ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

工房の黒猫

2012年07月11日 | 動物
工房で飼っていた猫が死にました。尻尾の長い黒猫でした。

今の場所を借りて機械をそろえて、工房を始めた年にこの場所で拾いました。
親に捨てられて、ガリガリに痩せた子猫でした。
年は18歳でした。
最近はすっかり衰えて、だんだんと弱ってゆくのが分かりました。
最後はお気に入りの場所で、眠るように死にました。

工房に来ていただいたお客様にもかわいがっていただきました。
近所の方たちにもかまっていただきました。

工房から山を見上げると、春に一番に咲く山桜の木があります。
その木の根元に弔いました。

ずっとこれからも私の仕事ぶりを見ていてくれるように。
桜が咲いたら想い出せるように。



山から下りるときに撮った写真です、

ジェローム・デュケノワ氏的草刈法

2011年06月09日 | 動物
 今日は尾籠な話です。すいません。

 工房の庭は草が茂っています。



 写真のススキの茂みに男性の特権的排尿をして一晩立つとアーラ不思議!



 草が消えています。

 最初は原因が分かりませんでしたが、鹿が来て食べて行くのです。今ではわざとあちこちの草にかけて草刈の手間を減らすのに役立てています。鹿は毎晩のように現れます。仕事が終わって外に出るとそこにいて、しばらく見つめ合ってしまうこともしばしば。雨上がりの後には足跡も残っています。山にライトを向けると目が何対も光っています。鹿の目は他の獣に比べて離れているのですぐに鹿と分かります。自転車で走っていて並走してしまうこともあります。
 先日はこんなものも食べていました。



 これは庭に生える漆です。鹿はかぶれないのでしょうか?



 これは庭に落ちてるウンチです。(♪つんつんつーん黒豆よー♪)

 はっきり行って鹿は増えすぎです。害獣です。近所の人たちはネットやとトタン板で囲いを作ってその中で畑をしています。電気柵を山の端に廻らせたりもしています。私のおしっこが鹿を呼んでいるなら迷惑なことですね。



蛙池 阿鼻叫喚

2011年05月26日 | 動物
 工房の敷地の隅に池があります。




 工房の敷地は平らで、すぐに急な山が迫り、その山から獣などがやってくるのですが、その山のすそあたりから水が常に沸いていて、池ができています。写真でみると美しい泉のようにも見えますが、もしこのブログを見てこの池を見に来る人がいたら、がっかりするようなただの水溜りです。ブログのタイトルは、この水溜りに春になるとヤマアカガエルが産卵に来ることにちなんでいます。鹿や山鳩や蝶なども水を飲みにやってきます。工房を始めた頃にはここに蕗が一面に生えていたのですが、鹿が多くなったせいか、今はほとんど生えなくなってしまいました。



 仕事に飽きると外に出て虫を探したり池を覗いたりします。ただの水溜りもじっと見ているとおたまじゃくし以外にも数多くの生き物が住んでいることが分かります。アメンボ、これは誰でもわかりますね。水棲の甲虫のちっちゃいの。(名前は調べてない。)砂を体にくっつけて蠢くもの、たぶんカワゲラの幼虫。うねうね動く線虫。ヤゴ。もうトンボも飛んでます。
 おたまじゃくしも随分大きくなりました。蛙の産卵はこの池でも二回くらいありました。すると、最初におたまになった奴が後から生まれた卵に群がっているようでした。もしかしたら食ってるのかも!嗚呼厳しい哉自然界!

 昨日、遠目で見て、どうも水面が騒がしいと思い、そっと近づくと、、、



 ヤマカガシがおたまじゃくしを襲って食べていました。ヤマカガシは水辺に多い蛇で、魚をとって食うなどと図鑑にはかいてありますが、うちのおたまちゃんを食べに来るとは!どうも数が少なくなっているような気がしたのはこのせいか。おたまとて馬鹿ではない、ピチピチ逃げまどう。ヤマカガシ、何度もくねくねトライ。あまり近づくと逃げてしまうので一番の望遠でなんとか撮りました。ヤマカガシには怖い毒があるので気をつけて下さいね。
 蛇といえば先先日、朝自宅を出ようとすると家に巣を作っているスズメたちが一斉に警戒の声を上げているのでなんぞとあたりを見渡すと、家の壁にあるわずかな電話配線を伝って蛇が二階の軒下まで登ろうとしていました。そこには当然スズメの巣が、と思いきや、屋根の反対側がスズメの集合住宅でした。手も足もないのに家の壁を登るなんて、話には聞くけれどすごい運動神経だ。ファイトー!イッパアツッ!蛇は屋根の下に消えていきました。
 スズメは自宅の周りにはいるのに、工房では見ません。