い出してしまったり・・・(^^;。それはともかく、冒頭でパーカーと同僚の日系人の先生が名札についていた「八」の説明をするところとか、同じくその先生がハチに語りかけるところは英語字幕があったのでここは本当に日本語で話しかけているんだなあということに気がついたり・・・。実際に中型の雑種を飼っているという犬好きのリチャード・ギアの演技をちゃんと楽しみたかったなぁ。(ちなみに有名人で雑種を飼っている人って、良い人なんだろうなと思ってしまいます・笑・・あ、でも有名人だけじゃないけど。)これはDVDになったらちゃんとチェックしないとな~・・。

 エンディングでは実際の「ハチ」についての説明もありました。ちゃんと本家の説明があったのもとてもよかったです。最初はあまり期待していなかったハチのリメイクでしたが、しっかり感動してしまいました。またまた話が映画から逸れますが、パンフレットを観ると、実際のハチの飼い主の上野教授の家は松涛にあったんですね。渋谷には観世能楽堂に行くときにしか行きませんが、能楽堂に行くときはハチ公口から松涛に向かいます。きっとハチと教授もこの道を歩いていたんだろうな・・・と思いを馳せながら今度は歩いてみようかな。

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 余談ですが、この日の夜、地震がありました。こちらはあまりゆれなかったし、一番揺れた場所がこちらからは遠くのわりには震源地は東海沖でした。だからなのでしょうか。地震の1時間前から犬が妙な吠え方をしていたのです。無駄吠えはしないので、「うるさいな~」と思って注意したんだけど、それでも直らず。ソワソワしてこちらに訴えかて、呼んでいる吠え方。いつもは食事中の家族に吠えることはしないのに、室内にいる家族を呼んでいる・・・。とにかく今までにない変な吠え方でした。そしたら地震。揺れ終わったら吠えなくなりました。(本当よ~。)よく大きい地震の前って動物が騒ぐっていうけど本当だったんだ。教えてくれたのにごめんよ~・・・。その吠え方、覚えておくからね。今日は気がつけなくてごめんよ。でも今後もよろしく!と頼んでおきました。そして、うちの犬も忠犬だわ~と改めて思ってしまった犬馬鹿です(笑)