『なくもんか』

　『舞妓舞妓Haaaan!!!』の水田伸生監督と宮藤官九郎脚本、主演阿部サダヲということで見てきました。ここ最近ちょっと忙しかったのが、今日は少し落ち着いたし、何にも考えないで楽しめるかな～とこれを選びました。（他にも見たい映画はあるんですけどねー）

【あらすじ】
東京・下町。ハムカツで人気の「デリカの山ちゃん」の2代目店主・祐太は、誰の頼みも断らない究極のお人よし。彼は親に捨てられ、弟と生き別れた過去がある。そしてその弟こそ、人気お笑い芸人「金城ブラザーズ」の祐介だった。祐太は先代の娘・徹子と結婚、婚姻届を出すために手に入れた戸籍謄本で祐介が実の弟だと知る。早速祐介に会いに行く祐太。しかし偽の兄弟芸人として売り出していた祐介の態度はすげないものだった…。

　結果から言うと『舞妓～』の方がお気に入りなのですが、阿部サダヲのキャラが光っている、笑って泣けてという作品でした。思っていたよりは笑い要素は意外と少なかったですけれど・・・。親に捨てられて、ハムカツ屋さんの店主一家に育ててもらった兄（阿部サダヲ）は、よくしてもらったからそのためにみんなに良い顔をしている“良い人”。弟の祐介（瑛太）は逆に誰も信じられないという性格。この兄弟は、性格が正反対のようですが、良い人をしている兄もお笑いをしている弟も、どちらも自分の生い立ちから身を守るためにしていること・・・。裕太のお人よしも、ほほえましいのだけれど、「自分はよそ者」と思っていると思うと、ちょっと切なかったりする・・・。その良い人の祐太も実は・・・という面もあるのですが、この意外な部分はやっぱり阿部サダヲはこうでなくちゃねーなんて思ってしまいました（笑）

　あと竹内結子もよかった！笑った部分は他にもけっこうあるけれど、認知症になってしまった母親（いしだあゆみ）の「お昼休みはウキウキウォッチング♪」がお気に入りです（笑）なので、ずっとこのテンションを保っていただきたかったのです（笑）

　劇中起こる事件のひとつひとつが、ちょっと散漫になってるかなーなんて思いました。多分小ネタをちりばめているんでしょうけれど。話の内容は良いと思うのですが、自分の中では「あともうちょっと！」感が・・・・（＾＾；笑えたし、涙ぐんだところもあったんですが・・・。シリアスにしてもいけないんでしょうけれど・・・。でも、阿部サダヲって面白いなーと思いました。

　『舞妓～』ではラーメンがおいしそうでしたが、今回はハムカツがおいしそうでしたー！！山ちゃんのハムカツ食べたい！！（笑）

　
　最後に、全く関係ない話で締めくくりますが、阿部サダヲは私の中の山口祐一郎氏に似ている人リスト（何それ？ですが・笑）に入っているのですが・・・やっぱり微妙に似ているかもなんて思いました（＾＾；