みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

稽古納めは『芦刈』男舞五段!

2009年12月12日 | お稽古
 3月に『船弁慶』後場と『芦刈』の2曲を打たせていただくことになりました。前回は『船弁慶』をみていただいたので、本日は『芦刈』を見ていただくことに。こちらは以前にも男舞はやっているし、前後のところを新しく覚えればいいし・・・なんて思っていたのですが・・・予想外の展開に(笑)
 今日は少し遅く稽古場に伺って、私が着いた時は、ちょうど談笑タイム。そして、一息ついていたら、師匠が

 「君に謝らなくちゃいけないことがあってさ、電話すればよかったんだけど、大丈夫かなと思って・・・。3月の『芦刈』ね、あれ、五段になったから。男舞五段稽古してあるから大丈夫だよね?」


 ・・・←私はこんな表情になっていました・・・

 「あの・・・わたくしは五段はまだやってません・・・・。」

 ※『芦刈』の男舞は通常三段なのですが、「五段」となると、少し長くなるのです。とはいえ、観世は実質四段だそうで・・・・(金剛なんかはもっと長いみたいだけど・・・)
 
 「そうだっけ?でも男舞はやったよね?少し長くなるだけだし大丈夫!大丈夫!」

 ってことで・・・・・ええ、その場で待ち時間で予習することに(苦笑)言い訳にしたくはありませんが、忙しくてしっかりと覚えることはできなかったので怒られるのを覚悟でしたが、今回は初回なのでまだ先生は優しかったです・・・ええ、次回からは覚悟しております・・。今回、五段になった場合の変化を中心に稽古をつけていただきました。三段の部分を考えないで打っていたら、いつもどおりの形で打ってしまいそうですが・・・まあ、なんとかなりそうかな・・・。

 何においても通じることですけれども、きっちり覚えて、しっかり稽古しておくということは最低限のこと。覚えたことを本番ですらっとできるかだけでなく、応用を利かせられるか、間違いをしてしまったときにカバーしたり回復できるかということも、基礎がいかにしっかりしているかということ。それは普段の稽古次第・・・と改めて思いました。

 今日は早いもので稽古納め。今年は太鼓もの曲のお稽古を本格的に始めさせていただきました。相変わらずマイペースなお稽古ですが、少しは進歩したでしょうか・・・?来月は新年会。社中のみの発表会です。美味しいお食事を気持ちよくいただきたいですしね、こちらもがんばりましょう!

 そして来月は『芦刈』『船弁慶』2曲をみていただきたいとお願いをしました。「君さえその気ならねっ」という師匠の笑顔の奥底に潜む厳しさも感じ・・・。(いつも感じていることですが・苦笑)『船弁慶』だけでも大変なのに、『芦刈』までもなんだか予想外の展開に・・・(決して『芦刈』をなめていたわけではありませんが・・・)3月なんてまだまだ先よ~なんて思っていたけれど、ちょっとこれは本気でヤバイ・・・1日少しずつでもいいから、目を通しておかないと・・・。
 とにかく、がんばるしかないですね。そういう展開になってしまった以上、やるしかないのでね・・・。

『カールじいさんの空飛ぶ家』

2009年12月12日 | 映画(DVD含む)
 予告だけで泣けてくる・・・と気になっていた作品です。3Dか通常2Dかで迷いましたが、通常版(吹替しかなかったので吹替)で鑑賞しました。9日に鑑賞。

【あらすじ】カールじいさんの空飛ぶ家 - goo 映画より引用。
冒険好きな少年と少女だったカールとエリーは夢を語りながら成長し、19歳で結婚。幼い日の思い出がつまった廃屋を買い取り居心地のいい我が家に改築する。喜びも悲しみも分かち合い、つつましく生きてきた2人にも、やがて悲しい別れが訪れる。ひとり残され偏屈な老人となったカールは78歳で一世一代の冒険に旅立つ。無数の風船と共に大切な家ごと飛び立ったカールが目指すのは、かつてエリーと夢見た冒険の地だった。

 予告を見て予想していたものよりは少し違う展開だったものの、なかなか素敵な作品でした。予告だけでもウルウルきてしまったカールとエリーの出会い、結婚から永遠の別れ・・・までの回想シーンは、二人が素敵すぎてやはりかなりウルウルしてしまいました。(ここが一番好きです。)その二人の思い出がたくさん詰まっている家でおじいさんが冒険するのかな?と思っていたので、少年やら鳥やら犬も仲間に加わり・・・という展開があるとは思いませんでした。独りになってちょっと偏屈になってしまったおじいさんと、複雑な家庭事情がありこれまた寂しそうな少年の似ていないようで似ている二人の関係も良かったですし、鳥ケヴィンと犬のダグまで加わっての冒険も楽しいものになりました。自分が犬好きということもあるけれど、犬がたくさん出てきたのも私のツボです。あんなふうにしゃべったらおもしろいだろうな~と思ったし、少しお間抜けなダグがかわいすぎる~!

 中盤の冒険も楽しかったですが、やはりカールじいさんとエリーの絆というものが印象的でした。冒頭の回想シーンもそうですが、あの冒険ノートから二人の愛情というものが伝わってきました。二人の冒険はエリーが亡くなってしまっても続いているのかな・・・。鑑賞してきてから、感想を書くまで少し間が空いたというのもありますが、後でじんわりと考えさせられたかな~なんて思いました。
 

 基本的に何語であれアニメであれ外国語映画は字幕派の私。吹替えしかなかったので吹替え版で見たのですが、『スターウォーズ』のアニメもそうでしたが、オープニングタイトルが日本語になっているだけでなく、スクラップブックのタイトルなども日本語になっていてびっくり。うーん・・・・こういうところ少し違和感があるんですよね・・・。次に見るときは原語で見たいです。

 とはいえ、ほろリとしたり笑ったり・・・心が暖かくなる作品でした。