ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

ミズナラ食器棚の制作 その2~納品

2013年08月13日 | 木工
夜の用事がやたら多く時間が取れなくて、ずいぶん長くブログをお留守にしてしまいました。


気が付けばもうツクツクホウシが盛んに鳴いています。
夜にはコオロギも鳴いています。
すっかり晩夏の気配。でも暑い!

窓や戸口を開けて仕事をしていると、オニヤンマが入っています。
入り口の形状がちょうどトラップになっているのでしょうか。
夕方頃には10匹近くも工房内に入ってしまってブンブンとうるさく飛び回ります。
これを仕事終わりに外に逃がしてやるのが日課になっています。
他のトンボはほとんど入ってきません。オニヤンマの習性が関係あるのでしょう。
庭の池ではシオカラトンボがたくさん来て雌の取り合いを繰り広げています。





だいぶ前のことになってしまいましたが、話はちゃんと〆たいので、、、





ミズナラを使った家具の組み立て風景です。
かなり複雑なものゆえ、組み立ても慎重です。
複雑な上に重いので、段取りに工夫が必要です。
部分的に組み、糊が乾いてから次の工程に進みます。




組み立ての時の工夫をいくつか。

組んでしまうともう重すぎて持ち上がりません。
組んだ後、何とか床に着地させることを考えて、枕を置いてその上で組み立てます。
クランプのハンドルの頭の高さだけ床から上げた枕です。

糊が乾いたらクランプを外し、枕になった木を少しずつ外して床に下します。
一人でやっているんでいろいろ考えます。







いきなり完成写真で失礼。
全て国産ミズナラです。

この家具は両側に扉がある変わったものです。
ダイニングに置いて、食器棚と食卓を兼ねています。
そのために天板を前後それぞれ10㎝ほど伸ばしてあります。

引き出しの上に隙間があります。
この隙間はもちろん物置ですが、天板が10㎝も出ているので
天板と引き出しとの間に空間がないと引き出しが使えないからです。






こちらがキッチン側。開閉が邪魔にならないように引き違い扉になっています。




両側を空ければ当然こんな感じになります。
引き出しも両方から使えます。


車への積み込みは力持ちの仲間をお願いしました。







納品の旅。
八ヶ岳を野辺山あたりから。





帰りの峠道に咲いていた野生のアジサイ。