ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

いろりろ木取り

2013年09月07日 | 木工
今後作る物の木取りをまとめてしています。




これはロッキングチェアのソリになる部材です。
材は厚さが9cmのクルミです。
丸太を挽いたときに、曲がっているところを先にチェーンソーで切り、
その短くなった残りの「たんころ」を9cmに製材したものです。
自分で製材に立ち会わないと、こういうものは手に入りません





帯鋸で切り分けます。





この板でソリが8本、なんとか取れました、よかった。





これはロッキングチェアの背もたれ。
普通の椅子の背もたれのは45mm厚の材ですが、ロッキングチェアの背もたれは60mm厚の材を使います。
広い板から贅沢に取ったので、木目が揃ってきれいなものになるはず。





一日で3種、7脚の椅子の木取りができました。
今日のは材が良かったので仕事も早かった。





夜7時。
いつも8時あがりなのでもう一仕事できる。
お客様が持ち込まれた材で引き出しを作る仕事の木取りにも着手。
全ての板を並べて検分。材はミズメザクラです。
目によく触れる天板や前板に良い板を使うようにあれこれ考える。








積んであった材の中にクスサンの蛹がありました。
幼虫は「白髪太郎」とあだ名がある立派な毛虫です。
蛹の周りに幼虫の毛が落ちているのが珍しい。
この繭は「すかしだわら」というそうです。触ると動きます。
網目模様がすばらしい。
もう少したつと明かりに蛾がやってきます。





工房のニガウリにカマキリ。





通勤路、自転車の前を横切るアオダイショウ。





夕方、足元の草叢にヤマアカガエル。